電気グルーヴの封印に石野卓球が激怒「もはや瀧を困らせたいだけだろ?」

文=wezzy編集部
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石野卓球Instagramより

 6月5日、日本を代表する野外音楽フェスFUJI ROCK FESTIVALの開催が来年8月20〜22日に延期となることが決まった。最終日のメインステージのヘッドライナーを務める予定だったアーティストは、電気グルーヴだった。

 電気グルーヴは2019年に麻薬取締法違反容疑でピエール瀧が逮捕されて以降、活動が止まっている。FUJI ROCK FESTIVALのステージが活動再開となる予定だったため、ファンからは無念の声が漏れた。

 ただ、FUJI ROCK FESTIVALの主催側は、基本的には今年のラインナップのまま来年の8月に開催すると明言しており、一年後ろにずれ込んでしまったものの、電気グルーヴは来夏、苗場の舞台に立ってくれるだろう。

 また、ピエール瀧は来年公開予定の映画『ゾッキ』で俳優に復帰する予定。自身のYouTubeチャンネルでは『YOUR RECOMMENDATIONS』という旅番組を配信するなど、社会復帰への道を歩み始めている。

 しかし電気グルーヴの音楽は、いまだに封印されている。

 6月18日で、ピエール瀧が懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けてからちょうど1年になるが、逮捕に際して行われた電気グルーヴのCD回収や音源配信停止の措置はそのままなのだ。

 今なお、Apple MusicやSpotifyといった音楽ストリーミングサービスで電気グルーヴの音楽を聴くことはできない。市場では彼らのCDが高値で取引されており、新品であれば、ほとんどの作品で定価の2倍以上の価格がついている。

 電気グルーヴのメンバーである石野卓球は所属していたレコード会社や事務所に対し、Twitterで怒りをぶちまけた。

<おいSONYよ。
さっさと俺や前科者と作った曲を解放しろよ。原盤権を持ったお前らSONYも儲かるし著作権理を持った俺もちょっと儲かるんだぜ。
もはや瀧を困らせたいだけだろ?>
<玉虫色でいるんじゃねえよ!
ナメんなよ。
でなきゃ法的にいくかんな>

 電気グルーヴはメジャーデビューから昨年までソニー・ミュージック系列のレコード会社と事務所に属してきた。ピエール瀧の起訴を受けてソニー・ミュージックアーティスツとのマネジメント契約を終了し、現在は個人事務所・macht inc.で活動している。

 こうした契約状況になっているため、録音した音源に関する権利・原盤権をもっているレコード会社との交渉がうまくいっていないのかもしれないが、石野は続けてこのようにもツイートした。

<「フジロックに合わせて音源解禁します」だってよ。商売だかんなまあいわ。
で、「コロナで出社できなくて判子貰えないんで今んとこ先が見えないっす」
電気グルーヴの音源聴けない理由それ!
It’s a SONY>

 上記の石野のツイートがどこまで真実なのかは分からないが、ソニー側の対応は傍から見ていても不可解だ。社会学者の永田夏来氏と音楽研究家のかがりはるき氏が呼びかけ人となり、作品の出荷停止や音源の配信停止を撤回する署名も行われている。署名は6万4606筆も集まったのだが、その署名をソニー側は重要視していないようだ。永田氏らの共著『音楽が聴けなくなる日』(集英社新書)によれば、署名を提出しに出向いた際、ソニー社員とまともに会話する時間も与えられなかったという。

 ソニーによる電気グルーヴの音源封印にはもう一つ別の観点からの問題もある。電気グルーヴの作品を市場から消滅させたことは、ピエール瀧から収入を得る手段を奪い、ピエール瀧の円滑な社会復帰や依存症治療を阻害していなかったか。また、ピエール瀧および電気グルーヴが見せしめのように社会的に抹殺される姿を見て、薬物依存に苦しむ人が支援にアクセスするのを躊躇するなどの副次的な影響はなかったか。判決から1年が経ついま、ソニーの決定は改めて検証されるべきだろう。

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