差別発言繰り返した東大特任准教授の「大学教員と個人は別」という主張は正しいか

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実名で誹謗中傷を繰り返す人々

 発言から察するに、このコメント主は、おそらく匿名であることを利用して、誹謗中傷まがいの発言を繰り返しているのだろうが、少なくともそれは社会的に許容されないことであるとの認識があり、匿名が保証されているからこそ、そうした発言を行っていると考えられる。

 決して褒められたことではないが、自身の行動についてはよく理解しており、そうであればこそ、実名で誹謗中傷まがいの発言をする人の気が知れないというコメントにつながっている。

 当該ニュースアプリには、確かにレベルの低い誹謗中傷コメントが多数、存在するのだが、匿名コメント主が主張するように、堂々と実名で発言が行われている。

 誹謗中傷を受ける側はプロなので、めったなことでは法的アクションを取ることはなく、現実に何らかのペナルティを課せられることはほとんどないだろう。だが、こうした発言を無意識に行ってしまうのも、ネット空間はリアルとは別という感覚が強いことが原因と考えられる。

 もしかすると、そうしたニュースアプリで辛辣にコメントする自分自身を、著名な批評家や思想家と重ね合わせて、悦に入ってるのかもしれないが、やはり健全な姿とはいえない。

 ネットであろうがリアルであろうが、自身の発言に責任が生じるのは当たり前のことであり、面と向かって本人に言えないことは、ネットでも言うべきではない。この一般的な社会常識について、あらためて認識しておく必要があるだろう。

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