
ローソンの店舗(編集部撮影)
コンビニ各社が数多くのオリジナルカップ麺を発売していますが、ローソンのカップ麺は泣く子も黙る名店揃いです。
有名ラーメン店の味をカップ麺に落とし込んだ“名店再現系”のカップ麺はかなりの激戦区となっていますが、「ローソン名店シリーズ」と銘打たれたカップ麺はその名に違わぬ逸品ばかり。
今回は、ローソンで絶賛発売中の名店再現系カップ麺で、特におすすめの3品をご紹介したいと思います。
➀「麺屋一燈 ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」

「麺屋一燈 ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」
まずは東京・新小岩にある名店「麺屋一燈」の看板メニュー「濃厚魚介ラーメン」を再現した「麺屋一燈 ホタテ鶏油の濃厚魚介ラーメン」(258円税込)。
「麺屋一燈」は、有名ラーメン店が綺羅星の如く集まる東京の中でも、最も人気のあるお店のひとつとされ、平日でもなかなか食べることのできないラーメン店。コンビニで手軽にその雰囲気を感じられるのはとてもありがたいですよね。
【内容量】 | 120g(めん70g) |
【栄養成分表示】 | エネルギー:465kcal(めん・かやく:306kcal スープ:159kcal) たん白質:11.8g 脂質:19.0g 炭水化物:61.7g 食塩相当量:6.5g(めん・かやく:2.0g スープ:4.5g) ビタミンB1:0.31g ビタミンB2:0.41g カルシウム:157mg |

スープが秀逸
濃厚な鶏白湯(とりぱいたん)をベースに、鶏油の旨みとホタテの風味がたっぷり詰まった「ホタテ鶏油」を合わせ、かなり本格的なスープが特徴となっています。鶏白湯が主役のスープですが、ホタテをはじめとする魚介もしっかり感じ取れ、鶏と魚介のバランス感が非常に優れています。
お店で使われている歯切れの良い低加水麺を再現したノンフライ麺も優秀で、スープとの相性も抜群。濃厚なスープの中で麺のほのかな甘みが活きていました。具がそれほど充実していないのが難点といえば難点。

「濃厚つけ麺のスープにご飯を入れたレシピをイメージ」とのことです
ちなみに「麺屋一燈」の再現商品として、カップライス商品の「麺屋一燈 濃厚魚介鶏白湯飯」(258円税込)も店頭に並んでおり、これもかなりの美味。濃厚な鶏白湯とごはんの組み合わせはちょっとクセになる味わいです。鶏白湯の濃厚感はカップ麺を上回っており、こちらも負けないおいしさでした。おすすめです。
②「六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」

「六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」
続いては、東京駅の「東京ラーメンストリート」にあるつけ麺の名店「六厘舎」の味を再現した「六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」(216円税込)。つけ麺人気の火付け役となった同店は現在も絶大な人気。その一杯を食べるためには長蛇の列に並ぶ必要があります。
この商品で再現されているのは、代名詞のつけ麺ではなくスープのある「中華そば」なのは残念ですが、ローソンで手軽に手に入れられるカップ麺で、大人気店の雰囲気を味わえるのはありがたいところです。
【内容量】 | 109g(めん80g) |
【栄養成分表示】 | エネルギー:501kcal(めん・かやく:415kcal スープ:86kcal) たん白質:9.7g 脂質:22.4g 炭水化物:65.1g 食塩相当量:5.4g(めん・かやく:2.0g スープ:3.4g) ビタミンB1:0.32g ビタミンB2:0.36g カルシウム:149mg |

“まろやかこってり”なスープです
豚骨醤油味のスープですが、濃い醤油味の中で鶏油(チーユ)が案外強く感じられます。粒状の背脂が大量に入ることで、鶏油と背脂の“まろやかこってり”味に仕上がっています。お店のつけ麺のような魚介粉のガツンと来る味を楽しめるわけではないものの、背脂の甘みとメンマの香りが漂う本格的な豚骨醤油スープを楽しむことができます。
「六厘舎 濃厚中華そば 背脂とんこつ醤油」はタテ型カップで油揚げ麺が用いられており、先ほどご紹介した「麺屋一燈」のカップ麺で使われているノンフライ麺のような臨場感はありません。また具のチャーシューも細切れで、1枚チャーシューのような本格感もありません。それでも定価216円という比較的買いやすい価格設定を考えると、かなりの良品と言えるのではないでしょうか。
③「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」

「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」
最後に紹介するのは、「家系総本山 吉村家 豚骨醤油ラーメン」(278円税込)。「家系ラーメン」の名店中の名店、横浜の「吉村家」の味を再現したカップ麺です。
「吉村家」は、「家系ラーメン」の元祖として知られ、暖簾分けした直系店や、独自にインスパイアした独立店を合わせ、全国に広がりを見せる「家系」の潮流となっています。横浜だけで100店以上、全国に1000店近くあるとされる家系ラーメンの頂点の味を、ローソンのカップ麺で味わうことができます。
【内容量】 | 111g(めん70g) |
【栄養成分表示】 | エネルギー:390kcal(めん・かやく:300kcal スープ:90kcal) たん白質:10.2g 脂質:9.8g 炭水化物:65.2g 食塩相当量:8.5g(めん・かやく:2.1g スープ:6.4g) ビタミンB1:0.29g ビタミンB2:0.32g カルシウム:172mg |

「家系」好きにはたまらない
醤油が勝った豚骨醤油味のスープに鶏油を浮かせ、「吉村家」の特徴である醤油の濃さと鶏油の鼻に抜ける風味を再現できています。お店のスープほどのパワーは感じないものの、 カップ麺と考えればこのスープの再現性はお見事。お店の雰囲気はしっかり感じ取ることができます。
弾力のある中太麺や、ほうれん草や焼のりが入った具の再現性も高く、特に大きな焼のりが3枚も入っているところに、カップ麺開発者のこだわりを感じます。お店では濃いスープにごはんを合わせるのが定番となっていますが、カップ麺のスープもごはんと合わせて食べたい味で、特にたっぷりスープに浸した焼のりでごはんを包んで食べるのは至高でした。
まとめ
ローソンで手に入れられる名店再現系のカップ麺を3品紹介しましたが、いずれも名店中の名店の味を再現しており、その雰囲気をカップ麺で味わえるのは非常にありがたいところ。特に「麺屋一燈」のスープのおいしさは驚きのレベルだと思います。
「ローソン名店シリーズ」は、他にも「麺屋武蔵」「辛激タンメントナリ」「無鉄砲」などかなりの名店揃い。名店再現系のカップ麺といえばセブンイレブンというイメージがありますが、ラインナップではローソンもまったく引けを取りません。今後もさらなる拡充が見込めそうです。