眞子さまの結婚問題を奔放なイギリス王室メンバーと比べてみれば

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photo by The Asahi Shimbun/Getty Images

 眞子さまのご結婚関係儀式の日程を再来年に延期する旨を宮内庁が発表したのが、2018年2月7日だった。「再来年」である2020年が目前に迫り、今後の動向を窺うニュースが増えつつある。

眞子さまと小室さんへの中傷が定番化

 小室家の借金トラブル報道がピークを迎えたのは、おそらく2年前のご結婚延期発表の前後だっただろう。その後も小室さんがニューヨークのロースクールの奨学金を得る、ボディガードがつくといった特別待遇を受けることが分かった際は、バッシング記事が噴出し世論も不満の声一色になった。

 いつのまにかネット上では、小室さんが「キモい」扱いされ、眞子さまは呼び捨ての上、男を見る目がないと馬鹿にするような表現が定番化した。

 眞子さまの評価が底をついたのではと思われるのが、即位礼の後だ。このときブルネイ王国のマティーン王子の精悍な顔立ちと軍服姿が話題になり、ネット上では、「眞子さまのお相手にこのような王子だったらよかったのに……」といったコメントが見られた。それをテーマに書かれた記事「眞子さまとお似合い? 即位の礼に招かれたブルネイ『イケメン王子』と意気投合」がヤフーニュースに転載されると、ヤフーでのコメントは、目を疑うようなものだった。

「すみません。ブルネイの王子に失礼だと思ってしまいました。遅かれ早かれしっかりした美しい女性と結婚されるでしょう」
「ブルネイのマティーン王子が相手にすることは100%ないでしょう」
「わざわざこんなすでにミソの付いた血統の良くない姫を選ばすとも、美しく素性の良い女性との縁談が幾らでもおありでしょう」

 ブルネイ王室は経済的に非常に豊かであるが、自国の眞子さまよりも最近知ったばかりの王子を上に扱う人々が一定数出てきたことは、もはや末期段階に思われた。

 ところが近頃、即位礼の日に行われた「饗宴の儀」において、丸山穂高議員が眞子さまに対して、「米国は遠いですね。寂しいですか」と酔っぱらって話しかけたことが明らかになると、今度はネットでは丸山議員に対する非難が殺到。

「あまりにも人としての配慮がなさすぎる」
「私達平民でも、『今は触れてはならないな。お気持ちを察しよう』くらいの配慮はできるのに、一応国会議員たる者が」

 眞子さまの心情を慮るようなコメントが並んだのである。眞子さまのリアクションに興味を持つ人は、意外にもほとんど見受けられなかった。同じ「眞子さまと結婚」を扱っていても、それぞれのネットニュースにコメントするユーザー層が全く異なるのだろうか。

イギリス王室のスキャンダラスな報道

 一方で、イギリス王室である。日本の皇室に並び注目を集めるイギリス王室に関しては、連日不穏なニュースが飛び交っている。

 未成年の少女たちを性的目的で人身取引した罪で逮捕され、勾留中に急死したアメリカの富豪ジェフリー・エプスティーンと交流があったアンドリュー王子が公務を控えると発表したのだ。王子の立場にいる人物が未成年淫行の犯罪疑惑という、前代未聞の事態である。

 さらにメーガン妃に関するバッシング記事も未だに毎日のように流れ続け、ヘンリー王子とメーガン妃がアメリカに移住するのではないかという話まで出てきている。

 ヘンリー王子といえば、イートン校でのドラッグ・飲酒問題、淫行疑惑、泥酔全裸写真流出など、日本人には考えられないようなヤンチャぶりが報道されてきた。なぜ、王室メンバーはこんなに奔放なのだろうか。

 実はイギリス王室は、王子たちの独身時代の“女遊び”自体は推奨している。過去、フィリップ王配はチャールズ皇太子に手紙で「きみのような立場なら、若いときに放蕩のかぎりをつくし、身を固める前にできるだけ多くの色恋を経験しておくべきだろう」とアドバイスしている。またタイム誌に対し「チャールズは女性を次々とベッドに連れこんでいる」と誇らしげに語っていたという(参照:『ザ・ロイヤルズ』祥伝社)。

 そこからすると、現在独身のアンドリュー王子が、交際女性が1000人を超えるというプレイボーイであること自体は、問題はないという認識なのだろう。もちろん未成年淫行という疑惑についてはこの限りではない。

王室メンバーの自覚

 もっともエリザベス女王は、スキャンダルは恥と考えている。1992年のクリスマス演説の際、エリザベス女王は「アナス・ホリビリス(ラテン語でひどい年の意味)」と表現した。チャールズ皇太子など、女王の子ども3人が離婚か別居をして、それにまつわる醜聞が多く流れ出たからだ。スキャンダルだらけの年を「わが王室は世界中の笑いもの」と嘆いたとされている。

 イギリス王室にも、当然ながら、神秘性がある時代があった。エリザベス女王は、国民の支持を集めるため、周りの勧めもあり、1969年にドキュメンタリー映画『ロイヤル・ファミリー』で女王と王室メンバーの日常生活を公開した。この映画は国民の半分近くが観たとされていて、国民がイギリス王室に一気に親近感を持つと同時に、より知りたいという願望が強くなり、報道が激化したと言われている。

 ヨーロッパのマスコミは、キャサリン妃、メーガン妃のビーチでのトップレス隠し撮り写真を掲載したことさえある。さすがに日本の皇室の人々がこのような状態になることはなく、日本のパパラッチがここまでの写真を撮ろうとすることもない。文化や考え方の違いからだろう。

一時金1億円超は「高すぎる」のか

 イギリス王室に嫁いだ妃たちは、家族問題に関するニュースが多い。たとえばメーガン妃は、甥がほぼ全裸で歩き回っているところを逮捕され、父親や異母姉、伯父が恥を晒すなどしている。キャサリン妃の叔父も、妻を殴り逮捕されている。

 イギリスと比べるのもおかしな話だが、小室さん問題が随分と小さな話に思えてくる。

 ネット民には、結婚して民間に下る際の1億円超の一時金が眞子さまというよりも小室さんのものになることに悔しさを感じている人が多いように見受けられる。家庭のトラブルを報じられ、バッシングされ、その後も監視されているお二人にとって、果たしてそれが高すぎるのかは疑問だ。

 一度民間に下れば、お二人のことを耳にする機会もぐっと減るだろう。秋篠宮家、小室家、小室さんの母佳代さんの元婚約者といった実際の関係者が納得するのであれば、それだけの話だ。国民に心から喜ばれる民間人夫婦でなければならないという理由はどこにもない。

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