「ブレン3C」ジェットストリームと人気を二分するブレンの3色ボールペン

文=他故壁氏
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ブレン3C

400円+税

 ブレン、という名前を聞いたことはありますか。

 2018年12月に発売開始されたゼブラのボールペンなのですが、発売一年で累計販売数500万本を突破し、驚異的な速度で市場に浸透していった製品です。

 ボールペンには油性、水性、ゲルインクと、大別して3つのインク種があります。ブレンに使用されているのは、エマルジョンインク。油中水滴型のインクで、油性インク7割に対し水性インクが3割の割合で混ざっており、従来の油性にはない滑らかさを持っています。

 ただ、ブレンの特徴はインクに留まりません。

 ブレないこと、振動しないこと、静かであることを重視し、ペン先にリフィル先端をホールドする機構を搭載し、本体各パーツの隙間をなくしブレを抑制。グリップ内部に金属の重りを仕込んで低重心にし、さらにノックパーツに反発するスプリングを入れて無駄な遊びをなくすなど、徹底したブレなさっぷりです。

 また外観も、佐藤オオキ氏の率いるデザインオフィスnendoと協業しスタイリッシュにまとめ、150円(税抜)とは思えぬ高級感を醸し出しており、特に若い女性を中心に人気のボールペンとなりました。

 毎年10月から12月末まで、ボールペンファンによる人気投票「OKB48(お気に入りボールペン48本)選抜総選挙」がネットとリアル店舗で開催されていますが(総合プロデューサー:古川耕、スポンサー:高畑正幸)、2019年開催の第9回でブレンは無敗のチャンピオン(第1回から第8回まで1位)であるジェットストリームに肉薄し、初登場で2位の地位につける快挙を達成しました。

「ブレン」の新商品が登場!

 今回ご紹介するブレン3Cは、先行して発売されているこのブレンを3色ボールペンに仕立てた意欲的な製品です。

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 単色ボールペンに較べ、多色ボールペンは構造が複雑なためブレたり振動したり無駄な音が鳴ったりする部分が多くなります。ブレン3Cではそのブレと振動と音のポイントも、様々なアプローチで解決しています。

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 先端部分はブレン同様、リフィルの金属先端と隙間なく設計された口金を搭載し、まず筆記時のブレを抑制します。3Cは金属口金を採用していますが、これも低重心を狙った素材選びだと思います。

 また、その口金もただ金属でできているではなく、開口部に樹脂パーツを入れ隙間を完全になくしています。ゼブラはこの機構をダイレクトキャッチと名づけています。

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 ノック内部のパーツも隙間をなくした振動防止設計。ここは通常の3色ボールペンと同様、ノック時にはかちっとクリック音がしますし、ノックバック時にはノブが戻る音が起こります。ただ、ノブパーツが軟質樹脂でできており、従来のノックノブ式多色ボールペンに較べれば、ノックバック時の音は低減されています。

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 nendoデザインのこだわりとしては、本体の太さと天冠デザインにそれが垣間見えます。軸の太さは、実は単色のブレンと同じです。またブレン同様、天冠の楕円デザインも健在で、もっとも使用頻度の大きい黒インクは背面にある大きなノブを使用するように設定されています。左右のノックノブは押し込むと本体に隠れ、出っ張りがなくなりますが、これもまたデザイン上のこだわりでしょう。

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 インクはブレン同様にエマルジョンインクです。リフィルは従来の多色用とよく似ていますが、ブレン3C専用となっています。油性本来の色合いを残しつつも爽快に滑るこの書き心地は独特で、流行りの低粘度油性やゲルインクボールペンとはまた違った味わいを持っています。

 持った感じで言えば、金属口金ではありますがそこまで強く低重心ではありません。もともと多色ボールペンは機構部分が尾部に集中していて重くなりがちですから、結果として重心位置がほぼセンターになっているのではないでしょうか。

 写真で見るとグリップとボディの素材の違いが判りにくいのですが、グリップのラバーはかなりしっかりとしたすべり止め性能を発揮します。柔らかさはありませんので、軽く握って書くことをお薦めします。

 他のボールペンもそれほどむやみに振動したりひっきりなしにかちゃちゃ鳴ったりしないと思うのですが、ブレン3Cを使うと「無振動」「無音」をさらに強く感じます。無駄なブレがなく、ペン先の挙動をダイレクトに受け取ることができるのです。特に長時間の筆記を行うと、その差がよく判ります。

 この「無振動」「無音」感は、ひとにより感じ方が異なるかと思いますので、ぜひ現物を持ち、ご自分の手で、耳でお確かめください。

 単色より多色ボールペンをよく使う方、でも書き心地や握り心地にいまひとつ納得がいっていないと言う方に、ぜひ一度試していただきたい製品です。

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