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徳井義実は結婚すれば税金を払えた? 男性へのセクハラ意識の低さ

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『バイキング』公式サイトより

 チュートリアルの徳井義実が国政局から申告漏れや所得隠しを指摘されている問題について、タレントで元宮崎県知事、元衆議院議員の東国原英夫が<(徳井義実は)結婚すべきだと思いますよ>と発言した。今月28日の生放送トークバラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)でのことだ。

 活動自粛を発表した徳井に対してコメントを求められた東国原は、以下のように述べた。

<徳井くんは人生を見直すって反省の弁があったが、結婚すべきだと思いますよ>
<奥さんを、伴侶を。それもきちんとした人ね、税理士みたいな奥さんを>

 これに対し、司会の坂上忍も<ルーズなんだとしたら、(嫁に税金の管理を任せれば)仕事に専念できる>と同調し、東国原は<そういうことです。だから奥さんが税管理、収入管理しているタレントさん、多いじゃないですか>と説明した。

 金銭管理面で問題を抱えていた徳井に対して「結婚すべき」勧める意見はSNS上でもちらほら見られる。女性に対して「早く結婚したほうがよい」などという発言は、ハラスメントとして捉えられるようになってきたが(少なくともマスメディアにおいて)、男性に対しては容認されているようだ。

 たとえば今年8月にフリーアナウンサーの滝川クリステルさんと結婚した小泉進次郎衆議院議員は、結婚報告のブログ記事で<「いつ結婚するんだ」「はやく嫁もらえ」「いい歳なんだから…」などと地元でも、国会でも、全国でも言われてきた私ですが>と明かしていた。小泉議員はユーモアで書いているのかもしれないが、男性に対する結婚催促もセクハラだとの認識はなかなか共有されにくいことがわかる。

 同じく今年8月、オードリー若林正恭が、相方の春日俊彰が結婚を発表して以降、「結婚しないのか」と聞かれることが多くなったとラジオ番組で嘆いた。

<女性に『まだ結婚しないの?』とか聞いちゃいけない時代になってるじゃん? 俺と(ナインティナインの)岡村さんはメチャクチャ聞かれてるじゃない。デリケートな問題なのよ?>

 そして東国原氏と坂上忍が提案した、「だらしない徳井義実を、奥さんがきっちり管理すれば良い」との意見は、男性へのセクハラであると同時に、男が仕事に集中できるよう女がサポートするという性別役割分業そのものだ。

 共働き世帯は片働き世帯を上回っており、社会はもはや性別役割分業を固定化したままでは成り立たない。「男は仕事、妻は家」を選択する家庭もあるだろうが、それがスタンダードとは言えない時代だ。同時に、夫婦どちらも外で働きながら、育児や家事の責任をお互いに負い、助け合いながら生活を営むことが“珍しいかたち”ではなくなっている。

 テレビ放送でナチュラルに偏見を撒き散らすような発言は、いい加減に控えてもらえないものだろうか。

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