「ユニボールワン」インクの濃さ・発色の良さにこだわり抜いたボールペン

文=他故壁氏
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ユニボールワン

価格:120円+税

 ボールペンを選ぶとき、いちばん重要視しているものって何でしょう。

 デザインでしょうか。書き心地でしょうか。価格の安さでしょうか。それとも、入手のしやすさでしょうか。

 書いた線がくっきり見えることを選択肢にされている方、いらっしゃいますか。いまお手元にあるボールペンのインク、その黒さで満足されていますか。

 「色濃い文字は記憶に残りやすい効果がある」と言われたら、どう感じますか。

ユニボールワンがつくりだす新しいゲルインクの世界

 三菱鉛筆のユニボールワンは、そんな学習効果を狙った新しいゲルインクボールペンです。

 三菱鉛筆と言えばジェットストリームが有名ですが、ジェットストリームは油性インクのボールペンです。

 

 対して、ユニボールシグノと呼ばれるシリーズは、ゲルインクを使用しています。シグノは1994年に発売が開始され、今なお販売されているロングセラー製品です。

 以降様々な改良とデザインチェンジが行われ、今なおシグノは同社のゲルインクボールペンの代名詞になっています。

 そのシグノの看板を下ろし、シグノではない「まったく新しいゲルインクの世界」を作り出そうとしているのが、ユニボールワンなのです。

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 1本120円(税抜)の、年齢性別を問わないシンプルなデザインのノック式ボールペンで、0.38ミリ径ボールは全20色、0.5ミリ径ボールは全10色が用意されています。

「ユニボールワン」インクの濃さ・発色の良さにこだわり抜いたボールペンの画像3「ユニボールワン」インクの濃さ・発色の良さにこだわり抜いたボールペンの画像4

 オープンワイヤークリップは丈夫な金属製で、比較的大きく開きますので、厚みのあるノートの表紙やバッグなどにも容易に取りつけることができます。写真ではグリップとボディが同じ素材のように見えますが、グリップ部分は滑り止め効果のあるラバー加工が施されています。

 

 黒インクの製品のみ、白ボディの他に黒ボディが用意されています。替芯の用意は0.38、0.5いずれも黒・赤・青の3色のみです。

黒インクがくっきりしている理由

 ユニボールワンの最大の特徴は、この黒インクが黒々と濃い、という点です。

 ユニボールワンは従来のシグノシリーズとは異なる、ビーズパック顔料と呼ばれる新開発の顔料を使用しています。この顔料は粒子が大きく、紙への浸透を抑える効果があります。紙の中に浸透せず、表面に残る顔料が多いため、筆記された線が濃く見えるのです。

 またユニボールワンは速乾性も併せ持っています。

 ゲルインクはチキソトロピー(インクであるゲルがボールの回転による剪断応力でゾル=液体になって紙に付着し、紙の上で再度ゲル=固体に戻る)を応用して紙に書けるわけですが、液体化しているインクがゲルに戻るまでの時間はさまざまです。また液体化したインクは紙に浸透しますが、たくさんインクが出れば結果として乾きは遅くなります。

 従来の速乾性ゲルインクは、紙の内部にすばやく浸透することで速乾性を得ていました。しかしこの方法ですと、染料や顔料といった色の基もいっしょに深く浸透してしまい、ノートの裏面に文字が滲んで出てきてしまう──いわゆる裏抜けが発生する要因でもありました。

 ユニボールワンはビーズパック顔料を使用することにより顔料を紙の上に残し、さらに液体部分だけをすばやく浸透するインク配合を行うことにより、インクの裏抜けを防いでいます。

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 では実際に、ユニボールワンの黒は黒いのか? 試してみましょう。同じ0.38ミリ径のボールを使った製品を用意しました。

 従来のゲルインクボールペンであるユニボールシグノDX、ユニボールシグノRT、ユニボールシグノRT1、ユニボールシグノ307とあユニボールワンの黒を比較してみます。

 写真では判りにくいかと思いますが、ユニボールワンのインクのみがマットブラックで、光を吸収しているように見えます。「黒い」ということは「光を反射せず、吸収してしまう」ことですから、ユニボールワンの黒はかなり黒い、と言えます。ただ他の0.38ミリ径ゲルインクボールペンに較べ、線は若干太めになるようです。

 書き心地は滑らかで、もちろん他のゲルインクボールペンに較べても遜色はありません。カラーの発色がいいのも本製品の特徴で、オレンジ、ベビーピンク、イエローの3色は暗記用の赤シートで文字を隠すことができます。

 学習効果を期待されて学生向けに作られたボールペンですが、落ち着いたデザインで大人が持っても恥ずかしくありません。日頃お使いのボールペンの「黒の濃さ」「カラーの発色」にわずかでも不満があったら、ぜひ一度お試しいただきたい製品です。

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