手書きが好きな人にとって、ノートは必需品。仕事用やプライベート用に言葉や絵を書きためていけるお気に入りの1冊を常にそばに置いておきたいもの。
今回紹介する「MDノート」は、ノートに記すことを愛するユーザーにうってつけといえる、シンプルかつ書き心地抜群の日本製ノートです。
MDノート (株式会社デザインフィル ミドリカンパニー)
※写真はA5 方眼罫
サイズ
A4変形判 A5 新書 文庫
罫線
無罫 横罫 方眼罫
価格
A4変形判 1600円+税 ※ A4変形判・横罫は現在生産終了(2020年5月現在)
A5 800円+税
新書 700円+税
文庫 600円+税
書きやすさを追求したノート 万年筆で書く心地よさも
MDノートは、文具ブランド「ミドリ(株式会社デザインフィル)」が自社開発したペーパー「MD用紙」で作られたノート。万年筆で書いても裏抜けしにくくかつ滲みにくいというMD用紙を使って、書き心地の良さを追求しています。
触れたときに滑らかすぎず、少しだけざらっとした感じのあるMD用紙の帳面。油性ボールペン、ゲルインキボールペン、万年筆で実際に書いてみました。
どのペンも滑りすぎず、また、書いたときにインクが過度に滲むこともなく、さくさくと筆記ができました。特に書き心地のよさを感じたのは万年筆。書いていく中でシャリシャとした音が紙の上で響いて、書き味を手だけでなく耳でも体感することができます。MDノートを使う人は、ぜひ一度は万年筆で書いてみて、書き心地とあわせて、書くときの音も楽しんでみてほしいです。
書いたページをめくったところ、裏写りはほぼなし。インクの滲み、裏写りを心配せずにさくさく書いてページをめくってまた書いて…と、非常に気持ちよく筆記を進めていけるノートになっています。
パタンと180度開く使いやすさを実現
書き心地の良さとあわせて、もう一つMDノートの大きな魅力として挙げられるのが、「開きやすさ」です。
MDノートの製本方法は16ページに折った紙束の背中を糸でかがった「糸かがり製本」。丈夫に綴じてくれて、ノートの開きがよくなるこの製本方法のおかげで、机に置いたときに180度開いて使うことができます。
開きやすさのための工夫は、糸がかり製本以外にもあります。MDノートの背の部分は、通常は表紙の下に隠れている「寒冷紗(かんれいしゃ)」という網がむき出しになっているスタイル。背中の部分を寒冷紗のみにしていることで、しなやかに背中が曲がり、ノートがより開きやすくなっているのです。
ノートは、綴じ方によっては机に置いたときにパタンと開ききらないものもあります。そうした製品の場合、デスクで使うときにノートが安定せず、書きづらいときがあるでしょう。その点、MDノートはしっかりと180度開いてテーブルに置いたときに余計なぐらつきがないので、長い時間ストレスを感じずに書き続けることができます。
シンプルなノートを自分だけの1冊に
MDノートは、白い本体に「MD PAPER」の刻印をつけただけのごくシンプルなデザイン。飾りのない簡素なスタイルなので、使う人を選ばず、また、カスタマイズがしやすいという利点もあります。
ノートにはインデックスシールが付属していて、「IDEA」「DIARY」を印刷したシールも添えてあるので、これらにタイトルやテーマを記入して貼ったり、マスキングテープなどで見た目を飾ったりするのもいいでしょう。シンプルだからこそ、自分の好みのカスタマイズを加えて自分だけの1冊にしていける楽しみがあります。
書き心地がよい紙にパタンと開く使いやすさ。さらにページ数も176ページと大容量で、多くのユーザーがノートに求めるものを兼ね備えているといっていいMDノート。気になった方は、まずは、自分に合っていると思うサイズ、罫線の1冊を選んで使ってみてください。きっとノートと向き合う時間が楽しく味わい深いものとなっていくはずです。