草なぎ剛が2021年の大河ドラマに出演決定か NHKは「新しい地図」ラッシュ状態

文=エリザベス松本
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草なぎ剛Instagramより

 まだ正式発表ではない。それでも嬉しいニュースと言えるだろう。2021年に放送予定のNHK大河ドラマ『青天を衝け』(主演・吉沢亮)に、草なぎ剛(45)が出演することが決まったようである。

 2016年12月31日をもって解散した、ジャニーズ事務所所属の国民的アイドルグループだったSMAP。メンバーのうち中居正広(47)、木村拓哉(47)は解散後もジャニーズに残留(中居は2020年3月31日付けで退所)。草なぎと稲垣吾郎(46)、香取慎吾(43)は事務所を退所し、3人で「新しい地図」として再スタートを切った。

 ところがその後、次々と退所組のレギュラー番組が消滅。香取の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)と『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)、草なぎの『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)が終了し、しばらく彼らを地上波で見るのはCMのみとなった。稲垣の『ゴロウ・デラックス』(TBS系)も終わった。

 一方で、残留組の2人はなにごともなかったように、地上波テレビに出演している。このあまりの差に「芸能界はジャニーズ事務所への忖度をいますぐやめるべき!」「今まで通り、ドラマやバラエティで慎吾ちゃんたちを見たい!」とファンは怒り心頭でネット上に書き込んだ。

 「ジャニーズを退所すれば干される」――その話は芸能関係者だけではなく、もはや一般人にも広まっていた。でもまさか、あの3人が、という驚きはあったはずだ。国民的アイドルだったあの3人に限って、そんな理不尽は通用しないだろうと、ファンでなくともきっと多くの人が過信していた。だが、退所組3人は本当に地上波テレビのドラマもバラエティにも出演しなくなったのだ。

 だが、テレビ局のジャニーズ忖度は決して吉と出たわけではない。SMAP解散騒動と新しい地図の誕生以降、ジャニーズ事務所に対しての世間の風当たりは冷たくなったように思う。昨夏、ジャニーズ事務所が元SMAPのテレビ出演をめぐって民放テレビ局などに対して圧力をかけていた疑いがあるとして、公正取引委員会が「独占禁止法違反につながる恐れがある」と注意していたことも明らかになった。ジャニーズ事務所は「圧力をかけた事実はない」と反論しており、公正取引委員会も明確な違反の証拠は認定できなかったとして“注意”にとどまったものの、事務所のイメージダウンにつながったことは確かだ。

 こうした経緯を経て3人は、ついに地上波テレビに揃って登場した。昨年12月31日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日スペシャル「絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」』(日本テレビ系)と、今年1月2日放送の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?新春パワスポ初詣3時間スペシャル』(テレビ東京系)だ。さらに稲垣吾郎が前作の朝ドラ『スカーレット』に出演。物静かながらちょっと変わり者、けれど患者と患者家族の心にしっかりと寄り添う医師を演じた。

 そして満を辞しての「草なぎ、2021の大河ドラマ出演」報道である。NEWSポストセブンによると6月にも第2弾キャストの発表が予定されているとのことで、草なぎの他には豊川悦司(58)、和久井映見(49)の出演が決まっているという。草なぎにとって大河出演は、香取が主演した2004年の『新選組!』に友情出演して以来となり、実に16年ぶり。確定だとすれば、本人にとってもなにより嬉しい出来事のはずだ。かつては数々の地上波ドラマで主演を務めた草なぎである。その演技を筆者もとても楽しみにしている。どんな役がいいだろうか……もうアイドルではないから、いっそ今までやったことのないような徹底した悪役もいいのではないだろうか。

 『スカーレット』での稲垣吾郎も、アイドル時代以上の独特な存在感を放っていた。画面から立ちのぼってくるような何か、があるのだ。最近は映画と舞台に積極的に出演している稲垣だが、『スカーレット』を見て「やはりドラマにも起用したい」と改めて考えたテレビ局関係者は多いはず。今回は温厚で頼れる医師役だったが、稲垣は映画『13人の刺客』で見せたように冷酷で心のない暴君のような役も似合う。ふり幅は広い。

 稲垣、草なぎだけではない。香取慎吾は4月4日放送の音楽番組『SONGS』に、ソロアーティストとして初出演することが決まっている。まさにNHKは「新しい地図」ラッシュだ。今後はくだらない忖度などなしにして、ぜひ民放もこれに倣ってほしい。

 もちろん、昨年の公取委注意報道の際に「週刊文春」(文藝春秋)でマツコ・デラックスが<テレビってそんなに甘くないわよ>と言っていたように、「需要」というものはあるのだろう。「イメージじゃないから今回のドラマでは使いたくない」なら、それはそれでいいのだ。ただし「イメージどうこうより、この事務所の役者を起用してドラマを作らなければいけない」といった制約ありきの制作現場は健全とは言い難いだろう。視聴者はもうそういう忖度に辟易しているということに、どうか気がついていただきたいものである。

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