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「自称神様」スピリチュアル中学生を利用する大人たちの思惑

【この記事のキーワード】

・「つわりは悪いものを出しているから 悪いものがどんどん出ていくから、ママの中がどんどんクリアになっていく」
→悪いものでなくエネルギーや水分など、生命維持に必要なものもどんどん出ていきますので、ぜひ補給もお忘れなく。そしてつわりで水を飲んでも吐く人にこれを言ったら、精神汚染にしかならなそう……。

・「魂の中には『障がいを持って生まれたい』って言う子もいる」「障がいを経験してみたいから」「どの赤ちゃんもママのことを責めるだなんてしてないよ。障がいを嫌だって言っている子はあんまりいないよ」「だからママも自分の人生をちゃんと生きたらいいんだよ」
→誰しも、若かりしころの言動が恥ずかしすぎて、のたうち回る経験ってあるものですが、すみれちゃんのはそうなった場合、一般人の比ではなさそうです。「自称神様」であっても、世の中を知らない子どもに言わせていい内容かどうかは、やはり周りの大人がコントロールすべき問題。周りの期待があるとはいえ、子どもに障害について言及させてしまうとは。界隈の闇が凝縮されている、戦慄のお言葉です。

 こんな感じで一見ふんわりした「赤ちゃんがこう言ってたよ」トークが続き、結論は「幸せになる方法は普通であること」。「当たり前のことをよく見なさいってかみさまとか天使さんはよく言っている」「コップ持つことひとつとっても、本当は感謝すべきこと」だそうです。

胎内記憶派はどこへ行く

 そういうあなたは「ありのまま~」から遠く離れたポジションへ飛び立ったスピリチュアルガール。それを受け、聞き手である編集者は「なんだか今、世界が輝いて見えるよ!」と締めますが、彼の中で光り輝いているのは「重版出来(じゅうはんしゅったい)」への期待でしょ。

「新しい自分になる必要はない。思い出せばいいんだ。その胸の奥に眠る、大切なメッセージを」と呼びかける胎内記憶チームへ、ぜひ『記憶はうそをつく』(祥伝社新書)を贈りたい。

「お腹(もしくはその前の魂でいたとき)のなかにいたときの記憶」という本来の「胎内記憶」を置き去りに、「赤ちゃんたちが語る、世の真実」方向にシフトしている点は、現在の胎内記憶業界と同様でした。皆さま、足並みそろえていらっしゃるのでしょうか?

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 イエーイ、池川先生見てますか~? 先日、謎物件ウォッチャー仲間から、驚きのお知らせが届きました。日本における胎内記憶研究の第一人者・池川明産婦人科医の…

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「自称神様」スピリチュアル中学生を利用する大人たちの思惑の画像1 ウェジー 2019.12.17

 そして何度でも思うのは「赤ちゃんたちがこう言っていた」という胎内記憶界隈の主張は、「こう言われたい」という大人たちの都合と欲望がため込まれたヘドロです。思わず頬がゆるんでしまう赤ちゃんという存在&無垢な雰囲気のすみれちゃんでガードをゆるめさせ、ほしい言葉を注ぎ込むその手法は「えげつない」に尽きるでしょう。バブみあふれるスピ案件は、手法は違えどほぼ同類だとお見受けしています。

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