欅坂46平手友梨奈の脱退「孤独」を背負わせる秋元康のプロデュースはまだ続くのか

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欅坂46公式Twitterより

 アイドルグループ欅坂46の平手友梨奈(18)が、グループから“脱退”した。「絶対的センター」と呼ばれ、同グループの象徴的な存在である平手の脱退宣言、一体どういうことなのか。

 脱退宣言は23日夜、ラジオ『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)でのこと。平手自身が「私、平手友梨奈は欅坂46を離れることになりました」と報告した。脱退理由については「今は話したいとは思わないので、いつか自分が話したいと思った時にどこか機会があればお話しさせていただこうかなと思っています」とし、詳細は明かさなかった。しかも23日をもって脱退となり、卒業公演などは行われないという。

 つまり、平手はすでに欅坂46を離れた。ファンにとっては唐突に、グループから去ったことになる。ちなみに同日、鈴本美愉と織田奈那が卒業を、佐藤詩織が活動休止を発表している。欅坂46は大きく変わることになるが、センター平手の不在は最大の変化をもたらすだろう。

 欅坂46のグループ結成は2015年8月。平手は14歳で欅坂46の1期生オーディションに合格している。16年4月にはデビュー曲「サイレントマジョリティー」のシングルCDを発売するが、平手はこの曲でセンターポジションを務めてから、その後発表されたシングル曲全てにおいてセンターを担ってきた。いわば欅坂の不動のセンターである。

 筆者はアイドルに詳しいわけではないが、このグループの存在を知り、「いままでのアイドルグループとは一線を画す感じでいくんだな」ということぐらいは理解できた。いままでのアイドルを表現するとすれば「ふわふわ」「キラキラ」「キャピキャピ」「ニコニコ」という感じだろうか。だが欅坂46はパフォーマンスの中で、射貫くような視線をカメラに向ける。歌詞は大人や社会に反抗するような強い言葉が並ぶ(大人である秋元康が書いているわけだが)。パフォーマンスも独特のスタイルで激しく踊り、平手やほかのメンバーが歌唱後に倒れる様子を見たこともある。そんな異色のアイドルグループのセンターがグループを脱退するという。卒業ではなく脱退。なぜ平手はこの言葉にこだわっているのだろうか。

 ひとりのアイドルの先輩が「脱退」と「卒業」の違いを語っていた。過去にでんぱ組.incを、卒業ではなく脱退した最上もが(30)だ。最上は自身のツイッターでこんな風につぶやいている。

<ぼくは“脱退“、ねむは“卒業“したけれど、続けたくても身体的にも精神的にも限界だったために、抜けざるを得ないという選択を自らしたので、どうしても卒業という表現ができなかった。ねむはちゃんと今後のことを見据えて決めていた、の違いかなって>

 文中の「ねむ」とは最上と同じでんぱ組.incだった夢眠ねむのことで、夢眠は2019年1月開催の日本武道館公演をもって卒業している。

 最上のツイートは腑に落ちる部分があった。「続けたくても身体的にも精神的にも限界だったために、抜けざるを得ないという選択」という箇所だ。平手といえば、やはり度重なる体調不良でもおなじみだった。テレビに出てパフォーマンスをした後に、倒れ込むこともあった。筆者は彼女に対して、「笑顔ではつらつとした可愛い女の子」といったイメージはまったくない。いつも脆くて壊れそうな印象だった。そんな平手を「心身ともに限界」だったと表現しているのは、1月23日に配信されたスポニチアネックスだ。

 欅坂が歌う楽曲の歌詞は「大人や社会への反抗」がメイン。それはまさに1980年代にティーンのカリスマとなった歌手・尾崎豊のようだと同紙は言う。そこにはプロデューサーである秋元康の思惑があり、その思惑通りに平手は瞬く間に幅広い世代のカリスマとして圧倒的な支持を得た。だが、平手がカリスマとして祭り上げられる一方で、欅坂の他のメンバーとはどんどん距離が拡がっていった。その結果平手は心身の調子を崩し、休養を繰り返すことになった、としている。

 たしかに平手は過去に音楽雑誌「rockin’on(ロッキング・オン」(株ロッキング・オン)のインタビューでこんな風に語っていたことがある。インタビュアーの「平手は孤独に強いよね」という質問に対して平手は、「え、そうですか?初めて言われた。秋元さんとかには言われたことない。でも、孤独になれとはよく言われます」。秋元康が意図的に平手を<孤独>であるように演出し、実際に<孤独>を背負わせていたかがわかる。

 そうして欅坂46は人気を得た。「いままでのアイドルとは違う」と。プロデューサーの思惑通りだろう。しかし一人のメンバーに重い荷物を背負わせるその方法は、疑問である。しかもまだ10代の多感な少女に。また一部の欅坂46ファンは、絶対センターの平手を敵視し、彼女が体調を崩すたび「ワガママ」などと責め立てたこともあった。その結果、平手は心身共に疲れ切って、今回のグループ脱退となってしまったのではないだろうか。筆者はそんな考えを巡らせていたのだが……今朝の情報番組を見てその考えは少し変わった。

 今朝見た情報番組とは『スッキリ』(日本テレビ系)である。お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜(36)が平手の脱退について「最後まで自分をプロデュースしている印象。これから一人で何をされていくのかっていうのと、欅坂46が平手さんがいなくなったことでどういう色を出していくのか楽しみ」と語った。あぁ、そうか。ひょっとするとこれも平手友梨奈というタレントを売るための新たな秋元康のプロデュース戦略なのかもしれない。

 たしかに平手が抜ければ欅坂も新たなイメージ転換を行うことができるだろう。ひとりになった平手は女優なのか歌手なのかわからないが、芸能界引退とは言っていない。前述のラジオも降板しない。今後は秋元の手腕でいかようにも<新しい平手>を売り出すことができ、<新しい欅坂46>も動き出すだろう。ただ、それは彼女自身が望むことなのかどうか……それだけが気にかかる。

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