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1年で72万円、総額890万を貯めた年収360万のライフスタイル

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「Getty Images」より

 2019年、皆さんはどのくらい貯金ができましたか。2020年こそはしっかり貯金をしたい、年始にそう意気込む人も多いでしょう。

 手取り年収(税金、社会保険料税引き後)約360万円のAさん(一般事務・女性・35歳)は、都内で一人暮らしを始めてまもなく1年です。

 通勤30分内で、駅近、オートロックにこだわり、探し当てたワンルームマンションの家賃は8万7000円(共益費込み)。

 貯蓄をするためには、他の支出を抑えるしかありません。さまざまな工夫をし、1年間で72万円の貯蓄ができました。

 一方、同じく手取り年収が約600万円のBさん(外資系企業会社員・女性・32歳・都内で一人暮らし)は、昨年の貯蓄額はゼロだったそうです。

 なぜこんなに差が生じてしまったのか、2人の生活、お金の使い方、お金に対する考え方の違いをみてみましょう。

毎月の固定費がとにかく多いBさん

 バリキャリのBさんは、一目でファッションにも美容にもお金をかけていることがわかります。

 コンサルタントという仕事柄、人に会うことが多いので、外見の印象も大切だそうですが、もともと美容やファッションに関心が強く、人よりもお金をかけているといいます。

 Bさんは、「独身だし、自分のお金を何に使おうと自由でしょう」と考えているので、躊躇なくお金を使うそうです。いわば、「自己投資」というわけです。

 Bさんの毎月の支出、いわばライフスタイルを維持するためのランニングコストは、次のようなものです。

・脱毛:2万円程度(30万円ほどのチケットを購入済みだが、月額換算すると)
・美容医療:4万円程度(サプリメント代と疲れ具合によって行うビタミン注射類、美肌のためのレーザー治療など)
・ネイル1万円
・歯のクリーニング1万円
・美容院代2万円
・英会話:2万円(会社から補助がでるので上乗せしてプライベートレッスンをうけ)

 自己投資の支出は合計12万円にも及びます。

 これに他の固定費も加わります。

・家賃:11万円
・携帯・通信費:1万円
・生命保険料:1万円
・光熱費1〜2万円
・食費8万円
・交際費、新聞図書費、そのほか雑費等の支出:4万円
・奨学金返済:3万円

 そういうわけでBさんの毎月の支出は、40万〜43万円ほど。

 さらに、洋服や靴にもお金をかけ、旅行が趣味ということで、毎年、旅費に少なくとも50万円は使っているそうです。今年は、国内外の旅行に3回ほど出掛けたため、「100万くらいはかかった気がする」ということで、結局、1年間で貯蓄にまわせたお金はゼロでした。

1年間で72万円の貯蓄ができたAさん

 一方、1年間で72万円の貯蓄ができたAさんは、年間288万円でやりくりしたことになります。

 そのうち、家賃が年間104.4万円ですので、毎月自由に使えるお金は、15.3万円です。どのようなやりくりをしているのでしょう。

 Aさんは、まず、コントロールしやすい食費を工夫しています。会社にはお弁当とマイボトルを持参。夕飯も基本おうちごはんです。副菜は、日曜に3時間くらいかけて5品くらい作り置きしておくそうです。

 食事の材料費は1食150円程度に抑えるために、会社帰りにスーパーに行って安くなっているものを買うなどしています。時々、ランチに出かけたり、自宅で持ち寄りパーティなどもして楽しんでいますが、食費は調味料代も含め月に2万5000円。コンビニには行かないと決めていること、安売りを逃さないことが食費節約のコツだといいます。

 食費、光熱費、携帯・通信費、生活雑貨などの雑費を合わせても月4万円ほどですので、残りの8万8000円ほどが毎月自由に使えるお金です。

 Aさんはこのお金を旅行に行くために積み立てたり、映画やコンサートに行ったり、服や化粧品代、交際費や冠婚葬祭費にあてることもあるそうです。

Aさんはなぜ貯まるのか

 Aさんの現在の貯蓄額は、つみたてNISAで運用している分も含めて、890万円です。

 ボーナス、年末調整の還付金は基本貯蓄すると決めていて、まず貯蓄を優先し、残りで生活をするという考え方のため、確実に貯蓄が増えています。

 また、食費の工夫以外にも日々の生活の中で、気をつけていることがいくつかあるそうです。

 欲しいものはまずメルカリで出品をチェックしたり、価格の比較をしてから安いところで買う、お得なクーポンを利用する、ポイントを貯めて利用するなどです。

 余計なものを買わないだけでなく、情報を得て、いかに安く必要なものを買うかということに労力を使っているAさん。時間の使い方として、得した金額がその労力に見合うのかという問題もありますが、参考になる考え方でしょう。

 このように、お金を貯めるのには、収入が多いか少ないかより、ライフスタイル、お金への考え方が重要です。

 Bさんがお金を貯められないのは、支出のすべてを「自己投資」として肯定しているためでしょう。しかし32歳の若さで美容関係の出費が毎月10万円は多すぎではないでしょうか。

 その費用をかけないとどれくらい容姿が見劣りするのかといえば、人にはまったくわからないレベルだと思われます。それは多分、お金の使い途としてはムダです。

 お金を貯めていくには長い時間が必要です。今の収入は未来の自分を支えるお金でもあるということをしっかり意識して、貯めていくことが大切です。

 お金があれば、年齢に抗えなくなった時にも、「自己投資」として(美しさを維持するための必要経費になるかもしれませんが)、十分なお金を使えるでしょう。

 毎年の積み重ねが、将来の自分に安心と豊かさをもたらします。ぜひ、2020年は、貯められる年にしましょう。

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