箕輪厚介氏の謝罪があり得ない。「何がセクハラだよボケ」暴言から一転し反省?

文=wezzy編集部
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『死ぬこと以外かすり傷 』(箕輪厚介)

 幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏が、女性ライターへのセクハラをめぐり、火曜日コメンテーターを務めていた『スッキリ』(日本テレビ系)への出演を取りやめた。6月9日放送回では、その判断についてMCの加藤浩次が<この場でしっかり発言していただきたい>と訴えかける場面があった。

 「文春オンライン」が被害女性の告発を掲載してから半月以上が経過しているが、『スッキリ』は箕輪厚介氏のセクハラ問題を報じてはこなかった。セクハラ報道後の5月19日放送回でも、何事もなかったかのように箕輪氏が出演していた。

加藤浩次が批判「箕輪さんとは考え方が違ったんだな」

 だが6月9日放送回、番組の最後に箕輪厚介氏が寄せた謝罪文が読み上げられた。

<僕自身、一般的な常識を欠き、知らず知らずの内に傲慢になっていたと思います。全て身から出たさびだと考えております。コメンテーターという仕事をするのにふさわしくないと考え、自分なりのけじめとして『スッキリ』をはじめとしたテレビ番組の出演は全て自粛することにしました>

 『スッキリ』側はセクハラ報道後、箕輪氏に対し番組に出演してこの件について説明するよう求めていたが、聞き入れられなかったと説明。そのことに関して、加藤浩次はこのように述べている。

<コメンテーターという立場でテレビに出てるということは、何かあったとき、そこでやっぱり言葉を紡いでいかないと。そして、自分が何か反省があるんだったら、その場で言うのが、僕はテレビに出てる人間のやらなきゃいけないことじゃないかなと思う部分がすごいある。だけど、箕輪さんとはちょっとそこの考え方が違ったんだなというのは、非常に残念に思っています。
 個人的なサロンの中で暴言を吐いたりしてる部分があるんだったら、やっぱり正々堂々とこの場で実際何があってこうだったと、謝罪するところは謝罪する、そして違うところは違うと、はっきりこの場で言って欲しかったなというのが、僕の本心です>

箕輪氏の謝罪は誰を向いている?

 箕輪氏は6月8日、自身のTwitterを通じ謝罪文を発表。以下に引用する。

<一連の問題で不快な思いをさせ申し訳ございません。
僕自身、一般的常識を欠き、傲慢な人間になっていたことを自覚し、深く反省しております。
今回の件に対する自分なりのけじめとして、テレビ番組出演等の活動を自粛致します。またニューズピックスブック編集長を退任致します。ニューズピックスブックスは既刊の『東京改造計画』を最後に終了します。
これまで支えてくださったみなさま、心からありがとうございました。また直接ご説明できずに申し訳ございません。
いま一度自分の人生を見つめ直し、精進して参ります>

 この文章をもって、真摯な謝罪だと受け取る人はいないだろう。箕輪氏は自身のセクハラを認めてもおらず、被害を訴えた女性への謝罪もない。自身の行動のどういったところが<一般的常識を欠>いたものであり、<傲慢>であったか、振り返りすらしていない。

 では誰に向けての謝罪か。<不快な思いをさせ>た不特定多数へ……いや、迷惑をかけた仕事関係者へのものだろう。「NewsPicks Book」は8日、<この度、「NewsPicks Book」の幻冬舎側の責任者である箕輪厚介氏に関わる一連の問題を重く受け止め、今回の終了を決断いたしました>と事業終了をアナウンスしている。箕輪氏のセクハラ報道及び、後述するサロン動画での暴言等を少なくともNewsPicks側は見過ごさなかったということだ。

エイベックス松浦会長も女性を侮辱

 箕輪氏が被害を訴える女性への謝罪の言葉を綴らないのは、いまもなお、彼女に対してひどい人権侵害を行ったという認識がないためだろう。

 セクハラ報道の直後、箕輪氏は<トラップ。よろしくお願いします>とツイートし、自身の支持者をけしかけ、インターネット上では被害女性をバッシングする声が巻き起こった。

 また、報道後に自身の会員制オンラインサロン「箕輪編集室」で配信した動画では、<何がセクハラだよボケ>などと暴言。ライターの女性を<異常>と称して人格を否定するような発言をしたうえ、自身に向けられる批判に対しても、ヒット作を次々生み出す有能な編集者である自分への<嫉妬>だとの歪んだ理解を示していた。

 被害女性はエイベックスの松浦勝人会長の自伝本を執筆する過程で、箕輪氏によるハラスメントや原稿料未払いの被害に遭ったと「文春」に訴えている。松浦会長の大麻常習についても告発しているが、松浦氏は疑惑を否定し<ちょっと病的にしか感じてなくて、妄想的な話が多いので、あまり相手にしてないです>と女性を侮辱。女性とは<エイベックス在籍時代の労務関係について弁護士同士の話し合いをしているので、本来話をできない状態>だと断ってもいる。

 そして箕輪氏も「文春」の直撃に、<僕話したいんですけれど、会社が弁護士立ててやってて、そういう取材がきても答えるなってだいぶ前から言われてて、すみません>と口を閉ざしていた。松浦会長にしろ箕輪氏にしろ、残念だがこの問題についてこれ以上言葉を紡ぐ気はないのだろう。結局この問題もブラックボックスに入ってしまうのか。

 だが本来であれば加藤の言うように、信者だけのサロンで暴言を吐き自己弁護に走るのではなく、<実際何があってこうだったと、謝罪するところは謝罪する、そして違うところは違うと、はっきり>説明するのが筋だ。決してセクハラでないとの主張があれば、それも堂々と釈明すれば良いだろう。

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