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クレカの「リボ払い」と「分割払い」、収入が低い人ほど陥る罠

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「GettyImages」より

「一括払い」できず「リボ払い」に変更するAさん

 クレジットカード会社は利用者に、リボ払いや分割払いをすすめます。CMでも見かけますよね。でも、安易に使うと大変なことになってしまうこともあります。

 年収400万円のAさん(会社員・女性・38歳)は、買い物の時、クレジットカードをよく使います。クレジットカードは支払い時に「一括払い」か「分割」かを選択できますが、分割払いは利息が高くて損だとわかっていても、つい利用してしまうと言います。手持ちの現金がなくても買い物ができるため、つい買いすぎてしまい、結局、「分割にしてください」となるそうです。

 毎月の請求額は、平均すると10万円。ボーナス前などは気が大きくなって、20万円ほどになることもあります。そして、たまに支払えなくなると、慌ててリボルビング払いに変更するのだそうです。

 ネットリサーチの調査(2019年)によると、20代〜30代のクレジットカード所有率は約84%だそうです。身近なクレジットカードの使い方について、正しい知識をもっておきましょう。

 クレジットカードを利用すれば手軽に買い物ができます。手持ちのお金がなくても買い物ができるし、大金を持ち歩かなくてもいいし、ポイントもつくのでカード払いは好まれています。最近の「キャッシュレスでポイント還元」は、ますますそれを助長するでしょう。

 カード会社が利用者に支払い請求をするのは、月に1回です。買い物をしても支払いを翌月以降に持ち越すことができるのは、消費者にとって魅力でしょう。1回払いなら利息もつきません。

 一方、店側にとっても、クレジットカードは魅力的です。客が買い物をしやすくなる他に、客がクレジット決算をすると、カード会社からすぐに代金が支払われるからです。その際、手数料が差し引かれますが、お店にとって、即売り上げ確保は大きなインセンティブになります。

分割やリボ払い、年収200万円台が最多

 実はこんなデータがあります。少し古い平成21年の一般社団法人日本クレジット協会の調査結果なのですが、利用者の支払い方法は、「分割、リボ払い、ボーナス一括払い」が約4割、6割の人は「1回払い」というものです。

 分割やリボ払いを利用しているのは、年収200万円台が最も多く、年収が700万円以上は低い傾向にあるそうです。

 つまり、多くの人は、分割やリボ払いは利息が高くて損だとわかっているので使わない。しかし、年収が低いほど分割やリボ払いを多く利用する傾向にあるということでしょう。

 年収が低いため、高い買い物をするにあたって、そうせざるを得ないという状況だとも言えます。[sm1] お金がないがゆえに、さらにお金を減らす多大なる損をしているのです。

 身につけてほしいのは、お金の知識(マネーリテラシー)です。

 あなたがいつも一回払いにしているのならば、利息はつかないので、あなたは支払いまでの時間を稼ぐというメリットのみを享受していることになります。クレジット会社から無利息で短期間、借り入れをしているといえるでしょう。とは言っても、年会費を支払うカードの場合、まるっきりタダでということではありません。

 しかし、リボ払いを利用するAさんの場合は、この低金利時代に、ひどく高い金利を支払い、返済を先延ばしにしていることになります。

 一般的に金利は12〜15%ほどにもなり、相当の損です。儲けているのはクレジット会社だけです。クレジットカードの使い方、ひいてはお金の使い方を考える必要があるでしょう。

お金の問題、最大の原因は「支出が収入を上回っていること」

 なぜ、クレジットカードを使わなければならないのか。それは支出が収入を上回っているからです。

 お金の問題のもっとも大きな原因はこれです。Aさんの場合は、生活習慣を変えることが必要です。浪費癖を改めて、借金はしないと決めましょう。

 クレジットカードの分割払いやリボ払いで膨らんだ借金は、なかなかリセットするのが難しいのが現状です。支払いのために引き落とされると、お金がなくなり、またクレジットカードを使うという自転車操業に陥るからです。

 この負のループから抜け出すには、まず親や家族にお金を借りて返済し、その後は支出の管理をしっかりすることです。管理できないなら、カードでの買い物はやめましょう。

 クレジットカードは、年会費の有無、ポイント還元率など、カードの選び方に考慮して、複数枚所有することを避け、計画的に利用しましょう。クレジットカードでの過剰な買い物は、未来のお金を先に使ってしまうことです。健全な金銭感覚を身につけましょう。

  [sm1]年収が低く、貯蓄もできず、しかし何らかの理由で必要なものがあって(浪費ではない)それは手持ちのお金では買えない…という人もいるであろうと考え、補足を提案させていただきました。

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