
万年筆って不便な筆記具?
万年筆という筆記具は、インクを入れたまま放置しておくと中のインクが乾燥してしまい、ちゃんとキャップをしておいても書けなくなってしまうことがあります。
「そんな面倒くさい筆記具だったらもういいや!」という万年筆挫折経験者に朗報です、2年間使わずに放置していても筆記が可能という魔法のような万年筆が存在します、それがプラチナ万年筆から発売されている「#3776センチュリー」です。
乾かない万年筆「#3776センチュリー」

創業101年のプラチナ万年筆
プラチナ万年筆は2019年に創業100年を迎えた日本を代表する万年筆ブランドのメーカーです。
「#3776センチュリー」の前身である「#3776(さん・なな・なな・ろく)」は1978年に誕生し、当時「ザ・万年筆」の称号で呼ばれ、多くの万年筆ファンから人気を集めました。ペン先に刻まれた3776の数字は誰もが知る日本一の山、富士山の標高にちなんでつけられ、名実ともに日本一を目指すプラチナ万年筆の姿勢を示すものです。
そして、2011年に#3776のコンセプトを受け継いだ#3776センチュリーがフルモデルチェンジして登場。それから10年、プラチナ万年筆といえば#3776センチュリーと呼ばれるほどになり、メーカーを代表する万年筆となりました。

乾かない万年筆の秘密はスリップシール機構
#3776センチュリーには2年間放置してもインクが乾かないプラチナ万年筆独自の技術で開発された「スリップシール機構」を搭載しています。
従来の万年筆は、構造上キャップの開閉の際に生じる「ポンピング」と呼ばれるインクの噴き出し現象の発生をおさえるために、意図的に機密性を下げています、そのため数カ月放置すると万年筆の中でインクが乾いてしまい筆記できなくなるケースが発生します。(保管の条件によって個体差があります)
プラチナ万年筆の完全機密キャップ「スリップシール機構」はキャップの中でペン先をしっかりガードすることで乾燥を防ぐことに成功。他のメーカーにはない、2年経っても筆記が可能という驚異的な万年筆を誕生させました。
(許取得済 登録番号 第5637515号)

14金ペン先を採用したコストパフォーマンス
#3776センチュリーの魅力は「乾かない」だけではなく、この価格で14金のペン先を採用したコストパフォーマンスの優秀さにもあります。
海外の万年筆ブランドのラインナップから金ペンを採用したモデルを求めると、安くても3万円前後で、#3776センチュリーを2本買ってもお釣りがくるほど、万年筆はやっぱり金ペンが欲しいと思う人には魅力的な存在です。
※2020年5月現在#3776センチュリーは13000円(税別)

豊富なペン先・FとCとかのイメージにお役立てください
ボールペンの場合、筆記する文字の大きさ(太さ)は0.5mmや0.7mmなど数字で表記されていますが、万年筆の場合アルファベットで表記されるケースがほとんどです。
FとかMとか読み方では、どんな太さかもイメージし難いかもしれませんが、用途という視点から見てみるとわかり易いかもしれません。
例えば、便箋を使って手紙を書くのならM(中字)、手帳などの小型のノートブックの筆記のはF(細字)もしくEF(極細)、原稿用紙にはひときわ大きなC(極太)を愛用する人もいます。
目的や書く対象となる紙などにより、使い易いペン先の大きさ(字幅)は異なります。
#3776センチュリーには極細UEFから極太のC(コースと呼びます)、さらに楽譜に使用するMS(ミュージック)まで用途に応じて8種類の豊富なサイズから自身の目的にあったペン先を選べぶことができます。

カートリッジとコンバーター両用
プラチナ万年筆#3776センチュリーは、手を汚さずにインク交換が可能なカートリッジと、お好みのインクが使えるコンバーターの両方に対応しています。
インクブームと呼ばれる万年筆業界では2000色を超えるインクが流通している現在、豊富なカラーバリエーションから自分好みのインクを自由に使いたい人にはコンバーターが向いています。また出張や旅行など外出先での使用が多い人には、途中でインク切れが起きても心配がなく予備のインクが持ち歩けて、ちょっとした文具店でも入手が可能なカートリッジがオススメです。

センチュリーによく似合う万年筆インク
創業100周年を記念して発売になった「ブルーブラック富士」は富士山の標高が名前となっている#3776センチュリーとよく似合います。
発売当初は限定店舗でのみの販売でしたが、2020年3月から一般販売がはじまり誰もがこので組み合わせで万年筆ライフを楽しめるようになりました。
書く楽しさを教えてくれるプラチナ万年筆#3776センチュリー
プラチナ万年筆
#3776センチュリー
ラインナップ:ブラックインブラック、シャルトルブルー、ブルゴーニュ、シュノンソーホワイト、ローレルグリーン
価格
13000円(税別)
MSのみ
20000円(税別)
プラチナ万年筆インク
ブルーブラック富士
内容量 60ml
1500円(税別)
万年筆のリタイア経験がある多くの人は万年筆特有のメンテナンスの面倒くささにあると思います。買ってしばらくは物珍しさも手伝って、日常の中であれこれ試してみるけれどちょっと目を離したことをきっかけに、どこか記憶の奥にしまい込んでしまい、「そうだ」と思い出して紙に向かうとインクが出ない、こんな経験から万年筆は不便な筆記具として印象が刷り込まれてしまい、次に手にする機会を逸してしまう。
これから万年筆の世界の扉を叩こうとする人にも、過去の経験からリタイアしてしまった人にも、メンテナンスの気遣いから解放されるスリップシール機構を搭載した万年筆は最適な1本だといえます。
万年筆の本当の良さは使い続けるほど、手放すことができなくなることが実感でき、これまで書くことが嫌いだった人が筆記の楽しみを覚える効果もある筆記具です。
プラチナ万年筆#3776センチュリーを通じてそんな筆記体験をぜひしてみて欲しいと思います。