中国新型肺炎流行で大阪のホテルが「コロナウイルスと当館は全く関係ありません」

【この記事のキーワード】
中国新型肺炎流行で大阪のホテルが「コロナウイルスと当館は全く関係ありません」の画像1

「GettyImages」より

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が世界的に拡大するなか、JR新大阪駅至近のビジネスホテル「大阪コロナホテル」が27日に投稿したツイートが話題を呼んでいる。

 同ホテルの名前が世界中で猛威を振るう新型肺炎コロナウイルスとよく似ているため、一部ネットユーザーから「コロナホテルとかいうの見つけて草」「縁起わるそう」等のイジリをぶつけられるという、思わぬ風評被害を受けているようだ。

 ユーモア交じりに嘆いた「コロナホテル」のツイートのリプライ欄には、「コロナホテル頑張れwww」「ツイートが健気すぎる(泣)」「応援してます!大阪コロナホテルさん!!」「災い転じて福となすですよ」等、励ましの言葉が続出している。

 なかには、「コロナ」の名にかけて愛知県を中心に展開するエンターテインメント施設「コロナワールド」や、新潟の暖房器具メーカー「コロナ」、かつてトヨタが生産していた乗用車「トヨタ・コロナ」、さらにはチョコ「コロネ」の画像を用いてリプライを送るユーザーもおり大喜利状態に。「コロナホテル」の上記ツイートは、28日14時の時点で7万件のリツイートと19.3万件の「いいね!」がつき、バズっている。

 当の「大阪コロナホテル」に取材した。

――「コロナホテル」さんのツイートが反響を呼んでいますが、実際にホテル名のせいでキャンセルが出る等の風評被害は出ているのでしょうか。

担当者「宿泊のお客さまから新型肺炎コロナウイルスにまつわるお声をいただいているわけではなく、キャンセルもございません。
 ただ、ネットで情報収集をする過程で当館を見つけてくださる方もいらっしゃるようで、SNSではさまざまなお声をいただいております。結果的に、ツイートが話題になったことで多くのユーザーさまから温かい言葉をいただいたことはとてもありがたく思っています。
 皆様に当館を知っていただくことはとても嬉しいのですが、新型肺炎コロナウイルスは他国で死者が出るなど深刻な状況です。Twitterの“中の人”としては、マイナスの話題によって当館が話題になることは心苦しさもあります。今度は、もっと明るい話題で有名になりたいですね」

――中国人旅行客のインバウンド需要が増える春節(旧正月)の時期ですが、中国政府は新型肺炎ウイルスの拡散防止措置として海外への団体旅行を禁止しました。日本側としてもインバウンド需要は欲しいけれど新型肺炎の拡散は何としても防ぎたいというジレンマがあり、観光業への影響が懸念されています。これはホテル名とは関係のないことですが、大阪の観光業への影響はどう感じていますか。

担当者「当館はもともと国内旅行やビジネス利用のお客様が多いこともあって、インバウンド需要に関してはそこまで大きな影響を感じてはいません。ただし、やはり中国のお客様からは新型肺炎ウイルスを理由に数件の宿泊キャンセルをいただいています。
 データとして数字に表れたわけではないのですが、例年に比べると客室稼働率が若干下がっているという感触もありますので、影響は出ているのかもしれません。
 心斎橋など大阪の繁華街を歩いていても、今年は例年のこの時期ほど中国人旅行客の方を見かけないという印象もありますね」

――大阪コロナホテルさんでは何か感染対策をしていますか。

担当者「新型肺炎コロナウイルスについて、いちホテルとして出来る対策は少ないですが、お客様のお出かけ時にマスクをお配りしたり、スタッフにもマスクの着用を義務化したりして、衛生面によりいっそう気を遣って、ウイルスの早期沈静化を願っております」

 ちなみに大阪コロナホテルは、館内の至るところに100点を超える“ブタさん”グッズが展示されていることが特徴だ(ホテルのロゴマークにもブタのイラストがあしらわれている)。

 その理由についても聞いてみたところ、「ブタは、世界中で“幸せ”を象徴する縁起物といわれております。オーナーも“ブタさん”が好きで、従業員への教育も徹底しています」とのことだった。なんとも素敵な理由だ。なお、ブタは中国でも多産多幸や富のシンボルとして知られている。

■「大阪コロナホテル」公式サイト
■公式Twitter<@CORONAHOTELJP

あなたにオススメ

「中国新型肺炎流行で大阪のホテルが「コロナウイルスと当館は全く関係ありません」」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。