檸檬堂は本当に「旨すぎる」!? レモンサワー17商品飲み比べレビュー

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「檸檬堂」CMより(コカ・コーラ公式チャンネルより)

 「レモンサワーの革命児」との呼び名も高いが、果たして――?

 日本コカ・コーラが10月に発売したレモンサワー専門の缶チューハイシリーズ「檸檬堂(れもんどう)」(沖縄県を除いて全国で発売中)。ネット上では「旨すぎる」「レモンサワー界の革命児」「檸檬堂が美味しすぎて買い占めた」などと、檸檬堂にハマる人たちが続出している。

 実は、コカ・コーラ社がアルコール飲料を手がけるのは、意外にもこれが史上初。レモン果汁とアルコールの割合が異なる「鬼レモン(果汁17%/アルコール9%)」「塩レモン(果汁7%/アルコール7%)」「定番レモン(果汁10%/アルコール5%)」「はちみつレモン(果汁7%/アルコール3%)」の4種がラインナップされ、レモンサワー党にとっては自分好みの味を見つけ出す楽しみもたまらない。

 「檸檬堂」は昨年5月から九州限定で先行発売されており、なかでも「定番レモン」は九州のレモン缶チューハイ市場ですでに1位を獲得しているほどの人気ぶりとのこと。

レモンサワーと聞けば、キリンの「氷結」やサントリーの「-196℃ ストロングゼロ」あたりを思い浮かべる人は多そうだが、もしかしたらレモンサワー界の勢力図が塗り替えられる日も近いのかもしれない。

 そこで筆者は今回、各社の主要なレモンサワーのなかから独断でチョイスした17商品の“飲み比べ”を実施してみた。ぜひ酒のつまみにでもお付き合いいただきたい。

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手前がコカ・コーラの「檸檬堂」4種。実力のほどは……?(筆者撮影)

【アルコール度数3~5%グループ】「檸檬堂」は大定番「氷結」の対抗馬なるか!?

 最初に、アルコール度数3~5%のレモンサワーを飲み比べていく。ピックアップしたのは以下の7商品だ。

※レ=レモン果汁、ア=アルコール度数の略
①コカ・コーラ「檸檬堂 はちみつレモン」(レ7%/ア3%)
②サントリー「ほろよい<はちみつレモン>」(レ2%/ア3%)
③キリン「旅する氷結 マンマレモンチーノ」(レ2.7%/ア4%)
④アサヒビール「アサヒ贅沢搾りレモン」(レ14%/ア4%)
⑤コカ・コーラ「檸檬堂 定番レモン」(レ10%/ア5%)
⑥サントリー「明日のレモンサワー」(レ1%/ア5%)
⑦キリン「氷結 シチリア産レモン」(レ2.7%/ア5%)

 まずは、満を持しての全国発売となった「檸檬堂」シリーズから、「檸檬堂 はちみつレモン」(コカ・コーラ)にレッツトライ。缶を開けた途端、はちみつの甘い香りが鼻腔をくすぐる。お酒にしては大変飲みやすく、かといってジュースとも言い切れない、ギリギリのラインを上手く突いているという印象だ。

 続いては、さまざまなフレーバーを出している人気の「ほろよい」シリーズから、「ほろよい<はちみつレモン>」(サントリー)。実は、ついさっき「檸檬堂 はちみつレモン」を飲んだときに脳裏に浮かんだのが、この商品の存在だった。レモン果汁の割合の差が絶妙なのか、レモンよりもはちみつが前面に来る味わいで、よくも悪くもジュース感が強いといえる。「檸檬堂」ともども、女性ウケは間違いないのではないか。

 次に、「旅する氷結 マンマレモンチーノ」(キリン)「アサヒ贅沢搾り レモン」(アサヒビール)を比較しよう。「旅する氷結 マンマレモンチーノ」には、お酒特有の苦さがない。……語弊を恐れずに言えば、コカ・コーラのスポーツドリンク「アクエリアス ビタミンガード」(現在は販売終了)のような飲みやすさがあり、どこか懐かしささえ感じられた。

 一方で、「アサヒ贅沢搾り レモン」については、これも的確な表現かどうかはわからないが、イタリア料理のドレッシングに使われそうな濃厚でオシャレな風味。「甘い」と「苦い」のどちらにも偏っておらず、レモンの爽快感を堪能できる。果汁14%(“果実まるごと1個分”とのこと!)という数値は、ダテではないようだ。

 5商品目は、コカ・コーラの「檸檬堂」シリーズのなかでもスタンダードと呼べる「檸檬堂 定番レモン」。果実を丸かじりしたかのような強烈なレモン感があるかと思えば、後味は非常にスッキリとしており、これは素直に「おいしい」の一言だろう。

サラリーマンのイラストが独特なパッケージの「明日のレモンサワー」(サントリー)は、「檸檬堂 定番レモン」に比べるとやや人工的な味に感じられてしまったが、後に引かない飲み口は共通している気がした。また、ソルティレモン味ということで、飲み干すときに一瞬だけ訪れる塩気が楽しい。

 最後は、2001年の発売以降ロングセラーを続けている「氷結」シリーズから「氷結 シチリア産レモン」(キリン)だ。レモン果汁と炭酸の配合がお見事で、「もう一口、もう一口」とゴクゴク飲みたくなるほどの魔力がある。新規参入した「檸檬堂」からすると一番のライバルだと言えそうだが、レモンサワーの“レモン”に重きを置く人には「檸檬堂」、“サワー”に重きを置く人には「氷結」が向いているかもしれない。

【アルコール度数6~7%グループ】料理に合うタイプから、かなりのクセモノまで!

 そろそろ酔いが回ってきた筆者ではあるが、レモンサワー飲み比べはまだまだ続く。ここからは、アルコール度数6~7%の5商品。

※レ=レモン果汁、ア=アルコール度数の略
①コカ・コーラ「檸檬堂 塩レモン」(レ7%/ア7%)
②サントリー「こだわり酒場のレモンサワー」(レ無表記/ア7%)
③キリン「キリン 本搾りチューハイ レモン」(レ12%/ア6%)
④アサヒビール「チューハイハイリキレモン」(レ4.3%/ア7%)
⑤アサヒビール「ウィルキンソン・ドライセブン ドライレモン」(レ無表記/ア7%)

 コカ・コーラの「檸檬堂 塩レモン」は、前述した「はちみつレモン」と「定番レモン」とは匂いからして異なり、焼酎感がわかりやすい。苦みの効いたオトナの味で、肉の揚げ物料理が恋しくなった。

 梅沢富美男がレモンに扮したCMでお馴染みの「こだわり酒場のレモンサワー」(サントリー)も、「檸檬堂 塩レモン」と同様にアルコール度数が強めの割には飲みやすい仕上がりだ。「檸檬堂」ほど尖ってはいないものの、レモン感が自然なため、やはり食事との相性がよさそうである。

 ちなみに、今回の飲み比べは筆者だけでなく同僚にも手伝ってもらった(飲みすぎダメ、ゼッタイ)のだが、「キリン 本搾りチューハイ レモン」(キリン)「チューハイハイリキレモン」(アサヒビール)及び「ウィルキンソン・ドライセブン ドライレモン」(同)の3商品は、とにかく“クセがスゴい3人衆”ということでお互いに意見が一致した。

 たとえば、「キリン 本搾りチューハイ レモン」は、缶を逆さにしてから飲むことが公式に推奨されているほど果汁ゴリゴリで、レモンの皮の苦みまで伝わってくる。甘みを排除した、本気(マジ)のレモンサワーだ。

 これとは対照的に、1983年に日本初のチューハイブランドとして誕生した「ハイリキ」は、レモンというよりはアメリカンチェリーに通ずるような異国情緒あふれる甘ったるさを感じた。さらに「ウィルキンソン・ドライセブン ドライレモン」は、とにかく炭酸の主張が強めで、そこにレモンの青臭さが混じっている。いずれの商品もハマる人はドハマりするだろうが、ダメな人は本当にダメなのではないだろうか。

【アルコール度数9%グループ】酒を味わいたいのか、とにかく酔いたいのか。それが問題だ

――残るは5商品。いよいよアルコール度数9%の“ストロング系”レモンサワーを攻めるときが来た。

※レ=レモン果汁、ア=アルコール度数の略
①コカ・コーラ「檸檬堂 鬼レモン」(レモン果汁17%/アルコール度数9%)
②サントリー「-196℃ ストロングゼロ〈ダブルレモン〉」(レ3%/ア9%)
③キリン「氷結ストロング シチリア産レモン」(レ2.6%/ア9%)
④キリン「キリン・ザ・ストロング 本格レモン」(レ2%/ア9%)
⑤アサヒビール「アサヒもぎたてまるごと搾りレモン」(レ3%/ア9%)

 コカ・コーラの「檸檬堂 鬼レモン」は、レモン果汁の割合が「塩レモン」の倍以上ということもあり、清涼感がバツグン。アルコール度数も「塩レモン」より2%も高いはずなのに不思議とスイスイ飲めるため、“鬼”の誘惑に負け飲みすぎて悪酔いしてしまわないよう気をつけたいところだ。

 では、ストロング系缶チューハイのパイオニアである「-196℃ ストロングゼロ<ダブルレモン>」(サントリー)はどうか。こちらはレモンの爽やかな酸味をしっかりキープしつつ、あくまでも主役は焼酎というイメージ。「今夜は安く酔いたい……」というニーズを満たしてくれるお酒としては「檸檬堂」の上をいくだろう(ちなみに「-196℃ ストロングゼロ<ダブルレモン>」の希望小売価格は税別141円。「檸檬堂」よりも9円安い)。

 なお、“ストロング”の名がついた商品は、キリンからは2種類も発売されている。「氷結ストロング シチリア産レモン」と、「キリン・ザ・ストロング 本格レモン」だ。

 「氷結ストロング シチリア産レモン」(キリン)は、シンプルに「氷結」がパワーアップしたものと捉えて差し支えない気がした。単にアルコール度数が上がったのみならず、さっぱりとしたのど越しにも磨きがかかっている。続く「キリン・ザ・ストロング 本格レモン」(同)は、アルコールの強さはガツンと感じられるものの、レモンの味には人工っぽさがあり、好みが分かれそうなところ。

 そしてラストは、「アサヒもぎたてまるごと搾りレモン」(アサヒビール)だ。サワー部分にはこれといった味がなく、レモンの果実感が引き立てられた飲み心地。苦み抑えめで、ストロング系のなかでも優等生的なポジションにつきそうである。

――これにて17商品の飲み比べが完了したわけだが、たかがレモンサワー、されどレモンサワー。どの商品も想像以上に個性が立っていて、驚いた。「檸檬堂 はちみつレモン」と「ほろよい<はちみつレモン>」のように、一見するとコンセプトが被っている商品もあるのだが、どれも絶妙な差別化が図られているのがレモンサワーの奥深さだ。

 10月の消費税増税を受けて外食を控えているという人も、きたる年末年始の休暇は家でしっぽりと“利きレモンサワー”にチャレンジしてみるのも面白いかもしれない。

(文=宮元大地/A4studio)

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