男性社会における“いいヤツ”が気づけない、妻の本音

文=有屋町はる
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ーーMioさんの元夫は「自分はこんなにいいことをしているのに、なぜ?」という気持ちが強いですよね。男性社会の中では普通に“いいやつ”で、本人もみんなから好かれている自覚があるし、妻にもやさしくしているのに、「なぜ」と。

Mio:「なぜセックスだけ受け入れてくれないのか。俺が何をしたっていうんだ」と思っているかもしれません。かわいそうですよね。本来なら対話が必要不可欠ですが、そのときはわたし自身が気持ちいいセックスを知らず、「どうしてほしいか」をきちんといえなかったですからね。過去に男性と気持ちいいセックスをして、「わたしの体はこういうセックスが好きなんだ」とわかっていれば、「そこじゃなくて、ここをこうするのが気持ちいい」といえたのかな。女性は、自分の体を知ることが先決だと思います。

ーーところで、『それでも俺は~』を読んで個人的に疑問だったのが、豪太はなぜそんなにチカとしたいんですか? チカに対して「あの豚が!」なんて陰口を叩く場面もありましたし。

足立:それは豪太が、「自分の相手をしてくれるのは妻しかいない」と思っているからですかね。結婚生活も長くなるとパートナー以外の人としたくなるのは当然だと思いますが、豪太は現状仕事もお金もないですし、セックスをするとしたら、チカ以外に相手がいないという状況なんだと思います。

ーー誰でもいいけど、妻しかいない、と。たしかに豪太も、保育園で会うお母さんに欲情していますもんね。

足立:そうですね。実際にほかの人としていい状況になったときに、するかどうかはわかりませんが。

Mio:妻に拒まれたら、「おまえがさせないからだ」といいながら出会い系にいく男性もいるじゃないですか。そんななかの、豪太のチカに対する気持ちはすごいなと思います。だって、チカのような女性をなんだかんだ手なずけているんだから、一般的な女性なんてすぐ手なずけられると思うんですよ。なぜほかに行かないんでしょう。

足立:豪太は自分に自信がないからじゃないですかね。

ーー足立さんご本人は、「妻以外としたい」という願望がありますか?

足立:そんなことはしょっちゅうです。正直目移りしまくりです。何か罰が当たりそうでいまのところ実践には移していませんし、風俗は行くお金がありませんが。妻自身も「わたしもほかの男としたい」とはいいますが、お互いにそれを実現したとしたら、いまの夫婦関係を維持するのは相当むずかしいですよね。想像もつかないので、実際にそうなるのは怖いです。妻が夫に対して「するならほかのところで済ませて来い」という意見をよく聞きますが、それは女性のなかでは一般的なんですか?

Mio:多いですよね。

足立:それで夫婦関係に支障をきたすことなく過ごせるんでしょうか。

Mio:私は全然問題ないと思っていました。一般の女性相手は色恋沙汰で面倒くさくなりそうだからイヤですが、風俗で解消してくれるのはありがたいです。だって、家でやるのも風俗と同じような流れじゃないですか。前回お話しした“メンテナンスセックス”なら違いますが、性欲処理なら風俗で済ませてほしい、ぐらいの感覚でした。

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