高額セミナーに参加して目の当たりにした、スピリチュアル教祖の実態

文=山田ノジル
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クロミ:鍼灸の先生はよく「自分は特別な力があるから1年に何人も妊娠させている」「妊婦さんを治療するときは、赤ちゃんの声が聞こえる」なんて話をしてました。隣のブースからも会話が聞こえてくるのですが、先生は妊婦さんに「赤ちゃんがこういうふうに言ってるよー」なんてことも言ってましたね。さすがにそれはどうなのか……? と思ったものの、先生に教えてもらった子宝祈願の神社に行き、治療の前後にお参りしたりしてましたね。そうやって鍼灸治療に通ったり妊活雑誌で紹介されていたサプリなどを飲んだりしながら、トータル4回体外受精しましたが妊娠することなく、凍結受精卵を使いきり不妊治療を終えました。

 その後もスピリチュアルと手を切ることがなかったというクロミさんでしたが、完全に目を覚ますこととなったきっかけは、なんと藤本さき子氏のセミナー。

Facebookで公開処刑

クロミ:たまたまセミナーが開催されたので、実物に会ってみたいと思ったんです。そのときは、新たに発売される手帳と手帳カバーのお土産つきでした。私にとっての大きな事件は、セミナーの感想をブログに書いたことが発端。藤本さんが着ていらっしゃったヒョウ柄ワンピースのインパクトがすごかったので、率直にそれを書くと……なんとご本人から公開処刑のようなことをされたんです(笑)。

 この出来事の経緯は、前篇の冒頭でも触れたマダムユキ氏のブログにありますが、いち参加者である一般人のクロミさんのブログを晒し、Facebookでも信者たちと「セミナー講師ヒョウ柄ダメ設定♡」とあざ笑うものでした。ところでエセ教祖様たちって、なんでこうもすぐにキレるんですかね? 民間カウンセラーの心屋仁之助氏も、コラム「教祖様注意報」の著者である黒猫ドラネコ氏が質問を投げかけると、「クソネコ」「話しかけてくんなボケ」「ワシに話しかけんの100万年早いわ」と荒ぶっていらっしゃいましたし。

クロミ:これが完全に目を覚ますきっかけでした。その後Twitterなどでおかしなスピ活動を広めるエセ教祖様たちの裏の姿や、問題点を知ることとなり、さらに衝撃を受け続けています。そのひとつには、私が買った藤本さんの香油の話しもありました。「日本エジプト香油協会」の認定を得ている特別な香油という話しだったけど、そもそもその協会は藤本さんとパートナーの社長が立ち上げている団体だったという。結構ショックでしたね。

クロミ:スピリチュアル活動に使ったお金は、トータルで30万円くらいです。不妊治療は保険適用外でお金がかかりますので、高額なスピ商材には手を出していません。つまりはお金があれば、もっと高額なスピ商材を買っていたかもしれないということです。直接的にも間接的にも、不妊治療って、つくづくトンデモの宝庫だと思いました。私は病院から、不妊の原因が不明と言われたので、余計になんでもかんでも手を出したのかも。こんな感じで一時期スピ沼にハマった私ですが、いまでもスピリチュアルそのものは否定していません。考え方を日常生活にうまく取り入れて、活用できたらいいなと思っています。でもお金は、これから夫とふたり、楽しく人生を歩んでいくことに使っていきたいですね。

 スピ活動から友人関係や夫婦仲に亀裂が入ったり、社会生活に支障が出たり、健康被害が出たり……というような結末にならなかった点だけは、心底ホッとさせられお話でした。いまは社会全体が不安に陥っている時期。ますますこういった話しが増えてくるのか、逆におかしなものにお金を使っている場合ではないとなるのか……さてどちらでしょう。引き続き、みなさまの体験談をお待ちしています。

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「わたしがトンデモだったころ」、みなさまの体験談も募集中です。ご自身の体験を語ってくださる方は、山田ノジルメール「nojiruyamada@gmail.com」へ、ぜひ情報をお寄せください。

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