徳井義実「1億超えの申告漏れ」から4カ月での復帰に賛否

文=エリザベス松本
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徳井義実Instgramより

 お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)の芸能活動再開を、所属する吉本興業が正式に発表した。

 7年間で計約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘され、昨年10月から芸能活動を自粛していた徳井。09年に個人事務所「株式会社チューリップ」を設立しており、2016年から18年にかけて所得を一切申告していなかった。

 謹慎期間4カ月での復帰について、2月25日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では議論を展開。2月16日に吉本興業本社で徳井にインタビューを行ったという芸能記者の中西正男氏も出演していた。

 中西氏はインタビューで久しぶりに会った徳井の風貌を「白髪が増え、老け込んだ印象でした。4カ月ではなく4年ぐらい芸能界を離れていたような」と表現。加えて「もともとものすごく華がある芸人さんだったのですが、この日はスタッフの方と一瞬見分けがつかないぐらいに華がなくなっていた」と語った。

 中西氏に一連の騒動について尋ねられた徳井は、「すべて私のズボラさが原因」「マンションの郵便受けも見に行くことをしていなかった。郵便物があふれている状況だった」と説明したという。4カ月前と同じである。昨年10月、謝罪会見を開いた徳井は、すべて自身の「ルーズさ」「だらしなさ」にあると説明し、「40歳を過ぎているのに」「考えが甘すぎる」などの批判がネット上に殺到していた。

 『バイキング』でタレントのヒロミ(55)は、「たぶんホントのこと言ってるんだろうし、徳井はこういうところあるんだろうけど……。それにしても国税局ってずいぶん優しいんだなという印象」「俺だって税金さえなければ、もっと儲かってるよなと思うけど。納税しないなんて考えられない」とコメント。

 なお、番組に出演していた国際弁護士の清原博氏は「3年間無申告というのは、悪質性という点では相当なもの。本来なら逮捕されることもある案件ですから」「ズボラという言い方されてますが、個人の会社を作り、そこを通して給料をもらっている。それだけで節税になっている。節税の効果を狙って会社を作ったとしたら『税金のことを知らなかった、ズボラでした』と説明されてもピンとこない」と厳しかった。清原氏のこのコメントは多くの視聴者から徳井への憤りを、非常にわかりやすく簡潔に代弁していたように思えてならない。

 『バイキング』では徳井の復帰を、かつて徳井がレギュラー出演していた日本テレビ系のバラエティ番組『しゃべくり007』であろうと推測。もしそうなれば、「なにか問題を起こした芸人の復帰は、まずは(吉本運営の)劇場から」という吉本興業のこれまでの復帰パターンとは異なることとなる。だとすると、どうやら吉本サイドはかなり徳井義実という芸人を買っているようだ。ここで潰してしまうのは惜しい人材ということだろう。

 たしかに徳井は各局に10本以上のレギュラー番組を持つ超売れっ子芸人だった。のみならず、その演技を評価された役者でもある。

 脱税発覚後は各局ともその対応に大わらわだったが、特に大きな話題となったのが2019年のNHK大河ドラマ『いだてん』だ。徳井は東京五輪の女子バレーボール日本代表監督の大松博文監督役で出演しており、終盤のストーリーに欠かせないキーパーソンとなる役どころであった。しかも『いだてん』は10月1日に全編の収録が終了していたため、徳井の脱税発覚時に撮り直しは困難な状況。

 NHKサイドは「ドラマの流れを損なわない範囲で対応可能な措置を講じる」との言葉通り、11月3日放送の第41回では放送時間を通常の43分から42分に1分間短縮。異例の事態である。徳井の出演シーンを極力減らすために、スタッフが最大限の編集を施したことは明らかだろう。だが、徳井の出番はその一度きりではなかった。

 その後12月1日に放送された回では、前後半の要所で役15分間に渡って徳井が出演。特に後半に徳井が大松監督として女子バレーボール選手への思いを吐露する演技は、視聴者に涙を誘うような感動的なものだったため「いい演技するのに、徳井さん。もったいない」「徳井に泣かされた」「これはカットできなかったの納得」など徳井出演シーンを褒めるコメントがネット上に相次いだ。

 筆者も徳井の、力んだ様子のない自然体な演技はとても好きだった。特別な華があり、芸能界でこそ輝く人物だということもよくわかる。しかしだからこそ、まだ脱税の印象が風化しきらない今、復帰は少し早いのではないかと思うのである。むろん徳井には徳井の人生があり、連日のように数々の仕事をこなしていた身からすれば4カ月の休業でも焦る気持ちはわかる。だが、吉本興業がまだ「待った」をかけるべきなのではないだろうか。

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