痴漢から受験生を守る! センター試験受験生に痴漢させない・撃退する「痴漢レーダー」の取り組み【#withyellow】

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18日・19日に行われる「#withyellow 運動」(画像は公式ホームページより)

 今年も受験シーズンが本格化し、1月18日(土)・19日(日)には大学入試センター試験が行われる。受験生とって大事なこの日に、電車を利用して試験会場に向かう受験生を狙って、痴漢行為をしようと企むそんな言説を振りまく卑劣な輩もいることをご存知だろうか。

 ネット掲示板やSNSには、「センターの日は遅刻できないから痴漢をしても被害者が声を出さない」「痴漢し放題の日」といった書き込みがあり、悪漢が情報を交換している。

 社会学・ジェンダー研究者の牧野雅子さんは、著書『痴漢とはなにか」(エトセトラブックス)で<センター試験やその後に痴漢被害が多く報告されているという事実はない>と述べているが、そこには「大事な日だから痴漢されても声を上げられない」という背景もあるかもしれない。また、数字上のデータはなくても、痴漢という犯罪行為を楽しむようなネットの書き込みは受験生を萎縮させるものだ。

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痴漢から受験生を守る! センター試験受験生に痴漢させない・撃退する「痴漢レーダー」の取り組み【withyellow】の画像2 ウェジー 2019.12.27

 痴漢防犯アプリ「痴漢レーダー」をリリースした株式会社キュカは、センター試験本番の18日・19日に、痴漢から受験生を守るための企画「#withyellow 運動」を行う。

 「痴漢レーダー」とは、ユーザーが痴漢・つきまとい・ぶつかり・盗撮・露出・不快行為に遭遇、または目撃したときに、被害発生場所や時間、被害の詳細(任意)を報告・共有できるスマートフォンアプリだ。

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アプリ「痴漢レーダー」

 「痴漢レーダー」では全国各地のどの駅で痴漢が発生したかを可視化し、ユーザー同士で情報を共有することができる。ユーザーが地域を登録すれば、その地域で被害が発生したときに通知してくれる機能もある。

 センター試験の日、受験の当事者でない私たちに、出来ることがある。株式会社キュカの片山玲文さんに「#withyellow 運動」について、お話を聞いた。

痴漢を許さない空気を社会に広めたい

ーーなぜ、センター試験の日に「#withyellow 運動」を企画したのですか。

片山さん(以下、片山):普段、アプリ「痴漢レーダー」を紹介しても、痴漢被害の実態についてあまりピンときていない方もいらっしゃいます。
 しかし、「センター試験の日に受験生を狙って痴漢するというネットの書き込みがある」ということを話すと、「人生の重大な日に、そんな卑劣な行為をする人がいるのか」と驚き、問題視してくれる方が多いんです。
ただし、センター試験の日以外にも痴漢被害は発生しています。普段は痴漢問題にあまり関心のない層も巻き込みつつ、痴漢を許してはいけないという空気を社会全体に広めていくために、センター試験当日に「#withyellow運動」を企画しました。

ーー受験生の見守りに協力したい場合、どのように運動に参加すればいいですか?

片山:アプリ「痴漢レーダー」をスマートフォンにインストール(無料)していただき、目印として黄色いものを身に着けて電車に乗っていただくだけで参加できます。

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近くで被害登録されると通知が届く(画像はキュカより提供)

 「痴漢レーダーは15日、ユーザーが痴漢被害を報告すると、周囲の方にも通知が届いて情報共有ができる新機能のアップデートを行いました。当日、もし電車利用時に通知がきたときは、周囲を見回して、困っている被害者がいないか確認をしていただけると嬉しいです。

――もし自分が被害に遭った場合には、どのようにアプリを利用すればいいのでしょうか。

片山:痴漢は被害者がその場で声をあげにくいことが特徴にありますが、アプリに被害報告をすることで周囲の利用者に助けを求めていただければと思います。
 また、すでにアプリに追加されているもので「プチ撃退機能」があります。これは、ユーザーが「痴漢」または「つきまとい」の被害を報告した際に、偽電話の画面に切り替わるというもの。実際に着信があるわけではないのですが、着信音と電話がかかってきているような画面が表示され、「通話」をタップすると、自然な会話の音声が流れるようになっています。

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痴漢・つきまといの被害登録で電話がかかってきたような画面が表示される(画像はキュカより提供)

ーー電車内の痴漢の場合、音楽を流すだけでも撃退になるという話を聞いたことがあります。

片山:周囲の人の注意を集めることが、痴漢行為の抑止になると考えています。電車の中で電話している方は目立ちますので、周囲の視線が集まりますよね。また、痴漢加害者に画面を見せれば、「もしかしたらこの人は、電話の相手に痴漢に遭っていることを言うかもしれない」と考えて、痴漢を止めさせられる可能性が高まると考えています。
 「痴漢レーダー」はアプリのリリース当初、“被害の可視化”にフォーカスしていましたが、アップデートを重ねるなかで被害者を助けるための機能として追加したのが「プチ撃退機能」です。

痴漢撲滅への思いを「#withyellow」に乗せて広めよう

ーー18日(土)の12時~13時には、渋谷の路上でリアルイベントも行われますね。

片山:イベントはどなたでも参加いただくことができるので、ご興味のある方はぜひ気軽にお越しください。黄色い紙に痴漢撲滅への思いやキャッチコピーを書いていただき、その写真を「#withyellow」のハッシュタグをつけてSNSに投稿することで、「受験生への痴漢を許さない」というメッセージを社会に向けて発信します。

――受験生は試験を受けている時間帯ですが、このイベントにはどんな目的がありますか?

片山:当初は、受験生が会場に向かう朝の時間帯にイベントを行うことも考えたのですが、試験前の受験生をいたずらに不安にさせることは避けたかったので、時間をずらしました。週末の人通りが多い時間帯にイベントを行うことで、SNSだけでなくオフラインでも「#withyellow運動」をしっていただき、社会に痴漢問題を訴えるという意味もあります。


 片山さんは、「イベントにも、洋服やアクセサリーなどなんでもいいので、ぜひ黄色いアイテムを身に着けてお越しください」と呼びかけている。ちなみに、黄色は痴漢レーダーのテーマカラーであり、注意を喚起する色だという。参加者が連帯して、痴漢被害の撲滅を訴えるという意義も持つ。

 イベントの参加希望者は「#withyellow運動」のホームページで参加地を事前に申請することができるが、当日の飛び入り参加ももちろんOK。痴漢問題へのメッセージを綴って、痴漢問題を身近に考えるきっかけにしたい。

★イベントのお知らせ
「#withyellow 運動」

●日時/1月18日(土) 12:00-13:00
場所/渋谷:ハチ公前
●途中参加/途中離脱OKです!

【準備】
・黄色を身につけてお越しください
(洋服、アクセサリー、など何でも。さりげないものから楽しいものまで黄色コスチュームで参加しよう!)

【当日のアクション】
・運営が準備したプラカードに痴漢を許さないキャッチコピーを書く
・プラカードや、黄色を身につけた衣装でみんなで「#withyellow」のハッシュタグでSNSにアップ

詳しくは「#withyellow 運動」 公式ホームページへ

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