年収410万で地方在住、贅沢も無駄遣いもしてないのにお金が貯まらない元凶は?

文=岩城みずほ
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「Getty Images」より

 地方在住のAさん(30歳・主婦)は、パート勤務で、手取りで年間約80万円の収入があります。同じ歳の夫は会社員で、手取り年収330万円です。保育園に通う4歳の息子がいて、児童手当が年間12万円です。

 毎月の支出は、家賃8.5万円、食費と日用品費で5万円、光熱費、通信費などで3万円、保育料が約3万円、車の維持費に2万円、保険代2.5万円で毎月の生活費の合計は24万円です。

 他に、夫婦の小遣い4万円、交際・娯楽費2万円で、支出合計は月額約30万円。計算上は、収入410万円―支出360万円=50万円の貯蓄ができるはずなのですが、お金が貯まりません。

 Aさんは、「贅沢しているわけでもないし、特に無駄使いもしていない。なのにお金が貯まらない」といいます。

 Aさんのように思っている方は、多いのではないでしょうか。

 なぜお金が貯まらないのか。当たり前ですが、使っているからですね。「なぜ貯まらないのかわからない」と言う人の多くは、何に使っているのかわからない、つまり使途不明金が多いという特徴があります。

 さらにAさんは、「家計簿アプリでお金の管理をしているのになぜなのでしょう」と言います。家計簿をつけていればお金の管理ができていると思っている人は多いのですが、「家計簿をつけている=お金が貯まる」わけではありません。Aさんの家計簿をみせてもらうと、その理由がわかりました。

 それは「雑費が多い」ということです。雑費、すなわち、特定の支出項目に振り分けられない項目ということです。例えば、時間潰しのために入ったカフェ代金。これは、「食費でもないし、交際費でもないし、うーん、雑費でいいや」という感じでしょうか。雑費もいくらかは仕方がないこともあるとは思いますが、無駄使いであることが多く、要注意です。

 私はAさんに、お金を貯めるために2つのことを提案しました。

 1つは、必要貯蓄額を求めて「先取り貯蓄」をすること。もう1つは、家計簿のつけ方を変えてみることです。必要貯蓄額の求め方は、以前に「年収400万円の「人生設計の基本公式」は?世代別に役立つ貯蓄術!」でご紹介したので、参考にしてください。

自分の支出に意識的になることが「使途不明金」をなくすコツ

 家計簿のつけ方について、ご紹介します。

 まず、なぜ、お金が貯まらないかというと、「毎月いくらまでなら使っていいかがわかっていないから」です。仮に、Aさんの年間の必要貯蓄額が50万円とします。すると、毎月使えるお金は、(410万円―50万円)÷12月=30万円です。

 月々の支出を30万円までに抑えれば、必ず年間50万円貯められます。10年で500万円です。プラス児童手当年間12万円を貯蓄すると、合計62万円貯められることになり、10年間で620万円です。

 では、支出を30万円までに抑えるために、家計簿のつけ方をどう工夫すればよいのでしょう。

 それは、お金を使う時にポイントがあります。支出を3つに仕分けすることです。

 例えば、私は「生活に必要な支出」「自己投資のための支出」「心を豊かにするための支出」の3つに分けることをご紹介しています。それぞれに予算を立てます。Aさんの家計で考えると、「生活に必要な支出」は月額24万円(家賃、食費、日用品費、光熱費、通信費、保育料、車の維持費、保険代など)。夫婦の小遣いが「自己投資のための支出」となり4万円、残りの2万円が「心を豊かにするための支出」となります。

 お金を使うたび、この支出はどれに入るのかを頭の中で考えてみてください。例えば、先の時間潰しのために入ったカフェ代金も、もしかしたら「心を豊かにするための支出」になるかもしれません。心を豊かにするための支出は、楽しみ、ご褒美的、リフレッシュのために、という意味合いをもたせたお金の使い方です。単なる時間潰しのためなら、無駄使いと思って、カフェに入るのをやめましょう。逆に、隙間時間を勉強や仕事に当てるためにカフェに入るのなら、それは立派な「自己投資のための支出」となります。

 このように、自分の支出に意識的になることが「使途不明金」=無駄使いをなくすコツです。1日のレシートは必ず取っておき、毎晩5分間で整理してください。3つに仕分けて、使った金額の合計だけを記録していけばOKです。予算から差し引いていっても構いません。そうすれば、今月あといくらまでなら使えるのかわかって便利です。このとき、クレジット払いと現金払いは分けておいた方がよいでしょう。クレジット分は、翌月払いになりますので、口座にその分のお金を残しておきます。

 家計簿は、ただ支出項目に分けて記入するのではなく、①3つの支出の予算を立てる ②お金を使う時には、頭の中で3つのどの支出になるのか考えみる。③毎日5分間、支出を記録する時間を設ける ④予算の上限まであといくらか確認する。ということをしてみてください。これを続けていければ、あなたのお金の使い方が変わってきます。先取り貯金と、支出を管理することで必ずお金は貯められます。

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