子宮を温めるグッズって何? という方のため、過去にも紹介したものもありますがグッズや子宮温活ネタの一例を上げていきましょう。
・布ナプキン
「使い捨ての生理用ナプキンは、子宮を冷やす!」(子宮系女子である産婦人科医・駒形依子氏も著書でそう主張)と脅す販売法が横行しています。女性にとって大切な「おまた周辺(子宮含む)」を冷やさず、温めるためには「布ナプキン」を使うべし、というのがもはや定説で、妊活をはじめとする子宮温活には今や欠かせない存在です。ちなみに「布ナプキンで女性性開花」を謳う、藤本さきこ氏の販売する布ナプキンは、1枚1500円。高っ。
・おまたカイロ(および類似品)
子宮を温めるケアのひとつで、布ナプキンなどを使って股にカイロをあてるというケア法。関連グッズも豊富にあり、子宮系女子たちが集う「おまたフェスティバル」では、「火山天然鉱石」が練りこんであるという「子宮ほっかりんパンティー」「子宮ほっかりパット」なる珍品にも遭遇しました。さらに、「おまた~に」という温熱グッズも存在します。また、韓国の伝統療法である「よもぎ蒸し」も類似ジャンルです。
・ジェムリンガ
婦人科系トンデモの中でも、際立った存在感を放ってくれた、膣に挿入するパワーストーンです。そうそう、布ナプキンの説明で触れた駒形医師も過去に使っていましたね。ジェムリンガを挿入すると膣が熱く潤い、子宮の温度を飛躍的に上昇させる! なんて謳っていましたが、各方面から大バッシングされて一時期はトンズラ。しばらく潜伏した後、現在は販売が再開されています。
また高額セミナーを開催するキラスピ界を牽引した子宮委員長はる氏(現在は八木さやと改名)も「子宮を温めると思考が柔軟になり、トラウマまでもをデトックス。物理的に温めたら感情が解放され、数々の奇跡が起こった!」と宣伝していましたし、食養の研究科・若杉ばあちゃんの「子宮を温める健康法」もありましたね。他にも大量に、あります。ここへコロナ対策までが可能であると加わったら、こういった「子宮万能説」がさらなる飛躍を遂げそうです。医師の無責任な発言は、「皆で体調を整えて、乗り切りましょうというつもりだった」ではすまされないのです。
さて、このコラムも「悪質なネットバッシング」「いじめ」でしょうか?「判断はひとりひとりがすればいいこと」とCeCeさんがおっしゃってますので(何度も引き合いに出してすみませんね)、「私はそう感じた」という点を申し上げました。こちらからは、以上です。