政治・社会

年賀状も忘年会もわずらわしいだけ? 「スルー」の議論が盛り上がる

【この記事のキーワード】
年賀状も忘年会もわずらわしいだけ? 「スルー」の議論が盛り上がるの画像1

「GettyImages」より

 年末年始の恒例行事である「年賀状」と「忘年会」。それを“スルー”するという動きが話題になっている。“スルー”、つまり年賀状を送らない、忘年会に出席しないということだ。

 Twitter上で「#年賀状スルー」「#忘年会スルー」というワードが盛り上がり、テレビのワイドショーも“スルー現象”を特集している。

年賀状をスルーする人は58%

 「年賀状をスルーした人たちの本音」を特集したのは、今月23日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)だ。

 番組の調査によると、年賀状を出さない人は58%、出す人は42%であり、出さない人の方が多くなっているという。個人だけでなく、会社や部署全体で年賀状を廃止する動きもあるようだ。

 年賀状を出さない人の言い分は主に3つで、「1枚63円は高い」「住所やフルネームを知らない」「住所を書いたり一言添えるのが面倒」とのことだ。

 番組出演者も、年賀状を出している人、出していない人に分かれた。コメンテーターで弁護士の山口真由氏は、平成に入ってから一度も年賀状を出しておらず、玉川徹氏も昨年から送ってくれた人にだけ返すというスタイルにしているという。

 一方、斎藤ちはるアナウンサーは今まで年賀状を出していなかったが、社会人1年目の今年から出すという。

 また、石原良純氏は毎年欠かさず年賀状を送っている。デザインにも強いこだわりを持っており、「石原良純年賀状問題」として『月曜から夜更かし』(日本テレビ系)が取り上げたこともあった。

 石原氏は年賀状を出し続ける理由として、人との縁を切らないためだと説明している。ただ、「年賀状を出さないことは無礼」とは思っていないそうだ。

忘年会スルーの一因は「お金がない」

 一方、「忘年会スルー」を大々的に特集したのは今月18日の『バイキング』(フジテレビ系)。番組の調査によると、20代の社会人の8割近くが「忘年会に参加したくない」と感じているという。

 忘年会をスルーしたい理由としては、こちらも主に3つで「お金がない」「時間がもったいない」「上司との人間関係が面倒くさい」というものであった。

 中でも「お金」がこの問題のネックになっているという。Wezzyで労働問題について連載しているジャーナリストの松沢直樹氏がコメンテーターとして出演・解説したところによると、ひと昔前の忘年会は上司や企業が費用を負担していたが、現在は7割程度の企業において社員の自己負担になっているという。

 忘年会スルー肯定派には「上司に気を使うのが面倒」という意見も多かったが、松尾貴史氏は、部下にそう思われないように、上司も気を付けるべきだと提唱する。松尾氏が若い人を飲みに誘う際は、お酌はしない、食べ物は自分で取るなど、自分の好きな時に好きなものを飲み食いするというルールを設けているそうだ。

 一方、上司の立場から率直な意見を述べたのは松嶋尚美だ。「スルーしたい奴は来なくていい」としつつ、MCの坂上忍から<参加した人とスルーした人がいたら、参加した人を贔屓する?>と聞かれると、<もちろん!>と返答した。それも自然な感情ではある。

 賛否両論が巻き起こる、年賀状と忘年会のスルー。どちらが正しくて、どちらが悪いということではない。大切なのは強制されないこと、断ったとしても不利益を被らないことだろう。突き詰めれば、個人の選択を互いに尊重し合えるかどうかだ。

あなたにオススメ

「年賀状も忘年会もわずらわしいだけ? 「スルー」の議論が盛り上がる」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。