
SEVENTEEN公式Twitterより
K-POP男性アイドルのSEVENTEENが韓国の地上波テレビ局MBCの音楽番組『ショー! 音楽中心』に出演せず、その背景にBTSに関する問題があるのではないかとファンの間で話題となっている。
SEVENTEENは2015年デビューの13人組男性アイドルグループ。6月にリリースしたミニアルバム『Heng:garæ』は初週だけで約110万枚ものセールスを叩き出した。これはK-POPグループの初週売上で歴代3位の大記録である。
日本でも2018年にデビューしており、『Heng:garæ』はヒットを記録。約10万枚を売り上げてオリコン週間アルバムランキングで1位となっている。今年はコロナで公演中止になってしまったが、東京ドームなどをまわる全8公演の全国ドームツアーが予定されていた。
SEVENTEENはこれまでの『音楽中心』で活動し続けてきた。グループの人気は急上昇中であり、『音楽中心』出演ラインナップに入らない理由は見当たらないだけに、韓国ではファンから疑問の声があがっていた。
SEVENTEEN出演拒否の理由はBTS?
この不可解な出来事の背景に、BTSの存在があるのではないか、と言われている。SEVENTEENが所属する芸能事務所のPledisエンターテインメントは今年5月、BTSが所属するBig Hitエンターテインメントに買収され、傘下の企業となった。このBig HitとMBCの間に確執を噂する声が強まりつつある。
発端は2019年の年末。BTSがアメリカの番組『Dick Clark’s New Year’s Rockin’ Eve』(ABC)への出演を優先し、MBCの特番『MBC歌謡大祭典』に出演しなかったことにあるのではないかとされている。
それ以降、Big Hit所属の男性アイドルグループTOMORROW X TOGETHER(TXT)や、傘下事務所所属の女性グループGFRIENDはMBCの音楽番組に出演していないが、それはBTSの件で激怒したMBC側の報復ではないか、との噂が飛び交うようになったのだ。今回、SEVENTEENが『音楽中心』に出演しないのも、その件が影響しているのではないかというわけだ。
この疑惑に対し、MBC側は異例の声明を発表。番組側は出演依頼を出したが、SEVENTEEN側がそのオファーを了承しなかったのだという。
Big HitとMBCの確執については判然としないが、K-POPでは大手芸能事務所とテレビ局の対立が噂された例が他にもある。
東方神起、少女時代、SHINeeらが所属するSMエンターテインメントとケーブルテレビ局のMnetはCD流通権に関するトラブルなどから関係が悪化。そのことをきっかけに、一部の例外を除きSMに所属するタレントはMnetの番組には出演しなくなったと言われている。
Big HitはBTSの世界的な大成功などにより2019年営業利益は987億ウォンを計上。業界2位の事務所の2倍近い利益を叩き出す圧倒的なひとり勝ち状態となっている。テレビ局との対立はこうした状況も関係しているのだろうか。