「子宮を温めて新型コロナ予防」で大炎上の医師が「エセ医学」といわれるワケ

文=山田ノジル
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 この騒動となった動画のほかにも、「女性たちの力になりたい」という気持ちから、性器にまつわるさまざまなトピックスを発信しているあゆみ先生ですが、これがまたかなり露悪的でびっくり。「鍛えたらバナナも切れる」とか「膣から大便!?」とか。動画の内容はさほどおかしなものではありませんし、ありえない話でもありませんが、女性に向けて性を語るには、ちょっと見世物的すぎやしないかと。さらに動画内でも「骨盤底筋を鍛えないと、直腸脱、膀胱脱になる」とか、言い過ぎ~? な点もチラホラ。ちゃんと補足も入れていますが、インパクト重視で偏見や誤解を招きそう。

 ついでにチャンネル名(なのか?)にある「子宮美容」って何でしょう。女の美しさの源は、子宮にあり!という意味なら、もう本当に勘弁してほしいです。女性ホルモン問題を含む女の健康に関与しているのは子宮だけじゃありませんし、子宮が女の象徴! みたいなノリなのであれは「昔話ですかの?」という姿勢で拝見いたしましょう。

医師がトンデモ発言する影響

 さらについでにツッコませていただくと、擁護動画をアップしていた前出のCeCe氏にもちょっと引きました。あゆみ先生の動画に登場し、「クリトリス」という名称を口にするときに恥ずかしがったり、包茎を語るあゆみ先生の背後で「かぶってるYO! YO!」と盛り上げているのも、「正しい情報が知りたくて見ている人は楽しいのか?」と若干引きました。性の役立つ情報を楽しく伝える……って、こうやってラップノリで盛り上げることなのか? 悲しい気持ちを訴えていた動画では「他人に共感しすぎる特性がある」とお話されていたので、イケイケなあゆみ先生に感化されてのことなのでしょうか。あ、こんなこと書くと「CeCeちゃんを泣かすやつは、俺が許さん!」とか言われちゃいそうですね。

 さて、もうひとつ。当連載的に「子宮温活deコロナ対策」と言わないでほしい理由は、医師による子宮フィーチャーが、おかしな界隈に影響を与える可能性が高そうだからです。冒頭で子宮系女子に触れた理由が、ここにあります。子宮を温めるだけで即免疫力がアップする‼ 子宮力が高まる! 医師がそんなことを言えばまちがいなく、「子宮温めグッズ」を販売するような、トンデモ界隈が「医師のお墨付きやで~」と活気づきます。今回は幸い、秒ではたきおとされましたが「子宮を温めると免疫が上がる」が広まっていたら「さあ、うちの商品を!」とならないわけがない。それの何がいけないのか? と、まだ言われるでしょうか。「子宮が冷えると怖い(訳・だから温めグッズを買ってね)」という科学的根拠がない脅しにもつながるので、やはりダメでしょう。

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