高橋優は「笑っているが約束していない」。笑いすぎ問題で119曲を調査した結果

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高橋優 BEST 2009-2015 『笑う約束』(通常盤)

 人気のシンガー・ソングライターは多くいるが、その中でも長い間コアな人気を誇っているアーティストがいる。高橋優である。

 数多くのヒットソングで知られる彼だが、2015年にベストアルバム『笑う約束』を出したことでも話題となったほか、最近ではベーシスト兼音楽プロデューサー・亀田誠治とのコラボレーション「メガネツインズ」のライブツアーなども行っており、幅広い音楽活動を続けている。

 しかし、ここで気になるのが、ファンの間ではしばしば語られてきた「高橋優、笑いすぎなのでは?」問題である。

 2009年以降の曲を収めたベストアルバム名が「笑う約束」と題されていた他、代表曲には『福笑い』という曲もある。曲を聴いていても「よく笑うなぁ」と感じることは多く、交わしている“約束”も、シンガーソングライター界ではかなり多い方ではないかという疑問が浮かぶ。

というわけで、今回はこのささやかな疑問を解消するため、高橋優がどのくらい「笑っている」「約束している」のか、そして「笑う約束」をしているのか、彼の全119曲の歌詞を元に分析していきたい。

高橋優はどれくらい笑っているのか

 まずは、高橋優が「どれくらい笑っているのか」を見てみよう。

 今回は歌詞サイトであるj-lyricsの歌詞データをもとに「笑」が含まれている曲を出してみた。全曲の中で高橋優がどれくらい笑っているのか、以下の結果を見てみよう。

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高橋優が笑っている率

 結果は驚異の84.2%。全曲のうち8割以上で高橋優が笑っているか、もしくは笑いについて歌っているという衝撃の事実が判明した。

 具体的には、席を譲ろうとして断られた気まずさを笑い話にしようと歌う『明日はきっと良い日になる』、タイトルからすでに笑いの要素を含めている『福笑い』など、表題曲ともいえる曲はほぼすべて笑う曲となっている。

 また、自身が笑っている曲もあれば相手が笑っているかを伺う曲、もしくは笑われたことを歌う曲など、日常におけるあらゆる側面の「笑い」を多角的に歌っているのが特徴のひとつと言えそうである。

高橋優はどれくらい約束をしているのか

 では、次に高橋優が「どれくらい約束しているのか」を見てみよう。

 日常生活においては「笑う」よりも「約束する」方がややハードルが高いが、高橋優の場合はどうだろうか?

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高橋優が約束をしている率

 結果は6.7%。先程の笑ってる率に比べ、圧倒的に約束をしないタイプであることが明らかとなっている。

 なお、具体的に約束していた曲としては同じ木の下でまた会おうと約束していた『さくらのうた』や、どこかで君を見かけても 他人に戻ろうと約束する『スペアキー』などがあり、出逢いの約束から別れの約束まで、多岐に渡る内容となっている。しかしながら曲数にすると全8曲と非常に少なく、予想に反して高橋優はあまり約束をしていないシンガーソングライターだと言えそうだ。

高橋優の「笑う約束」を整理してみる

 では、これまでの内容をもとに、高橋優の笑う約束率を図解で整理してみよう。

 ここまで「どれくらい笑っているか」「どれくらい約束しているか」の2つの点から高橋優を分析してきたが、このデータをもとに

  • ・笑う約束をしている
  • ・笑っているが約束はしていない
  • ・約束はしているが笑っていない
  • ・笑っていないし約束もしていない

の4種に全119曲を分けてみたい。

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高橋優は「笑う約束」をしているのか?

 結果を見ると、笑う約束をしているのは『aquarium』1曲のみ。ベストアルバムから受ける印象と違って「高橋優はよく笑うがあまり約束はしない」と結論付けることができそうだ。

 なお、唯一該当した『aquarium』は「10年後の笑う約束」というフレーズが印象的な、高橋優らしいストレートで力強い1曲となっているので、聴いたことがない方はぜひこれを機に聴いてもらえればと思う。

 また、次に少ないのが「約束しているが笑っていない」曲である。こちらも該当したのは6曲のみ。具体的には『WEEKEND JOURNEY』『未だ見ぬ星座』などが該当している。

 そして最も多かったのは「笑っているが約束していない」曲。これは高橋優の十八番とも言えそうだが、該当していたのは、転んだばっかで笑われている『虹』などである。街角でよく流れている高橋優の曲はほぼすべて「笑っているが約束していない」曲と断言しても良いと言えそうだ。

 歌詞には自身の考えが反映されることも多く、そのミュージシャンの特徴にもなりがちだ。楽曲や歌唱力と合わせて、ぜひ歌詞世界を楽しむきっかけにしてもらえれば幸いである。

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