連載

『スカーレット』稲垣吾郎の圧倒的な貫禄とセリフの重みに脱帽

文=秘密のアツコちゃん
【この記事のキーワード】
『スカーレット』稲垣吾郎の圧倒的な貫禄とセリフの重みに脱帽の画像1

稲垣吾郎さんオフィシャルブログより

 3月28日の最終回を控え、いよいよ佳境を迎えている朝ドラ『スカーレット』。医師役で出演中の稲垣吾郎さんの取材から見えた「人間関係の本質」について、アツが熱く語ります!

___________

 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 新春クール一番の癒しでキュンキュンした胸アツドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)が、ついに終わってしまったわ。『恋つづロス』でなーんもやる気になれず、立ち上がることさえ出来ないぐらいよ。『知らなくていいコト』(日本テレビ系)も終わっちゃったし、もう何も見るもんないわ。ということで最後の頼みの綱は、やっぱりNHK連続テレビ小説『スカーレット』なのよね。

 朝ドラ出演は約30年ぶりとなる稲垣吾郎さんが3月4日から満を持して登場しているんだけど、その貫禄たるやすごいのなんのって。手放しで褒めるのも芸がないなとは思うんだけど、今回の吾郎ちゃんの演技に関しては、もう手放しで褒めたたえたい感じなのよ。皆さん、ご覧になってますか?

  吾郎ちゃんの役は白衣を着たがらない医師の大崎茂義。戸田恵梨香さん演じる女性陶芸家・喜美子の息子・武志(伊藤健太郎)が慢性骨髄性白血病になり、その主治医として奮闘していくんだけど、懐深い心優しいお医者様でね。治療だけじゃなく精神面でも喜美子や武志、そして松下洸平さん演じる父親の八郎をサポートしていくの。

 前にもちょっと書いたけど、松下洸平さんはアツの最近のイチオシ俳優さんだから吾郎ちゃんとのツーショットがすごく楽しみだったんだけど、これが期待以上で感動ものなのよ。

 3月13日OAでは息子を心配する八郎と大崎先生の男2人が話し合うというシーンがあったんだけど、その時の吾郎ちゃんのセリフがとてつもなく印象的で胸に突き刺さっちゃった。親子関係を語り合うシーンで吾郎ちゃん演じる大崎先生は「どう距離を取っていいのか、分からなくなる時がある。時には親子で、時にはライバルで、時には親友にもなれる」と語り、八郎さんは「いいですね、親友」と相槌を打つの。もうその時点で既に涙腺は崩壊していたんだけど、その次の吾郎ちゃんのセリフで朝から大号泣よ。

「病気はつらいこともたくさんありますが、泣きたくなるようなすばらしい出来事もいっぱい起きます」

 この重みのあるセリフを、ありったけの愛と優しさを込めて力強く言い放った吾郎ちゃんには拍手しかないわぁ。上から目線でごめんなさいだけど、画面を通しても役者としての成長が本当に見て取れたし、きっと一番喜んだのは連続テレビ小説の新旧スタッフだったんじゃないかしら?

 だって1989年の連続テレビ小説『青春家族』に出演した当時、吾郎ちゃんは弱冠14歳。アツもさすがにその頃はまだ取材をしてないから当時のことは知らないんだけど、取材の折々で吾郎ちゃんは「1988年にSMAPが結成されて、その後すぐに朝ドラの出演が決まって。右も左も分からなかった僕に演技の元となるものを教えてくれた大切な作品が朝ドラなんだ」と言ってたっけ。

 「僕のほぼドラマデビュー作だからね、朝ドラは。知らないことばかりだったんだけど、不思議なことに叱られた記憶はないなぁ。お母さん役のいしだあゆみさんたちが僕の演技を褒めてくれたりして、少しずつだけどそれが自信にも繋がっていったしね。ほら、僕は褒められて伸びるタイプだからさ」なーんて笑いながら言ったりもしてたけど、まさにそうなのかも。吾郎ちゃんったらこんなご立派な役者さんになられて、アツおかーさんも感無量です!(えっ、誰?)

 綾小路きみまろさん風に言うならあれから約30年、朝ドラからの突然のオファーに「ビックリしたけど、本当に嬉しかった」と吾郎ちゃん。大崎医師は独自路線を突き進むちょっと風変わりな人物に見えるけど、患者さんとその家族の気持ちに寄り添う実直な医師なの。吾郎ちゃん自身も「医者としての信念をちゃんと持っている誠意ある真面目なお医者さんだと思う」って言ってたわ。

 吾郎ちゃんの撮影が始まった昨年の年末頃はまだ新型コロナウイルスの気配もなく、まさかOA時にこんな状況になってるとは思いもしなかったけど、吾郎ちゃんは「『スカーレット』には『生きる』というテーマも盛り込まれているんだよ。希望や勇気、生きるということについて、改めて考えさせられるそんな作品になるといいな」って。この言葉が身につまされる昨今だものね。そりゃ朝から『スカーレット』を見て大号泣しても許されるでしょ?

 それにね、吾郎ちゃんのセリフにあった「どう距離を取っていいのか分からなくなる時がある」って、取材時によく話し合うテーマの一つでもあるの。まぁ皆さんご存知の通り、吾郎ちゃんはとっても社交的でおしゃべり上手。どんな現場でも共演者の方たちに話しかけ、すぐに(特に女優さんと!)打ち解ける断トツのコミュニケーション力がある人だけど、その実「でも人との距離の取り方って、本当はすっごく難しい。考えれば考えるほど分からなくなるよね」って、よく話してるの。

 どこまで踏み込んでいいのか、どこで線引きすればいいのか、どこでシャッターを開けて降ろすべきなのか?  ね、難しいでしょ。まぁアツはいつもガツガツ踏み込んで「もう、うるさいって。暑苦しいんだよ」と言われるのがオチだけど「人との“程よい距離感”ってどんなもんだろね?  正解ってどれなんだろ?」は吾郎ちゃんとの永遠のテーマになってるから、あのセリフがズキンと突き刺さったのかもしれないわ。あのセリフを吾郎ちゃんに言わせた脚本家の水橋文美江さんもさすが!  毎度のことながら水橋さんにはマジ脱帽です!

 新型コロナウイルスの影響でお花見もイベントもライブも舞台も、様々なものが中止を余儀なくされて、新しい地図のファンミーティングも残念ながら延期に。今なんて電車に乗るのも命がけだし、どこに行っても「なるべく人と距離を取って接する」ようになっちゃってるけど、そんな今だからこそ、吾郎ちゃんじゃないけど「人との距離の取り方、生きるということとは?」を自問自答する時間を作ってみるのもいいのかも。アツもたまには考えてみなくっちゃ。

 そして毎朝楽しみにしている『スカーレット』も、残すところあとわずか。今まで以上にじっくり堪能しなくちゃね。終わっちゃうのが寂しいなぁ。願わくば吾郎ちゃん先生の活躍で病が快方に向かうよう祈るばかりよ。心配と不安が増す毎日ですが、コロナなんかに負けない元気と勇気と幸せと愛を『スカーレット』からいっぱいもらっちゃいましょう!

あなたにオススメ

「『スカーレット』稲垣吾郎の圧倒的な貫禄とセリフの重みに脱帽」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。