胎内記憶の第一人者と絵本作家のぶみが登壇! スピ系カンファレンスに潜入

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 さてのぶみ氏をご存じない方(この連載の読者にはいなそうですけど)に向けてごく簡単に説明しておきますと、彼は絵本作家です。代表作は「親が死んだら困るだろ~? ありがたく感謝しろよ!」という内容で子どもを恐怖のどん底に突き落とす作品『ママがおばけになっちゃった』(講談社)。

 作詞にも手を出し、自己犠牲を強いる母親のワンオペ育児を賛美する『あたしおかあさんだから』も、親たちの怒りに火をつけました。育児に悩む母親をターゲットに、やっす~いお涙ちょうだい物語を量産する勢いは、まさに大陸級の情熱。ネットがボーボー燃え上がるのも、納得ぅ。

 池川氏は、本来の胎内記憶である「お腹の中にいたときの記憶」からどんどん我流の人生論に迷走しつづけ、最近ではお腹の外である「魂が別次元にいたときの話」へシフトチェンジ。

 虐待されることも親の魂を成長させるため子供自ら選んだという過激なお説を発信するため、12月初旬に立教大学ウエルネス研究所主催の公開シンポジウム「霊性(スピリチュアリティ)と現代社会」に登壇予定だったものの、批判の声が相次ぎ「講師のご都合により」登壇中止となったというニュースがありました。講演の依頼を取り消され、自称「魂参加」となったようです(池川氏不在でも、相当なトンデモ講演会だったようですが)。

虐待を肯定する「胎内記憶」池川明医師が立教大シンポジウムに 大学側の見解は

 立教大学が来月8日に開催予定としている、同大ウエルネス研究所主催の公開シンポジウム「霊性(スピリチュアリティ)と現代社会」に、胎内記憶研究の第一人者・…

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胎内記憶の第一人者と絵本作家のぶみが登壇! スピ系カンファレンスに潜入の画像2 ウェジー 2019.11.27

子どもに運をつけるには?

 そんなおふたりが語る「スピリチュアルをアカデミックに紐ほどく。自分らしく生きられる光の見つけ方」とは一体どのようなものなのか? ここで一部を吐き出させて……いえいえご報告させていただきます。

 ぶっちゃけ内容はさておきで、のぶみ氏の働きはえらかった。「校長先生の長いお話」を思い出させる前口上で、会の趣旨を熱く語る司会を「すごいしゃべるね!」とぶったぎり、「本当に今自分を生きるってこと! はい! それでいきましょう、ありがとうございます!」と、サクサク進行させるのですから。イベント慣れしていると言いますか、会場の都合とか参加者の要望とか「商業」がきっちり頭に入っていて、その点はたいへん大人のご対応です。

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 御年65歳の池川氏は、数年前にヒーリングビジネスショー「癒しフェア」などで見かけたときと比べると、だいぶお疲れですか~? な印象。ウィスパーボイスで「魂は5次元にいて、4次元がすべて見える」「魂は過去のお母さんから未来のお母さんまで全部見たうえで、今のお母さんを選ぶ」と覇気なく語る姿は、勢いのあるキラスピ界が蜘蛛の子を散らす勢いで逃げていきそうな雰囲気です。

 そこへ声を張り上げて割って入り、「マイクを変えたほうがいいかな!」と気を配ったり、「このあいだ池川さんから聞いた運の話が、すごい面白いと思ったんですよ!」となんとか話を進めるのぶみ、クロストークではなくもう司会業でいいんじゃない?

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