小児科医に聞く、「風邪って一体何なんですか?」

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鼻や喉、お腹の風邪って?

 病原微生物が感染する場所は連続していて、主に感染している部分を病名のように言えば「鼻咽頭炎」「気管支炎」と呼ぶことがあります。これだと重症の病気のように感じる人がいることから、医師が気を遣ったつもりで「お喉の風邪ですね」などと言うことがあるかもしれません。

 消化器にウイルスなどの病原微生物が入って動きが悪くなり、吐いたり下痢をしたりお腹が痛くなったりすることを「お腹の風邪」と呼ぶこともあります。これも症状に着目して「嘔吐症」「下痢症」「嘔吐下痢症」といわれたり「ウイルス性胃腸炎(腸炎)」といわれたりすることがあるかもしれません。

「前の病院では風邪っていわれたのに、違う病気だったのですか?」とびっくりする方いるかもしれませんが、わからないときには聞いてみましょう。ただ違う呼び方をしているだけの可能性もあります。

 夏風邪と呼ばれるものには、ヘルパンギーナ、プール熱、手足口病があります。単に「夏にかかる風邪」という意味では、もっといろいろなものがありますが、多くの子どものあいだで“夏風邪”といえば、夏に流行るこの三つが代表的です(参照:「これは夏風邪ですか?」朝日新聞アピタル)。

 風邪にかかった場所の特定が、連続している器官のため厳密にはできないように、重症度もグラデーションなのでどこまでが軽症だから風邪、どこからが重症だから風邪ではないとする明確な決まりもありません。結果として入院したので、初めは風邪だと思っていたけれど肺炎だったということもあります。医療機関に行って「風邪ですね」といわれたけれど、状態が変わったり悪くなったりしたときには、また受診してみましょう。

Information

森戸やすみさんが、同じく小児科医の宮原篤さんと共著でリリースした『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』、発売記念トークショーが開催されます。

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【日 時】2019年11月24日(日) OPEN 12:30 / START 13:30
【場 所】ネイキッドロフト(東京・新宿)

【出 演】著者:森戸やすみ/小児科専門医・さくらが丘小児科クリニック、宮原篤/小児科専門医・かるがもクリニック
【ゲスト】堀成美/感染症対策コンサルタント
【司 会】鈴木エイト/ジャーナリスト

【料 金】前売¥1500 / 当日¥2000(要1オーダー¥500以上)

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