
世界最小クラスのシステム手帳マイポケ5の魅力
世界最小サイズと言えるシステム手帳マイクロ5は、M5(えむご)もしくはミニ5穴と呼ばれて、リフィルのサイズは105×61mmと一般的なシステム手帳バイブルサイズと比較すると約半分以下の大きさです。
この規格は1990年代から発売されていましたが、バブル期以降システム手帳の人気が減少するとともに、マイクロ5も絶滅危惧種のような状態に。しかし、近年再びその姿を店頭で見られるようになりました。
今の時代に蘇ったマイクロ5システム手帳とは?
(メーカーによりM5やミニ5穴と名称が異なりますがリフィルサイズ105×61mmの規格をここではマイクロ5と統一します)

アシュフォード30周年を記念して生まれ変わったマイクロ5
マイクロ5のシステム手帳の復活のきっかけとなったのは大手手帳ブランドのアシュフォードでした。設立30周年を迎えた2016年から、この時代に相応しいをコンセプトに盛り込んだ新生システム手帳のラインナップの一翼として市場に投入されたのが新しいマイクロ5です。

システム手帳の大手ブランドと老舗文具店がタッグを組んだ
アシュフォードと同様にマイクロ5のシステム手帳に次の可能性を感じた、神戸の老舗文房具店ナガサワ文具センターもマイクロ5の販売に力を注ぎ、2018年にアシュフォードとコラボレーションしたオリジナルシステム手帳「マイポケ5」を発売しました。

120枚のリフィルが入る小さな巨人マイポケ5
マイポケ5の無駄のないスッキリしたデザインの中には、数々のシステム手帳を世に送り出してきたアシュフォードの経験と技術が細部にまで詰め込まれ、加えてナガサワ文具センターが持つ顧客ニーズを各所に盛り込んだ結晶がこの「マイポケ5」です。
マイポケ5は四隅をゴールドの金具でガードして高級感を醸しながら、8mmリング径が中心だったマイクロ5に、リング径11mmのバインダーを採用して約120枚のリフィルが収納できるようになり実用面においても、ただの小さなシステム手帳とは一線を画すモデルになりました。

180°ひらくマイポケ5
システム手帳の構造ではバインダー金具が中央にあるため、机の上で拡げた時に金具部分が盛りあがってしまいます。マイポケ5の背中部分はアシュフォードの伝説的なシステム手帳「プレスコット」に使われているスクエアバック(角背)を採用し、180°フルフラットに開くシステム手帳に仕上がりました。
角ばった格好の良い外観は中世の洋書を思わせ、さらにフラットで書き易いという、ふたつのメリットを両立させています。

ナガサワ文具センターオリジナルリフィル
ナガサワ文具センターには、世界中から注文が殺到するオリジナル万年筆インク「kobeINK物語」など、数多くのオリジナル商品も販売しているなかで、今回のマイポケ5の発売にあわせて、オリジナルリフィルをラインナップに加えました。
「無地」「備忘録」「原稿罫」柄などユニークなデザインのリフィルは、文豪がこよなく愛した原稿用紙の老舗浅草の「満寿屋」とのコラボレーションで万年筆と相性の良いクリーム色の用紙を使い、罫線には万年筆インク「KobeINK物語」のカラーを採用するなど、他にはないナガサワ文具センターらしいリフィルとして人気を呼んでいます。

システム手帳は着替えるもの?
システム手帳は1冊あれば事足りるという認識を覆したアシュフォードでは、システム手帳のバインダーをジャケット(上着)と呼び、その日の気分や用途に応じて着替えるツールと位置づけしたことで、ひとりで複数のシステム手帳を使いこなすユーザーが増えました。
ナガサワ文具センターが販売するマイポケ5も、定番カラーのネイビーとレッドの2色に加えて、イベント等で限定版売されたグリーン、パープル、イエローなどを、2着目や3着目のジャケットとして買い求めるユーザーが続出し、発売と同時に完売するモデルもあるほどでした。
マイポケ5を「メモ用」「ログ用」「予定管理用」など用途に分けて数冊同時に持ち歩くユーザーが多いことが、これまでのシステム手帳と異なる特徴といえます。
まとめ
ユーザーの想像力を掻きたてる新しいリフィルを提供するナガサワ文具センターとマイクロ5という世界最小サイズのシステム手帳に、これまでの技術を注ぎ込んたアシュフォードとの2社が生み出した「マイポケ5」の魅力は、もう1冊手持ちの手帳に加えたくなる、そんなシステム手帳です。
●データ
発売 株式会社ナガサワ文具センター
商品名 マイポケ5
規格 システム手帳5穴
カラー ネイビー/レッド
サイズ 高さ119mm×幅75mm
リング径 11mm