嵐・櫻井翔が無念を明かす「5人じゃないとできないことをやり尽くそうと…なにもできていない」

文=wezzy編集部
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 Netflixで配信中の嵐のドキュメンタリー番組『ARASHI’s Diary -Voyage-』の第8話が配信された。番組では前回から嵐のメンバーひとりひとりにスポットを当てる企画が進行しており、今回の主役は櫻井翔だ。

 テーマとなったのは、20年におよぶ嵐の活動のなかで、櫻井翔がいかに自らの個性を表現していったか、である。

 番組冒頭で櫻井翔はまず、ジャニーズJr.時代の思い出を振り返りつつ、Jr.と「デビュー組」の違いについて、このように語る。

<ジャニーズJr.としての時間はみんな平等にあるから、その時に学んだこと、受け継いだことっていうのが、根っこにはみんなあるんだと思う。
 ただ、デビューしたその瞬間からは、その人たちだけの船出になるから、そこからはむしろ、独自性・オリジナリティーをそれぞれが見つけていくことになるんだと思うんだよね。
 それがたまたま僕は、ヒップホップであり、報道であったっていうことだと思うんだけど。
 ラップして、報道番組出てるって、パンクだよね>

 櫻井はもともと音楽、特にヒップホップが好きで、嵐ではデビュー時からラップパートを担当している。櫻井は自分自身でラップパートの歌詞を書くが、これはデビューして数年後に出会ったVERBAL(m-floなど)からの影響があるそうだ。

 櫻井はVERBALに<櫻井くん、せっかくラップやってるのに、なんで自分で(歌詞を)書かないの?>と聞かれ、衝撃が走ったと振り返る。櫻井はそれまでアイドルという仕事は誰かに提供してもらった曲を歌うものだと思っており、「自分で歌詞を書いてみる」という発想自体なかったからだ。

 それから櫻井は、自分で歌詞を書くために試行錯誤を繰り返す。ケツメイシのレコーディングスタジオにお邪魔してラッパーのRyoに韻の踏み方を教えてもらったり、MDに録音した自分のラップをVERBALに聞かせて添削してもらったことまであるという。

 VERBALとの対談のなかで櫻井は、<そのまま自分で書かなかったら、きっとこの先歌っていくラップっていうのは、ラップっぽいなにかで、少なくともヒップホップではないし、ラップのように聞こえるものを歌うようになっちゃうなっていうのは、どこかにあったかもしれない>と自己分析する。

 ラップの歌詞で自分の思いを言葉にするという作業は、音楽の仕事のみならず、他の仕事にもつながっただろう。報道の現場での時事ニュースについてのコメント、バラエティ番組や音楽番組での司会、全て櫻井翔は「櫻井翔のオリジナルの言葉」を即興で繰り出すことができる。歌詞を書きながら言葉と向き合った経験は、櫻井の個性として昇華されたはずだ。

 だからこそ、櫻井にとって嵐での音楽活動は大切なものであった。嵐は2020年いっぱいでの活動休止が決まっており、この1年はライブを通じてファンに感謝の思いを届ける期間のはずだったのだが、コロナの影響により新国立競技場でのコンサートが中止になるなど、大きなスケジュールの見直しを迫られている。

 番組終盤に挿入された北島康介と野村忠宏とのオンライン対談で、コロナの影響について聞かれた櫻井は、残念そうな表情でこのように語っていた。

<一日一日、一分一秒がすごい大切っていうか、嵐じゃないとできないこと、ひとりじゃなくて5人じゃないとできないことを全部やり尽くそうって思ってて、とにかくあの5人じゃないと見られないものとか、叶えられないものを全部やり尽くして休止に入ろうと思ってたんだけど、なにもできていない……>

 櫻井がどんな思いで歌詞を書いてきたのかを知ると、20年間の嵐の音楽活動を締めくくるコンサートを、満足できる環境で行うことが難しくなってしまった現状への無念が、より強く伝わってくるのである。

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