政治・社会

『ラブライブ!』みかんPRポスターの不自然なスカートに批判、またも公共の女性キャラが問題に

文=wezzy編集部
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ラブライブ!シリーズ公式Twitterより

 静岡県沼津市を舞台にした大人気コンテンツ『ラブライブ!サンシャイン!!』。しかし、同市の特産品「西浦みかん」をPRするJAなんすんのポスターがネットで波紋を広げている。

 沼津市の特産品「西浦みかん」をPRするため「西浦みかん大使」に選ばれた『ラブライブ!サンシャイン!!』の主人公「高海千歌(たかみちか)」。ラブライブ!シリーズ公式は12日、PRキャラ就任を報告し、キャラクターが描かれたPRポスターと女性声優の写真をTwitterに投稿した。

 ポスターは、ミカン畑で高海千歌がミカンを手にして微笑むもの。しかし制服のスカートが極端に短く、なぜか股間や臀部のラインまでくっきりと描かれていることから、「気持ち悪い」「制服のスカートがシースルーってどういうこと?」「なんで公共の場で貼るポスター絵のスカートが透ける必要があるんだ」等、批判的なリプライが相次いでいる。

 これに対して、一部のラブライバーは「これが透けてるように見えるなら病院に行った方がいい」「いつものように一部のフェミ(笑)が騒いでいるだけ」と反論。一方で、「アニメより露出を増やして描かれているからなんか不自然」「ラブライブシリーズは女性も安心して楽しめるコンテンツのはずなのに残念です」と指摘する意見も出ている。

 たしかに、公共の掲示物として制作されたであろうJAのPRポスターで、アニメ本編よりもプライベートゾーンを強調した絵を採用する意味がわからない。

胸を強調、衣服が肌にぴったり張り付く女性キャラ

 これまでも、広告やポスターに描かれたキャラクターが「公共物としてふさわしくない」と問題になった例は多い。

 昨年も日本赤十字社が献血を呼び掛けるキャンペーンのポスターがネットで大騒動を巻き起こしたばかりだ。漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』(KADOKAWA)の女性キャラクター「宇崎ちゃん」が登場した献血ポスターに批判が続出し、ポスターを擁護する側との対立はネット上で罵詈雑言が飛び交うまでに発展した。

 2015年には、海女をモチーフにした三重県志摩市の元公認キャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が炎上。碧志摩メグは伝統的な海女の白い衣装を着た若い女性キャラだが、問題となったイラストでは衣装が肌にぴったり張り付き、胸の形があらわなうえ、不自然に裾がはだけた状態で描かれていた。

 これに現役の海女を含む市民が「性的描写が強すぎる」「服装が現在の実情と異なる」として公認撤回を要望する署名活動を起こし、ネット上でも議論に発展。志摩市は公認を撤回し、現在は民間ベースで利用されている。

 同じく2015年、岐阜県美濃加茂市の観光協会が主催した「みのかもまるっとスタンプラリー2015」のポスターも炎上。美濃加茂市とアニメ『のうりん』がコラボして作成されたものだったが、ポスターに描かれた女性キャラ「良田胡蝶(よしだこちょう)」は、胸元を強調したポーズを取り恥じらいの表情を浮かべていた。

 このポスターが駅前などに掲示されると「公的なポスターとしては不適切」「セクハラだ」と批判を受けた。この騒動を受けて、美濃加茂市はポスターデザインを変更している。

 公共物における女性キャラクターの過度に性的な描写をめぐって何度も繰り返されてきた炎上騒動。性的な記号を過度に誇張した表現は不特定多数の目に触れる公共の場やキャンペーンにふさわしいとは言えず、適切にゾーニングされてしかるべきだろう。性的な表現が認められる場はちゃんと他に用意されている。

 どこまでが性的な記号を過度に誇張した表現なのか線引きが必要だという意見や、表現の自由はどうなったのか、という反論もある。ただ、騒動をきっかけにこうした議論が冷静に深まっていくならともかく、ただ批判と擁護、そして撤回の炎上騒動が繰り返されるだけでは何も進展しない。同じような騒動はまだ起こる可能性があると言えるだろう。

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