右も左も、魑魅魍魎! 「妊娠中にお腹の近くでスマホを触っていると、発達障害、自閉症になる危険がある」(日本胎内記憶教育協会のnoteより)、「女性的に生きていないと、婦人科系の病気になる」「膣のお手入れをしないと、あらゆる不調の原因になる」etc. 人々を脅すような言説が巷にあふれかえっていて、それはまさに「呪い」。
そんな呪いを放つ界隈に対しての思いや自分の体験を「川柳」にしたため、少しでもすっきりしてしまおう!! という企画「呪われ川柳」。当連載「スピリチュアル百鬼夜行」にて昨年11月に募集をはじめ、締め切りは12月20日。その間投稿された作品は、なんと1000通近くとなりました。たくさんのご応募、本当にありがとうございました!
「呪われ界隈あるある」や、自分の体験、過去の有名な出来事などを5・7・5の音節に乗せた作品はどれも秀逸すぎ、選考は正直マジで頭を抱えました。が、決めないわけにはいきません。わずか数名のスタッフのツボを突いたというだけの理由で決定させていただきました。さあ、いよいよ結果発表です。
呪われ大賞
(賞品 Amazonギフトカード10,000円分)
「炎上も お空の上で 決めたこと」
向井くん@ママおば署名賛同
「空の上で、お母さんを選んで生まれてくる」という主張を続ける、胎内記憶界隈を読み上げた作品が、栄えある(そうか?)呪われ大賞! 「障がいを持つことや、虐待する親を持つことも、空の上で自分でどんな人生にするのか決めてきたこと」という主張をしている布教者たちですが、それならご自身がやらかして炎上するのも、お空の上で決めたことなんですよねえ? パンチの効いた川柳に、新春の光を感じました。
この作品には「#胎内記憶川柳」なるタグも追加しちゃいましょう。ちなみに作者の「向井くん@ママおば署名賛同」さんは、この作品に続き、「クレヨンの 刺激喜ぶ 服の紙(かみ)」なるトリッキーな川柳も投下。おそらくこれは、自分の体へ乗せた紙にお絵描きしていいよ!と子どもたちをまとわりつかせて嬉しそうにしていた絵本作家をうたったものだと思われますが、各句最後の文字をつなげてみると、あらびっくり~。
呪われ準大賞
(賞品 Amazonギフトカード5,000円分)
「詐欺師より 本物怖い 医師・博士」 ヴェル
作者コメント:「詐欺師なら頑張れば排除できますけど、本物の医師やら医学博士やらが寄ってたかって、子宮内膜症は自然に治るとか健康診断は意味ないとか、コレでがんが消えるとか宣っている、こんな世の中じゃ… (もちろん真面目な医療者が大半ではあるんですが)」
呪われ沼は、トンデモ医たちがからむと「泥沼」になりますね。思想を語るのは勝手ですが、医師の看板下してやってくださらんか~。激しく同意&深刻度がハンパありませんので、こちらが準大賞!
同ジャンルの川柳もいい味出まくりです。
「自分でも 子宮内膜 治せるの」(黒猫ドラネコ■■))
「やっかいは 資格持ちだよ トンデモ医」(イケハヤ界隈の現実)
「「がんもどき」 おでんじゃないよ ニセ医学」(単品ペコ)