東出昌大の“偽装イクメン叩き”も発生…育児する男性は特別なイクメンじゃない

文=wezzy編集部
【この記事のキーワード】
東出昌大の偽装イクメン叩きも発生…育児する男性は特別なイクメンじゃないの画像1

「GettyImages」より

 “イクメン”という言葉がなかなか死語にならない。先日、東出昌大の不倫が発覚した際も“イクメン”という言葉は頻繁に使われた。3児の父親である東出は“イクメン”とのイメージを世間から持たれており、不倫報道では「偽イクメン」「イクメンのふりをしていた」などと表現された。ネット上でも「イクメンだと思っていたのに残念」といった意見が散見される。

 最近では小泉進次郎環境大臣が育児休暇を取得すると公表した際も、多くのメディアが「イクメン宣言」などの表現を用いた。

 “イクメン”という言葉が浸透したのは今から10年ほど前のことで、2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」ではトップテン入りを果たしている。厚生労働省も「イクメンプロジェクト」を発足させるなど、イクメンは育児に積極的に参加する男性を褒めたたえる言葉として多用されてきた。

 しかし、そもそも“イクメン”という概念は不思議なものだ。父親が自身の子どもを育てることが、何か特別なことのように扱われていることへの違和感は大きい。この違和感を表明する男性芸能人も増えつつある。

「子育てはパパもママも一緒にやることなのに」

 イクメンが「ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに入った2010年、授賞式に出席したのは、育児休業が話題になっていたタレントのつるの剛士だった。つるのはこの時点で、「イクメンという言葉がなくなればいい」と発言していた。

<育児休暇が普通になって、いい意味でイクメンという言葉が消えていければと思う>

 それから10年の月日が過ぎたが、男性育休取得率は6.16%(2018年度のデータ。厚生労働省発表)の低さにとどまり、イクメンという言葉も健在。

 ただ、「イクメンオブザイヤー」を受賞しながらもイクメンを否定するという、一見矛盾しているように見えるが当然の流れも起きている。

 「イクメンオブザイヤー」とは、2011年に制定された10月19日「イクメンの日」に、育児を頑張ったパパ(著名人)を表彰するイベント。厚生労働省が後援している。

 2018年の「イクメンオブザイヤー」を受賞したりゅうちぇるは、Twitterで<イクメンオブザイヤーを受賞させていただいた僕が言うのもあれだけど…イクメンという言葉が無くなるくらい パパも子育てに当たり前に向き合えて 別にパパが子育てをしてても 全然驚かれないような 大切な子供を夫婦で協力して話し合いながら育てていけるといいな…>とツイート。

 りゅうちぇるは、昨年webで公開された「GQ JAPAN」のインタビューでも<イクメンと呼ばれるのが苦手><だって僕がやることを女性がやっても誉められないから。ふたりとも親じゃないですか、だからやるべきことをやっている感じです>と語っていた。

また、昨年の「イクメンオブザイヤー」を受賞したアンガールズの山根良顕も、授賞式後の取材でイクメンへの違和感を言及し、話題になった。

<パパもママも一緒にやることなのに、パパだけが表彰されるとか「がんばってるね」とか言われるのはちょっとどうかと思ったんですけど、「パパがやるのも普通になってきている」が浸透していくことにちょっと参加できるのであれば……>

水嶋ヒロ「親として育児当たり前」

 現在2児の父親である水嶋ヒロも、今年2月の「モデルプレス」のインタビューで「親として育児をすることは当たり前」だと話している。

<きっと褒め言葉として言っていただけているんだと思うんですけど…親として責任を持って育児をすることは当たり前で、お父さんが子育てに参加することで称賛されるのには違和感がある。だったらお母さんはどうなの? って話で。母親は育児をするのが当たり前だから称賛されない状況なら、それはかなり微妙>
<世のお母さん達が当たり前にやっていることを、積極的にやっているだけです>

 水嶋は自身のブログに育児にまつわることを頻繁に綴っている。育児の大変さも痛感しているようであり、だからこそ、父親だけが「頑張っている」と労われる現状に違和感があるのだろう。

水嶋ヒロが育児疲れを告白「睡眠不足でボロボロ」育休は全然“休暇”じゃない!

 水嶋ヒロが自身のブログで「育児疲れ」を告白した。水嶋は2009年に歌手の絢香と結婚し、4歳の長女と今年10月に誕生した次女を育てている。 水嶋は普…

東出昌大の偽装イクメン叩きも発生…育児する男性は特別なイクメンじゃないの画像2
東出昌大の偽装イクメン叩きも発生…育児する男性は特別なイクメンじゃないの画像3 ウェジー 2019.11.15

 未だに褒め言葉として多用される“イクメン”。男性が育児することが特別でなくスタンダードになれば、時代遅れな「ダサい言葉」へと変わっていくはずだ。

 最後に余談ではあるが、東出昌大は自ら「イクメンを気取っていた」わけではないことに触れておきたい。「真面目な好青年」のイメージが強かったことは確かだが、育児について自ら言及したことはなかっただろう。

 しかし2018年10月「週刊女性」(主婦と生活社)が東出一家のプライベート写真とともに【東出昌大イクメンに変えた杏 想像以上だった双子育児の過酷】という記事を掲載したが、そこに“芸能関係者”によるこんなコメントがあった。

<杏さんは、育児に関して持論を持っています。それは『夫婦で協力しながらやっていくのがこれからのスタンダード』という考え。もともと東出さんは育児について理解がありましたが、杏さんは結婚当初からそうした考え方を“調教”してきたようです。その効果はてきめん。結婚3年になりますが、彼は率先して子育てをしています>

 つまり東出イクメン説は、杏や東出が自ら「うちはこうなんですよ」と公言したものではない。実際に東出が「率先して子育てしている」場面があったのかどうかも定かでない。メディア側が勝手にイメージを作っただけといえる。

「東出昌大の“偽装イクメン叩き”も発生…育児する男性は特別なイクメンじゃない」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。