高額セミナーに参加して目の当たりにした、スピリチュアル教祖の実態

文=山田ノジル
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「GettyImages」より

 

 健康問題へ無責任なアドバイスをするスピリチュアル物件や過激な自然派などに、みずからがハマった体験を語っていただく「わたしがトンデモだったころ」シリーズ。第4弾となる「不妊治療」からの沼体験談、後篇です。

▼前篇はこちらから

「引き寄せの法則」という自己啓発法にハマっていたタイミングで不妊治療を始めたという40代のクロミさん。「赤ちゃんを引き寄せよう!」と引き寄せライフを送るかたわら、「女性性開花」を謡う藤本さきこ氏のスピリチュアルグッズを購入したりしながら、スピ生活を送っていたところ2回目の体外受精で妊娠。ところが2週間で流産、その苦しみから「胎内記憶」へと救いを求めた……というところまでが前篇のお話です。

 日本における胎内記憶研究の第一人者である池川明医師の著書から「胎話士」なる特殊能力を持つ人たちを知り、メールでセッションを受け付けている胎話士を探し出します。さて、エコー写真を送ったその結果は?

「流産にもオススメ」の布ナプ!?

クロミ:メールでエコー写真を送った1週間後「赤ちゃんから降りてきたメッセージをお伝えします」と、書かれた郵便が届きました。かわいい天使のイラストの便せんに、元々すぐに還るつもりで胎内に宿った、などのメッセージが書かれていて、精神的にどん底だった私は手紙を読みながら号泣。それによって気持ちがかなり楽になったので、そのときの私にとってはよかったんだと思います。

「池川先生のおかげで、流産のショックから立ち直れた」と、いまでも感謝の気持ちを口にするクロミさん。ところがそれでも(だからこそ?)、胎内記憶と関係ない方向へ舵を切っているような池川医師の最近の行動は残念に思う……と続けます。

クロミ:池川先生「虐待されることもみずから選んで産まれてきた、と語る子どもたちがいる」など、かなりおかしな発言をされていますよね。スピリチュアル中学生・すみれちゃん絵本作家・のぶみたちとタッグを組んでいるのは、胎内記憶を広めようというよりは宗教化しているようにも感じられます。ちなみに私が一度だけ参加した流産、死産した人が集まるポコズママの会というのがあるのですが、その会も池川先生推しなんです。全国に何カ所も支部があるのですが、池川先生の講演会とお話会がセットになっている集まりもありますよ。

 感謝の思いを抱くクロミさんまでをもドン引きさせる池川先生。このコロナ騒ぎの中では、コロナウィルス対策にも使えますと謳った、24万円のイオン発生器を販売するお姿も見かけ、いよいよ大丈夫か!? と、心底心配です。

 クロミさんのスピ活動は、さらに続きます。流産の傷を癒すことを目的に、次に手を出したのは「布ナプキン」。流産後は約1カ月ほど毎日出血があったことから、藤本さきこ氏が販売している布ナプキンも購入してみることに。

クロミ:私は15年ほど前から布ナプキンユーザーだったんですが、藤本さんのブログで「流産にもオススメ」と紹介されていた布ナプキンを買ってみたんです。そのキャッチコピーも、冷静になったいまとなっては、すごいなぁと思うんですけど。

 藤本氏自身も死産を経験し、ボカシを入れながらも死産した子どもの遺体をブログに載せし、死産にもおすすめ! 女性の体を癒してくれるから! と、布ナプキンを推す記事をアップしていましたね。子どもの死もネタにしてしまう商魂のたくましさと、いかなる出来事もキラキラ演出するスピ商売の闇……と、戦慄してしまいました。

次々と現れるスピ物件

クロミ:藤本さんが販売している布ナプキンも一般的なものと比べると高めの値段なんですが、使ったら何かキラキラするような感じがするのかなと思い、何の違和感もなく使っていました。全種類使いましたが、使い勝手そのものは悪くなかったですね。ただ、藤本さんがブログで勧めていた「おまたカイロ」は、熱すぎて低温やけどしてしまいましたけど。

 おまたカイロ、デター。「小さいカイロを布ナプの外側に挟む」という、あたためケアですね。膣にパワーストーンが侵入してきたり(注・藤本さんはやってません)、デリケートな粘膜にカイロを当てられたり、子宮系女子たちのおまたはいつでも受難。

クロミ:流産してから4カ月後に不妊治療を再開してからは、新たに不妊治療・妊婦専門の鍼灸院に通いました。すると、そこの鍼灸師がまたスピ系です。

 もはや、引き寄せ!? ではなく、妊娠周りにはいかに怪しいものが多いのかというお話なのでしょう。

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