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『笑ってはいけない』新しい地図の出演NGがこの一年で一転! ジャニーズとメディアの関係は変わるのか

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香取慎吾インスタグラムアカウントより

 大晦日から元旦にかけて放送される毎年恒例の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)特別企画『絶対に笑ってはいけない』シリーズ(今回は『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』)に、元SMAPメンバー(稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛)が出演する。

 これを機に、2020年からは3人が本格的に地上波テレビに復帰するのではないかと、期待がもたれている。

 ジャニーズ事務所を退所してから3人は、映画・舞台・雑誌・インターネットTVといった場所では日々活躍していたが、地上波テレビの番組に出演する機会はほとんどなくなっていた。

 今年3月、ついに稲垣の番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)が放送を終了し、新しい地図組の地上波テレビにおけるレギュラー番組は終了。その結果、新しい地図の3人を地上波テレビで見る機会は、CMぐらいになってしまったのだ。

 実は、新しい地図の3人は昨年の『絶対に笑ってはいけない』にも出演が噂されていた。しかし、昨年11月発売の「FLASH」(光文社)によれば、具体的な演出プランまでつくられていたのにも関わらず、日本テレビによるジャニーズ事務所への忖度のため、出演が取り消しになったという。

 しかしそれから1年が経ち、状況は一変した。もうすでに『笑ってはいけない』以外の地上波テレビ出演も決まっている。12月27日からは稲垣のレギュラー番組『不可避研究中』(NHK)が放送開始となった。

ジャニー喜多川氏の逝去がもたらした変化

 急転直下の理由、その大きなきっかけは、7月9日にジャニー喜多川氏が亡くなったことだろう。これをきっかけに日本のエンターテインメント業界、メディアの構造には大きな変化が起きている。

 7月17日、独立した元SMAPのメンバーを番組に出演させないよう、ジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけていた可能性があるとして、公正取引委員会がジャニーズ事務所に「注意」をしていたと報道されたのだ。

 これまで「公然の秘密」となっていたジャニーズ事務所によるメディアへの「圧力」に、公の組織が言及したことの意味は大きい。

 また、ジャニー氏逝去を受けて週刊誌などでは「ジャニーズタレント大量離脱」の噂も飛び交った。

 それが現実のものとなったのが、関ジャニ∞の錦戸亮だ。もともと週刊誌報道でグループからの脱退と事務所の退所を噂されていた錦戸だが、9月5日には、すでにグループを脱退していること、また、同月末をもって事務所も退所することを発表。10月1日には早くも各SNSのアカウントを開設し、アルバムの発売とライブツアーの開催を告知した。

 これだけスムーズに退所後の活動に移行できるというのも、これまでであればなかなか考えにくいことだ。

 また、11月12日には、嵐の二宮和也がかねてより交際を報じられていた元アナウンサーの女性との結婚を発表した。

 嵐は2020年いっぱいをもって活動休止となるが、グループ活動期間中に結婚発表へと踏み切れたことには、ジャニー氏逝去後の変化と関係があるのかもしれない。

JO1はアイドル・ダンス&ボーカルグループ業界を変えるか?

 ジャニーズ事務所と彼らを取り巻くメディアの空気は変わりつつある。この状況下で、ジャニーズがほぼ独占してきた男性アイドルグループの市場にも動きが出そうだ。

 2020年春には、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』シリーズの日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!、TBS)から生まれたアイドルグループ・JO1がデビューする予定となっている。

 ジャニーズ、LDHの他にもうひとつアイドル・ダンス&ボーカルグループの大きな軸ができ、男性グループのシーンに大きな変革が起きるのではと期待されている。

 JO1はデビュー前からすでにソフトバンクの広告出演が決まっているなど、メジャーな活動の基盤が整っている。そもそも『PRODUCE 101 JAPAN』の最終回はTBSで19時から2時間のゴールデン枠特番だった。

 芸能エンタメの世界は、かつてのようにテレビ番組主導ばかりではなくなってきている。実際、『PRODUCE 101 JAPAN』は初回と最終回以外はテレビ放送がなく、動画サイト「GYAO!」での配信のみだったが、それでも回を重ねるごとにファンダムは厚くなっていき、最終回近くになるとツイッターのトレンドを『PRODUCE 101 JAPAN』関連のワードが占拠するようになっていった。

 首都圏やメンバー出身地の駅に、ファンが自主的に出した応援広告が多数掲載されるという、これまでの男性アイドルとはまた違った応援文化を確立する現象も起きている。

男性グループに「公平な競争」は生まれるか

 ジャニー氏逝去の前から、2016年のSMAP解散を皮切りに「ジャニーズ帝国」が衰退する流れがあることは間違いない。

 タッキー&翼と嵐の活動休止、山口達也退所にともなうTOKIOの音楽活動停止、相次ぐ関ジャニ∞メンバーの脱退など、ジャニーズ事務所は急速な世代交代を余儀なくされている。

 これまでは所属タレントのもつ圧倒的なタレントパワーを背景に、スキャンダルを揉み消したり、番組のキャスティングに影響を与える「メディア支配」が横行していたが、今こそ健全化をはかるときだろう。

 ジャニー氏の逝去は、ジャニーズ事務所による「メディア支配」が終わりを告げる大きなきっかけなのではないかと言われている。これは日本のエンターテインメント界にとってネガティブなものではなく、前向きな変化だといえる。

 ジャニーズ事務所のタレントも世代交代が進んでいる。すでにトップアイドルとしての人気を確立したKing & Princeに続き、1月にはSixTONES、Snow Manが同時デビューする。

 彼らがLDH系列やJO1といった他事務所のタレントと、公平な環境で切磋琢磨し、競争原理によってより良い作品やステージをつくることできあがればそれに越したことはない。

 2020年は、そうした環境が生まれることを切に願う。

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