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木下優樹菜に“禊ヌード”報道、スキャンダルを経て「脱ぐ」芸能界の慣習ほんとうか

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木下優樹菜オフィシャルサイトより

 女性芸能人が騒動の当事者になると、必ずと言っていいほど“禊としてのヌード”の可能性をどこかのメディアが報じる。

 昨年の大みそかにお笑いコンビ・FUJIWARAの藤本敏史との離婚を発表した木下優樹菜に対しても、夕刊紙が“禊ヌード”とその価値を予想している。木下は昨年10月に「タピオカ店恫喝騒動」を起こして以降、活動自粛中だ。

 記事は7日の「zakzak by夕刊フジ」で、それによると、タピオカ店恫喝騒動と離婚でイメージダウンしてしまった木下優樹菜が芸能界で再び活躍するためには、おしゃれなソフトヌードになる必要があるという。出版関係者によると、ギャラは5000万円から1億円の間はかたいそうだ。

 真偽はともかく、このような“禊ヌード”報道は枚挙にいとまがない。不倫が発覚した当時の矢口真里やベッキー、所属事務とのトラブルにより独立した西内まりや、TBSとの関係悪化が報じられた宇垣美里アナウンサー……。

 その多くが実際にはヌードにはなっておらず、宇垣アナにいたってはレギュラー出演するラジオ番組で、「(怒りのフルヌードに)なるわけねーし」ときっぱり否定していた。

 しかし一方で、「ヌードになって事態を丸くおさめること」を強要され、実際に裸の写真を撮らざるを得なくなったグラビアタレントもいる。

強制“禊ヌード”が「大人の世界を学んだ話」に

 昨年グラビアを卒業したタレントの佐山彩香は、「週刊プレイボーイ」2019年12月2号(集英社)のインタビューで、過去のヌード撮影はスキャンダルを揉み消すことと引き換えに要求されたものだったことを明かしている。

佐山彩香の強制「禊フルヌード」が告発ではなく“大人の世界を学んだ話”になってしまう日本の芸能界

 グラビア引退を発表した佐山彩香の袋とじグラビアとインタビューが、18日発売の『週刊プレイボーイ』2019年12月2号(集英社)に掲載されている。明るく…

ウェジー 2019.11.18

 佐山は20歳を迎えたころに芸能活動を一時休止していたが、その間に<突然、ある週刊誌から事務所に連絡がきた>そうだ。それは、彼女がデビュー前に撮影した男性とのツーショット写真を掲載するとの連絡だった。

 佐山の知らないうちに、週刊誌と事務所の間で、スキャンダルと引き換えに佐山のフルヌード写真を撮るとの話が進んでしまった。佐山は脱ぎたくないと拒否したが、当時のマネージャーから「CMの仕事などが決まっており、色々な人に迷惑がかかる」と説得され、「もうやるしかないのかな」と撮影に踏み切ったそうだ。

 本人が拒否しているにも関わらず、周囲に迷惑がかかるなどと脅して強行することは、性暴力に値するだろう。しかし、このエピソードは“告発”ではなく「大人の世界を学んだ話」としてカジュアルに語られており、芸能界において“禊ヌード”がタブーではないことが伺えた。

「脱ぎ仕事」はたいしたことではないのか?

 裸は極めてプライベートなものであり、脱ぐか脱がないかは本人の意思で決めてしかるべきだ。しかし、そこで人権が無視されてしまう要因はどこにあるのだろう。

 芸能事務所や、出版社といったメディアにしてみれば、女性タレントの裸は高い価値を持ち、同時に「たいしたことではない」ものでもある。

 消費者にとっても同じで、ネット上では、女性タレントやアイドルに対して「早く脱げ」「もったいぶるな」といった言葉が日常的に投げつけられており、消費する側も「脱ぎ仕事」を軽く考えている節がある。

 こうした価値観に芸能界の内側で一石を投じるアイドルもいる。モーニング娘。’20の佐藤優樹は、「自分の裸は大切なものだから見せない」とはっきり言った。

 昨年2月に放送されたラジオ『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で佐藤は、リスナーから写真集に水着のカットがなかったことへの不満をぶつけられると、水着にならない理由は「相応の価値」が得られないからだと説明した。

<私たちがたとえば水着(の写真集)を出します。(本の値段が)3000何円です。でなっても、私たちには7割も入ってこないんですよ>
<それをスタッフさんに言われたときに、そんな安いんじゃ嫌だって思って。水着なのかもしれないんですけど、裸をそんな軽々しく考えている脳味噌をどうにしかしたほうがいいんじゃないかなと思っちゃう>

 彼女は自分の身体だけに価値があると思っているわけでも、女性の体は男性への切り札だから価値があると考えているわけでもない。性別や年齢に関係なく、すべての人の裸に価値があると主張する。

 明石家さんまに「仕事なのだからやるべき」と指摘されると、佐藤は<仕事なのはわかります。仕事なら私に1億8000万円を(ください)、ヌードなら600億円>と反論。以下の会話が繰り広げられた。

さんま<そんな値打ちあんの? お前の裸>
佐藤<ひとりひとりみんなありますよ。さんまさんだってそうだし、横やん(モーニング娘。’20横山玲奈)だってそうだし、スタッフさん全員に>

 ヌード云々だけの話ではない。佐藤優樹の「老若男女すべてが自分も他者の身体も大切に扱う」という価値観は、この社会を生きる私たちにとって重要なものだろう。

モー娘。佐藤優樹が示した裸の価値「水着になるなら1億8000万円」

 乃木坂46の白石麻衣『パスポート』(講談社)や、同じく乃木坂46の生田絵梨花『インターミッション』(講談社)など、ここ数年、女性アイドルグルー…

ウェジー 2019.02.20

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