水溜まりボンドが語る「芸能人のYouTube参戦」 テレビとYouTubeが、もっとフラットになる未来

文=千葉佳代
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 人気YouTuberユニット・水溜まりボンドの、『相方を酔わせて「芸能人のYouTube参戦について」無茶振りで聞いてみたwww』という動画が話題になっている。トミーを酔わせ、芸能人のYouTube参戦について本音はどう思っているのか聞き出そうという企画だ。

 トミーといえば、過去の動画でYouTuberを世代分けしてみせたことがある。「水溜まりボンドだからこそ荒れない企画!」「この題材で荒れないの流石」と、トミーの意見なら聞こうという視聴者は多く、トミーはYouTuber界のご意見番のような雰囲気だ。

 「昨今の芸能人のYouTube参戦について、6年続けたYouTuberの本心を聞きたい」「お酒の勢いで言ってもらいたいと思います!」とカンタ。トミーは「お酒の勢いで言うのやべえだろ。手越さんですらシラフで会見してるのに。弁護士付けて」と笑いを挟みつつ、芸能人がYouTubeに入ってくることは、YouTubeがエンターテインメントをする場として認められたということだから素直に嬉しい、と答えた。

 6年前、まだ大学生の頃に「YouTubeを始めた」と言ったら、お笑いサークルのみんなに白い目で見られた。しかし彼らも最近になって全員YouTubeを始めた。だから、「YouTubeっていう媒体が認められて良かった」というのだ。

 トミーは、「YouTubeに(芸能人は)来るな」という視聴者の意見や、「YouTubeに芸能人が参戦すると、いまのYouTubeが壊れてしまう」という意見は的外れだと思っているそうだ。YouTubeとテレビの垣根が薄れていき、「シンプルに面白いものが評価される」時代が来るのは喜ばしいことだと話した。

 芸能人のチャンネルというのは、言ってしまえば「テレビ的」だ。テレビで活躍する演者というだけでなく、構成作家や編集も入り、分業して動画を作る。たった一人で喋り、演じ、撮影し、編集して公開するタイプのYouTuberとは全く異なるものだ。それによって、これまでのYouTuberが作り上げてきた「YouTubeっぽさ」というものは、どんどん押されていくだろうとトミーは語る。今までのYouTubeは、自分で企画して自分で編集して自分が出ているから偉いという風潮があった。それが消えていき、「裏方やれるから偉い」と自分を守ることはできなくなってくる……と。

 しかしである。芸能人がYouTubeに出るだけではなく、YouTuberがテレビに出る場面も増えた。あたかも総合格闘技のように、全体の敷居がなくなり、「どこに何の番組を持つか」がフラットになっていく時代が近いというのがトミーの展望だ。言われてみればその通りで、テレビもYouTubeもその他の動画サービスも、一つの「場」に過ぎなくなっていく時代はすぐそこにきているだろう。おそらくそこに優劣はない。

「シンプルに面白いことをするものが勝つ。面白いことができなくなれば消えていく」

 これがトミーの未来予想図だ。

「YouTuberは「自分で編集・企画ができる」ということだけではないところで、もう一度評価されるべき。なにもプラス得点のないところで、喋りとか美貌という出役の自分だけで売れている人(芸能人)が来ているんだから。俺らも出役としてちゃんと台頭しないと対等な関係地にはなれない」

 テレビでの好感度が激落ちしたカジサックや宮迫博之が、YouTubeでは「家族思いのパパ」「おちゃめでかわいいおじさん」として新たなファン層を獲得したり、逆にはじめしゃちょーやヒカキンはテレビに出ることで新たなファンをゲットしたりしている。どちらも決して、敵ではないはずだ。芸能人がYouTubeに参入することで、今まで「YouTubeは観たことがない」という層が入ってきて、YouTube内を回遊し別の動画も見るようになる。とんねるず石橋貴明などは、既存のファンを連れてくると同時に、彼をよく知らない若いネットユーザーを惹きつけることもできるだろう。数年後には『芸能人』『YouTuber』という固有名詞に代わる新たな名前が生まれているかもしれない。

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