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ライターとしてweb恋愛コラムを量産しまくった私の懺悔と「愛され女子」撲滅の誓い

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「GettyImages」より

 フリーライターとして、ひとつ懺悔があります。それは、「倫理的にアウトな仕事はしたくないけど、生きるためにしちゃってます(ました)」ということです。

 私は2年半前に会社員を辞めて独立し、フリーライターになりました。ありがたいことに、それ以降は何かしらの書く仕事だけで生計を立てております。

 でも、友達から「どういうこと書いてるの?」と聞かれると、「映画とか本の紹介とか」と無難な答えをしています。嘘ではありませんが、本当とも言い難いところがあります。映画や本のレビュー記事だけで食べているわけではないからです。

結婚相談所のパンフレットも占いの広告も、嘘しか書いてない

 私が一番書きたい原稿は、フェミニズムを基調にしたものです。だから、日本でだけ夫婦別姓が認められてないこと(どっちの姓でも選べることになってるけど、実質9割以上は女性が姓を変えている)とか、正社員であっても男性を10としたときに女性は7程度の収入しかなく経済格差がえぐいとか、日本の「男らしさ」がいつ生まれたかとか、取材をしたり文献を読んだりしながら書いています。とてもやりがいを感じていますが、しかし、やりがいだけでは食べていけません。

 独立した直後、不安で夜寝られないことがしばしばありました。「もう、退職金もボーナスもないのか…」と思うと、先行きが不安すぎました。「フリーランス40歳の壁」「単身非正規女性の貧困」とか、わざわざ気持ちがざわめくことばかり書いてある本を読んで、「え、40歳になったら発注が減るのか」「非正規で働く独身女性の7割は年収250万以下? 怖すぎる」と、日々、不安と戦っていました。 

 こういった不安を解消する方法がひとつだけあります。それは、稼ぐことです。

 「お金になる仕事ならなんでもやりまっせ!」というモードに切り替えた私は、来るもの拒まずでいろんな仕事を引き受けました。

・化粧品の広告
・自己啓発書のゴーストライター
・結婚相談所のパンフレット
・法律事務所の広告
・占いの広告
・SEO対策のためのネット用恋愛コラム
・美容クリニックの広告

 などです。

 でもこの中で、罪悪感なくできた仕事は、化粧品の広告と法律事務所の広告くらいでした。多くの仕事で、「これ倫理的にどうなのかしら」と思ったり、「私の考えとは違う、事実とは違う、けど……仕事だから書こう!」と無理やり書いたりしていました。

 たとえば、「結婚相談所のパンフレット」と「占いの広告」。ここに書くようにクライアントから求められたことは、はっきり言ってしまえば“嘘”なんですよね。

 結婚相談所のパンフレットでは、「運命の相手と出会えた」エピソードを捏造し、占いの広告では、「不倫していたけど、彼が離婚して結婚できた!」「元カレと復縁できた」という女性の声を何パターンも創作しました。

 そういう原稿は細かいディテールを求められることもないですし、雑な嘘を書くのはあまりに簡単ですが、これを信じて散財している人が確かにいる。そう思ったら、罪悪感が生まれるのは自然なことでした。

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