LAMY aion
メーカー LAMY
素材 ステンレス
ペン先 ステンレスペン先 EF/F/M/B
カラー オリーブシルバー/ブラック
インク カートリッジ/コンバーターの両用式
脱!ビギナーへの道

ドイツでは小学校で万年筆を使う
ドイツでは、小学校から万年筆での筆記を授業に取り入れていて、子供の頃から万年筆に触れる機会が多い国です。そんなドイツで生まれたブランド・LAMYには、子供だけでなく万年筆の筆記に不慣れな大人にも使いやすいLAMY Safariという手頃な価格(1本4000円+税)で購入出来る万年筆があります。
学生や、まだ社会に出たばかりの新社会人でも万年筆という事をあまり意識しないで使えるLAMY Safariには、豊富なカラーバリエーションが揃い、そのポップな感覚が万年筆のハードルを下げているようです。日本でも多くのユーザーが愛用しています。
幅広い層から支持を集めているLAMY Safariですが「そろそろステップアップしてみたい」「もう少し大人の万年筆にも挑戦してみたい」というユーザーにオススメしたい万年筆が2017年に発売されたLAMY aionです。
アイオンの魅力

LAMY aionのすすめ
LAMY Safariをこれまで使ってきたユーザーの目には、黒光りするステンレスボディの万年筆を見て「おっ、これは本格的な万年筆!」とプレッシャーを憶えるかもしれませんがご安心下さい。漫画などで描かれる万年筆のようなこのモデルはLAMY Safari2本半分の価格10000円で購入できるコストパーフォーマンスに優れた1本です。
すでに、LAMY Safariを色違いで何本も購入してきたユーザーなら「次はこれがいいな」と実感できるはずです。もちろん、これが初めての万年筆であってもまったく問題はありません。

美しいボディライン
ドイツで生まれたブランドとあって、やはりデザインを抜きにしては語ることができません。
LAMY aionをデザインしたのは家具や照明から公共空間など幅広い分野で活躍する世界有数のプロダクトデザイナーのジャスパー・モリソン氏。
発売直後から「Simply modern」という言葉で紹介される機会が多いaionは、現代デザインを築いたバウハウスのモダンデザインに代表される突き詰めたシンプルさを表現したモデルで、上品でバランスのとれたシルエットはLAMYを代表するLAMY2000などの遺伝子を受け継いだ万年筆のように感じられます。
このスマートで美しいボディは、プラスティック樹脂を使用したLAMY Safariと比較しても、あきらかに高級筆記具としての風格が感じられます。

デザインだけない筆記の際の指触りにも注目
指を添えるグリップ部分には他と異なる質感になるよう「サーキュラーブラッシュ」という加工を用い、本体と同じアルミニウム素材を使いながら、指を万年筆によりフィットさせる機能を実現させています。デザインを機能の一部とする、隙のないプロダクトです。

見えないところにも機能が隠れています
ぱっと見ると、本体にはメーカーを示すロゴが見当たりません、LMAY aionを手にしたときはじめてクリップの付け根にあるLAMYのロゴに気がつくほど控え目に刻まれているのです。この部分にもシンプルさを極めたジャスパー・モリソン氏のこだわりが生きています。
また、この付け根部分にはスプリングが内蔵されて、シャツやジャケットに差した際にしっかり挟み込むように設計されています。その安定さは価格以上のクオリティを感じさせます。

aionのペン先は独自なデザイン
ジャスパー・モリソン氏のこだわりは本体だけのデザインではなく、LAMY aionの細部にまで行き渡っています。
従来のニブよりも丸みを帯びたカーブを描くステンレスのニブがペン先を抱え込むように固定されて、筆記の際にしなりが少なく硬めでしっかりとして書き心地が特徴です。
また、ペン先の太さも、EF(極細)からF(細字)M(中字)B(太字)とラインナップも豊富で、日本製の万年筆と比べるとLAMYをはじめとする海外ブランドのペン先はやや太く感じることがあるためEF(極細)を選択できるのは、細字を好むユーザーには嬉しいポイントでもあります。
アイオンの魅力のまとめ

毎日使う道具としてのaion
いい道具の条件は、毎日使っていても飽きないこと。
なんども言いますが、LAMY Safariは初心者でも安心して使う事ができる、とても優秀な万年筆であることは揺るがない事実です。
LAMY aionは、それ以上に手に馴染む質感と絶妙なバランス、そして適度な重量があり、長い時間の筆記で疲れを感じにくいといったメリットを備えています。
これまでに、何本ものLAMY万年筆を使ってきたユーザーに話を聞くと、LAMY aionは価格以上のパフォーマンスに優れたモデルだと口を揃えます。
初心者から脱ビギナーをめざすユーザーにはもちろん、使って楽しいと感じる万年筆をさがしている方にも、ぜひペンケースの中に加えて欲しい1本です。