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「陰口や噂の流布があった」織田信成さんがコーチをモラハラ提訴、それぞれの食い違う主張

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写真:アフロ

 フィギュアスケートの元オリンピック選手で関西大学アイススケート部の監督を務めていた織田信成さんが、“モラハラ”を受けたとして同大学アイススケート部のコーチである濱田美栄氏を提訴した。提訴の理由は、関西大学がモラハラ調査に非協力的であったからだという。

 織田さんが監督を辞任した今年9月当初から、織田さん、関西大学、濱田コーチの言い分は食い違っていた。

関西大学側と織田信成さんの異なる主張

 今年9月9日、関西大学は「織田氏が監督としての時間が十分に取れないと申し出た」として、織田さんの監督辞任を発表した。しかし、織田さんは9月29日公開のブログでこれを否定。多忙を理由に辞任したのではなく、リンク内での嫌がらせやモラハラが原因で体調を崩したからだと告発した。

 その翌日、関西大学は「織田信成さんのブログでの発信について」という文書を公表。そこには、織田さんの理解を得られなかったことが残念だという文章と共に、選手の指導方針を巡って、織田さんと部内で意見の相違があったと書かれていた。

<本年4月以降、織田信成さんに関係して、指導方法をめぐって同部内で意見の相違があったことは認識しています。その後、織田信成さんからは、本年7月1日に学長に対して所属事務所、弁護士が同席のもと、指導方法等に関する強い要望がありました。そこで、織田信成さんのご意見もお伺いし、その内容に基づき、時間をかけて複数の関係者に対してヒアリングを行ってまいりましたが、総合的にみてその要望を受け入れることは妥当ではないと判断しました>

 しかし、またしても織田さんは関西大学の言い分は間違っていると反論する。10月4日のブログ記事では、織田さんが進める指導方針の内容、できる限り監督業に時間を割いてきたこと、濱田コーチからのモラハラが始まった経緯などの詳細が綴られている。

 ブログ記事によると、今年の1月末、織田さんは顧問と共に、選手たちの文武両道を目指し練習時間と部則の変更を説明する資料を、副顧問、濱田コーチらに提出したという。その際は、その場にいたすべての人が新たな方針に了承してくれた様子だったそうだ。

 なお、この資料は<文武両道を目指す関西大学の精神の下、学長補佐であるスケート部顧問と協議を重ねた上での内容><部則の変更については、スケート部員幹部と十分な話し合いを行い、顧問にご確認頂き許可を得た>ものであり、関西大学側の<織田氏から指導方法で強い要望があった><意見の相違>という説明には、矛盾と疑問を感じたという。

 新たな指導方針についての話し合いの後から、濱田コーチからのモラハラが始まったと織田さんは主張している。ハラスメントの具体的な内容としては、「目も合わせず挨拶も無視される」「自分の見える場所で陰口を叩かれる」「リンク上で突然怒鳴られる」「嘘の噂を流される」などがあったそうだ。

 5月末になると、濱田コーチの嫌がらせはエスカレート。織田さんはリンクに行くと耳鳴りや身体の震えが起こり、リンクに行くことができなくなったという。

濱田美栄コーチは「間違ってますかね、私?」

 一方、濱田美栄コーチは、織田信成さんに対してのモラハラ行為を「週刊文春」2019年10月10日号(文藝春秋)の取材で真っ向から否定している。挨拶をし忘れたことはあったかもしれないが悪気はなく、織田さんには関西大学に戻ってきてほしいと訴えた。

 ただ、濱田コーチは織田さんの進める部則の改定には同意できない部分があるといい、<学生たちが不安に思って私たちコーチに相談に来たんです><成績足りなくて試合に出れなかったらかわいそうじゃないですか。間違ってますかね、私?(笑)>と語っている。

 双方の言い分が完全に食い違っているこの問題。裁判となればさらに詳細が明らかになっていくと思われるが、果たして決着はつくだろうか。

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