オリラジ中田敦彦が「鬼滅の刃」大ヒットの理由を徹底分析、並々ならぬ熱量がすごい…!

文=千葉佳代
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YouTubeより

 オリエンタルラジオの中田敦彦が、YouTubeチャンネル『中田敦彦のYouTube大学』で、先日連載最終回を迎えたばかりのマンガ「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴/集英社)が大ヒットした理由を分析した。

 5月16日に公開した「【鬼滅の刃①】大ヒットの理由を徹底分析【藤森慎吾と関連動画コラボ】」は約40分、2日後の18日に出した「【鬼滅の刃②】中田の大ヒット分析は伝統と革新× 配信インフラ」も約40分と、前後編合わせて80分も長々語る動画となっている。

 並々ならぬ熱量だが、これは集英社公認の案件ではなく、中田敦彦の情熱がほとばしって勝手に作ったものだそうだ。では、どんな分析をしているのか。

 「鬼滅の刃」の「週刊少年ジャンプ」での連載開始は2016年2月だが、すぐ爆発的に売れたわけではない。社会現象レベルの大ヒットとなったのは、2019年4月〜9月に放送したアニメ版の評判による。放送期間を過ぎてもAmazonプライムなどで一気に視聴でき、次々と新しいファンを獲得したのだ。

 そして中田は、LiSAの歌うアニメ主題歌『紅蓮華(ぐれんげ)』がヒットの一因だろうと語った。というのも、多くの著名人が『紅蓮華』のカバー動画をネットに投稿。広瀬香美やポルノグラフィティ岡野昭仁などの大物アーティスト、流れ星ちゅうえいやロンドンブーツ淳などの人気お笑い芸人のほか、ユーチューバーも多数動画をあげ、盛り上がった。このアニメの大ヒットで漫画単行本の累計売り上げ冊数は、それまでの500万部から6000万部へ飛躍的に伸びたという。

 また、アニメが物語全体の序盤で最終回を迎え、漫画でもっと続きを読みたくなる構成だったことも良かったという。主人公と仲間たちが出会い、鬼滅隊で成長し、9人の“柱”が出そろったところでアニメは終了。これが単行本を買う導入となっている、と中田は言う。

 「鬼滅の刃」メガヒットの最大の理由について、中田は「これは伝統と革新のハイブリッドだ」と力強く言い放った。「伝統」とは何か? 鬼滅の刃は、「鬼(吸血鬼)・血統・呼吸」がキーワードになっているが、この3つの設定は「週刊少年ジャンプ」のレジェンド漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の1部、2部の設定に酷似。「鬼滅の刃」の作者もジョジョ好きを公言しており、ジョジョ好きにはたまらないオマージュとなっているのだという。

 また、中田曰く「侍・刀・組織」も伝統アイテムだ。隊服の背中に『誠』の文字を入れた「新選組」を例に挙げ(鬼滅隊は背中に『滅』)、侍たちの魅力的な組織を描いたことが多くの読者に刺さったと分析。「鬼滅の刃」は、「鬼・血統・呼吸」を中心軸に置きながら、「新選組」のような魅力ある組織を巻き込み、さらに「寄生獣」「デビルマン」のように『敵の力を持つ味方』要素を投入した。この神設定を要約するなら、『ジョジョっぽいBLEACHの寄生獣』だ、と中田は力説。

 ここまでが伝統。革新的なポイントは「中のソフトウェア」であり、そのひとつめは主人公がとても優しいことだ。主人公・竈門炭治郎の戦う動機は、妹を鬼から人間に戻したいだけ。殺した鬼に憐れみを向け手を握ってしまうほど、炭次郎は優しい。自分自身を高めるために戦うような「つええ敵を見るとワクワクすっぞ!」というタイプのキャラではないところがウケているのだという。

 革新ポイントその2は、日光からは守られつつ、悪い鬼とは戦うヒロイン・禰豆子の存在だ。ディズニー作品でも守られるだけのヒロインはいなくなった現代、自分も戦う、頑張るヒロインが人気なのだ。革新ポイント3は、敵味方ともに描かれる家族像。「ジョジョ」では敵の生活について語られないが、「鬼滅の刃」では鬼となってしまった元人間の過去や内面も描くことが多い。

 中田の総合的な考察では、「鬼滅の刃」は王道的な男性読者好みのハードを備えつつ、女性的なソフトウェアが組み込まれているからこそ、男女問わず夢中になる奇跡的な漫画となっている、とのことだった(実のところ、好みに男も女もないとは思うが……)。

 中田の今回の“授業”に鬼滅ファンは「こんな分かりやすくスラスラ喋るの無理。中田さんの凄さを改めて感じました」とどよめき、同作を知らない人も「これで小学生の姪っ子との会話について行ける!」と喜んでいるようだ。

 5月18日発売の「週刊少年ジャンプ2020年24号」で最終回を迎えた「鬼滅の刃」だが、秋には映画公開が予定され、スピンオフ作品も発表されている。まだまだコンテンツとしての「鬼滅の刃」は終わりそうにない。

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