
「Getty Images」より
ひとりカラオケをしている女性の部屋に、見ず知らずの男性が強引に入ってきて、「一緒に歌おう」などと誘う、通称「ヒトカラナンパ」。
ひとりカラオケが普及した数年前から被害の声はあったが、最近Twitter上で再び被害を訴える声があがり、改めて物議を醸している。
実は多い「ヒトカラナンパ」被害
声優で歌手の鈴木みのりさんは今月5日、ひとりでカラオケをしていたら、知らない男性が部屋に入ってきたとの被害をTwitterに投稿した。
<妹と母の用事が終わるまでひとりカラオケしてたら、急に男性が入ってきて間違えたのかと思いきや『おひとりですか〜』って声をかけてきて、何も無かったけどびっくり! ちょっと怖いよね
いつもカラオケは練習の為に録音する癖があるんですが、何かあった時の証拠にもなるなって思いました>
この投稿のリプライ欄には、「私もひとりでカラオケにいたら知らない男の人が入ってきました」など、同様の被害を訴える声が多数。中には、身体を触られたという人もいた。
同時期、あるTwitterユーザーがヒトカラナンパの被害と、ヒトカラナンパ加害者の体験を綴ったネット記事のスクリーンショットを投稿し、5万件以上リツイートされている。
被害に遭った際はスタッフに助けを求める
ネットで「カラオケ ナンパ」などと検索をかけると、「ひとりカラオケをしている女性をナンパする方法」など、ヒトカラナンパを推奨するような記事が複数ヒットする。「ナンパの一種」として広まっているようだ。
しかし、ひとりでカラオケをしている部屋にいきなり知らない男性がひとり、あるいは複数人で押しかけてきたら、大半の女性は驚き、恐怖心を抱くだろう。男性のヒトカラ客であっても、怖いものではないだろうか。
深刻な事件につながりかねない危険性もあり、なんらかの対策を講じたいところだが、実際に「ヒトカラナンパ」の被害にあった場合、どのような対応をすればよいか。
「カラオケ館」を経営する株式会社B&Vに問い合わせると、「まずはフロントに連絡して」とのことだ。ただ、各店舗から本社へヒトカラナンパの実例報告はないといい、被害の詳細や店側の対策について聞くことはできなかった。
<部屋ごとにインターフォンはありますので、フロントにご連絡いただければ、スタッフがすぐにかけつけて「他のお客様のご迷惑になる行為はおやめください」と注意します>
何はなくとも、やはりスタッフに助けを求めることが一番ということになる。その場で受話器を手に「助けて欲しい」と言えなくとも、ドリンクを注文するなどして店員を呼び、やってきたスタッフに助けを求めてもいい。
女性側に自衛を促すだけでは理不尽なうえ、根本的な解決にはならないが、女性専用ゾーンなどがあるひとりカラオケ専門店を利用することも一案ではある。