『スッキリ』箕輪厚介へのセクハラ訴えをスルー 「話せない」でいいのか

文=wezzy編集部
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『死ぬこと以外かすり傷 』(箕輪厚介)

 セクハラや原稿料の未払いを取り沙汰されている幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏が5月19日放送『スッキリ』(日本テレビ系)にコメンテーターとして出演した。だが番組では「文春オンライン」が報じた問題を一切取り上げず、箕輪厚介氏による説明も謝罪もなし。『スッキリ』の報道姿勢そのものが問われる事態に発展している。

 「文春オンライン」によれば、箕輪厚介氏はエイベックス株式会社代表取締役会長・松浦勝人氏の自伝本を企画、ライターとして元エイベックス社員のフリーライター・A子さんに執筆依頼をしていた。箕輪氏はA子さんの自宅に行きたいとねだり、家にあがりこむとA子さんに体を密着させ、「触っていいですか」「キスしませんか」などと不倫関係を迫ってきたという。

 しかも、原稿を書き上げた後に出版計画は頓挫したため、その間の仕事に関する支払いはない。およそ2カ月間、A子さんはこの本の取材執筆にほとんどの時間を費やしていたというが無報酬だ。箕輪氏は「自分も一冊の本にかかりきりになったことがある」と励ましていたようだが、毎月決まった給料の振り込まれる会社員と、フリーランスのライターとでは条件が全く違うことすら理解できないのだろうか。

 出版社勤務の担当編集者とフリーライターという力関係を利用した悪質なハラスメントに、ネット上では多くのライターが「似たような経験をしたことがある」と声を上げ、箕輪厚介氏を糾弾している。

 だが前述したように、『スッキリ』ではこの騒動をスルーして箕輪氏の出演を継続。制作陣も、加藤浩次ら出演者も、感知していないわけではないだろうが、なぜ「無視する」という判断になったのかは甚だ疑問だ。

 同じく日テレの報道番組である『news every.』は、2018年6月に当時番組キャスターを務めていたNEWSの小山慶一郎が未成年女性との飲酒を報じられ、すぐに出演自粛となった。小山は同年12月に番組を降板している。

 キャスターとコメンテーターでは立場も扱いも異なるだろうが、説明責任があるという点では同じ。「文春オンライン」で箕輪氏は<その件、すみません。僕話したいんですけれど、会社が弁護士立ててやってて、そういう取材がきても答えるなってだいぶ前から言われてて、すみません>としているが、要するに話せば幻冬舎に不利になるから「話すな」ということなのではないか。

 日本テレビおよび『スッキリ』制作部はこの問題を伏せたまま、箕輪氏が何事もなかったかのように社会問題へのコメントを述べることを許容するのだろうか。放送倫理と照らし合わせて考える必要があるだろう。

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