箕輪厚介『スッキリ』は起用継続するのか 歪なパワーバランスを利用したセクハラ

文=wezzy編集部
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『死ぬこと以外かすり傷 』(箕輪厚介)

 若手カリスマ編集者の箕輪厚介氏のセクハラや原稿料未払いを、女性ライターA子さんが「文春オンライン」で告発した。A子さんはかねてより同誌上でエイベックス株式会社代表取締役会長・松浦勝人氏の大麻常用を訴えていたが、松浦氏に密着取材するきっかけとなったのは、箕輪氏からの執筆依頼だったという。

 箕輪氏は2016年12月ごろ、松浦氏と深い親交のあった元エイベックス社員のフリーライター・A子さんに、彼の自伝執筆を依頼。A子さんは仕事を引き受け、松浦氏も自伝出版を快諾したため、取材・執筆を開始したそうだ。

 松浦氏は2003年にギャル雑誌のモデルだった畑田亜希氏と結婚し、三児をもうけているが、2016年に離婚し、そのことを非公表としていた。元妻の合意を得ず一方的に離婚届を提出したことで揉めていたようだ。松浦氏は離婚理由を「相続税を取られず財産分与するため」等と説明し、美談として妻子に理解してもらうべくA子さん執筆の自伝で大々的にこのことを発表する予定で話が進んでいたという。

 しかし、それのどこが美談なのか、父から子供たちへの愛情だと言われてもさっぱり理解できない。定められた税金を納めず、家族にのみ金を分配しようとする狡猾さは、大会社の取締役として不適切だろう。

 松浦氏も弁護士に指摘され偽装離婚や脱税の疑惑がかかるだけだと気づいたのだろうか。離婚理由および離婚の事実は公表しないこととなり、A子さんは原稿を書き上げていたにもかかわらず梯子を外された。また、箕輪氏が編集者社員として勤務する幻冬舎とA子さんの間に出版契約書は交わされておらず、出版計画がなくなったため原稿料は一円も払われない。

 A子さんは、松浦氏への密着取材も原稿執筆も打ち合わせも、全てただ働きだったことになる。幻冬舎側は箕輪氏からA子さんに自伝の執筆を依頼した事実はないと回答しているが、公開されている箕輪氏とA子さんのFacebookのメッセンジャーのやりとりからは、契約書を交わしていないにもかかわらず箕輪氏が原稿執筆を依頼していることは明らかだ。箕輪氏はメッセンジャーで「見城(徹)さんと話した!やる気だった!」と幻冬舎からの出版予定をはっきり伝えてもいる。

 そしてA子さんは2017年1月にハイスピードで10万字の原稿を書き上げたが、松浦氏が「離婚を公表できない」と翻意したため、出版計画は頓挫。また、箕輪氏は原稿を読んで絶賛していたが、見城氏には「箇条書きみたいでストーリーになっていない」と酷評されたという。箕輪氏は編集者として一体どんな仕事をしていたのだろうか。

 さらにA子さんは、既婚者である箕輪氏からのセクハラにも悩んでいたと明かす。箕輪氏はA子さんの自宅に行きたいとねだり、A子さんは「部屋が汚い」と断ったものの、箕輪氏の「下心はまったくない」「絶対に変なことしない」「仕事を半分手伝う」といった言葉に押し切られ、家にあげてしまった。すると、家に入った箕輪氏はA子さんに体を密着させ、「触っていいですか」「キスしませんか」などと関係を迫ってきたという。

 だがネット上では、公表されているメッセンジャーのやりとりでA子さんが箕輪氏を親しげに「みのちゃん」と呼んでいる、「w」を多用しているなどきっぱりと誘いを断っていなかったように見えるとして、「どっちもどっち」など彼女を責める声も渦巻いている。しかし箕輪氏は大手出版社の社員であり、A子さんは下請けの立場に過ぎないことを鑑みれば、いかにして箕輪氏の機嫌を損ねずにやんわり断るかが彼女にとって重要だったとしてもおかしくない。

 相手との距離感については、A子さんは松浦氏を「まさとくん」と呼んでもおり、彼らとただの仕事相手よりは親しい間柄にあったことがうかがえるが、であったとしても彼女の拒絶を無視して何をしてもいいということにはならない。

 社内で起こるセクハラは、部下が「上司だから断れない」といった状況が根本にあるが、取引先との間でも同じことが言える。本来は権力を持つ側がそのパワーバランスを自覚する必要があり、わかっていながら利用することはもってのほかだ。箕輪氏がA子さんの自宅へ押しかけた行動は、権力を利用した卑劣な行為と言えるのではないか。

 「文春オンライン」に箕輪氏は、「話したいが会社から止められている」と説明。このまま本人からコメントが出ることはないのだろうか。箕輪氏は『スッキリ』(日本テレビ系)火曜コメンテーターを務めており、番組ではしばしばセクハラ事件を厳しく取り上げもするが、明日の放送に箕輪氏は素知らぬ顔で出演するのだろうか。

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