「こうあるべき」という思い込みが差別につながるーー落語家・僧侶 露の団姫さんインタビュー【前篇】

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団姫「落語の世界では、年齢や性別ではなく“1日でも早く入門したほうが先輩”という絶対的なルールがありますので、自分より年上の後輩にお茶を淹れてもらうこともあれば、年下の先輩が脱いだ着物をたたむこともあります。それでも落語は長らく男性しかいない世界だったので、女性が不利益を被ることは多々あります。私の大師匠がはじめて女性を弟子にしたときも、あることないこといわれたそうです」

 女性落語家の活躍を目の当たりにしている団姫さんにとって、未来は決して暗いものではない。

団姫「これからが本当の勝負だと思います。落語界の大事なことを決める上層部に、もっと女性が入ってほしい。日本では政治でもビジネスでも、意思決定の場に女性がいないのが問題ですよね」

 団姫さんが力を込めていうには、理由がある。

 選択的夫婦別姓ーー団姫さんは、自分が生まれたときの姓で人生を歩みたいと考えていた。しかし日本では、夫と妻が同姓となることが法によって定められおり、名字を変えるのは96%が女性といわれている。団姫さんは、太神楽曲芸師の豊来家大治朗さんと結婚するとき、どちらの姓にするか徹底的に話し合い、その末に一度は夫の姓になることを選択した。

 2015年、夫婦別姓を選択できない現行制度を違憲として国に慰謝料を求めた裁判において、最高裁は「法に違反しない」と判断した。このとき、裁判官15人中女性裁判官は3名。選択的夫婦別姓において女性=賛成/男性=反対というわけではないが、男女比が違えば「違憲」の判決が下った可能性はある。

 後篇では団姫さんに、選択的夫婦別姓についてうかがう。

「姓が変わったら自分が自分じゃなくなる気がする」ーー落語家・僧侶 露の団姫さんインタビュー【後篇】

 落語家であり、僧侶であり、現在は自身のお寺を開山準備中という、露の団姫(つゆのまるこ)さん。子どものころから、「女性ならこうあるべき」と押し付けてくる…

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「こうあるべき」という思い込みが差別につながるーー落語家・僧侶 露の団姫さんインタビュー【前篇】の画像2 ウェジー 2020.04.12

Information

露の団姫さんは現在「道心寺」の開山準備中!
開山費用に約3,000万円がかかり、賛同者から寄付を募っています。詳しくは、露の団姫のホームページまで。
http://www.tuyunomaruko.com/doshinji/

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