そして、すみれちゃんが赤ちゃんたちから聞いたという体(てい)のエピソードが披露されていくのです。
この冒頭からもわかるように、今回はかなり赤ちゃんネタに絞り込んできているよう。「かみさまのことたまメッセンジャー」を名乗っているものの、中学1年という年齢よりさらにだいぶのんびりしていそうな雰囲気の彼女には、難しい質問は答えられないでしょうから、理解できる範疇の世界に限定したのかもしれません。「自分の気持ちを大切に!」「やりたいことをやればいい!」「赤ちゃんはママが大好き」とかなら、中学生でも語れますもんね?
いえいえもちろん語るのは大いに結構なのですが、それを「深い」「感動」と群がる大人を背後に何ダースが控えている気持ち悪さの、破壊力といったらもう。
本当に13歳の発言?
さて、すみれちゃんが聞き取った赤ちゃんたちの言葉から、特に自分が「うへー」と思ったトンデモ濃度高めの部分をご紹介していきましょう。
・「ママってお仕事してもいいの?」という質問に対し、こう回答した赤ちゃんがいるそうです。「ママはお仕事に行くとき、ママじゃなくて、ひとりの女の子になるの!! 私は、そんなママも大好き! だってママはお仕事に行っても、ちゃんと私のところに戻ってきてくれるから」
→「私たち、主婦でママで女です」って車のCMか(古い)。生まれたての新生児がこんなこと考えますかねえ。13歳の女の子の発想だとしても、それすら無理ありすぎ~。赤ちゃん……じゃなくてすみれちゃん、大人たちに囲まれて古い価値観に影響されてません?
・空の上から母親を選ぶ設定は相変わらず。子どもたちはお空の上から地球を見て「あのママのところには、自分がいくんだ!」と、ママの取り合いをすることもあるそうです。さらに性別に関しては「おなかの中でも決められる」んだとか。
→産み分け指導している病院の、特別顧問になっちゃえYO!
・「おなかの中にかみさまや天使さんと一緒に入ってもらう。だから、どんなあかちゃんもひとりじゃないんだよ! 生まれたときから一人の人なんていない! それに大人になって『寂しい』って思うときも、かみさまや天使さんは見守ってくれてるよ」
→「だから孤独に感じる必要はないよ」とおっしゃるすみれちゃん。衣食住だけでなく、がっぽりお金も稼げる幸せな子どもが言っても、説得力がございませんのよ~。