
STU48公式サイトより
STU48、SKE48のメンバーがファンからのセクハラコメントを注意する事態が相次いでいる。
STU48の工藤理子は先月23日、動画配信サービス「SHOWROOM」で、水着グラビアの投票イベントの告知。するとファンから「水着」というフレーズ連呼するコメントがついたといい、工藤は「水着水着おじさんが嫌い」だと不快感をあらわにした。
<水着水着おじさんが嫌なの私は、言っちゃたぁ>
<すごくすごく嫌で、それにすごく私は心を削り取られちゃったの もう本当にそれが私の心を蝕んでいったの>
<それが嫌で悲しくなって……正直言って超絶気持ち悪い>
<18歳の女の子に何言ってるのって>
<それ会社で言えるんかみたいな>
また今月1日には、SKE48の松本慈子がトークアプリ「755」で「公演でちかちゃんの太ももに魅了されてしまいました また見に行けるといいなぁ」というファンからのコメントに返信する形で、苦言を呈している。
<それは、どう言う気持ちで言ってんの? 素直に気になる。言われて嫌な気持ちになるか、ならへんか。ちゃんと考えて言葉にして欲しいな。。文章だけじゃ誤解が生まれることもたくさんあります。だからこそ、これは言ってもいいのかを考えていって欲しい 知らへんところ傷ついてる人もたくさんいます>
松本はチームのリーダーでもあり、同じようなセクハラコメントに傷ついているメンバーのためにも、勇気を出してこのような返信をしたのかもしれない。
一方的に性的な目線を向けられ品評されることも、彼女たちにとって“仕事”のうちなのだろうか? こうしたジャッジをする側は「女性を褒めている」と主張するが、本人が嫌がっているという事実をまず認めなければならない。
なおその後、松本にセクハラコメントをしたファンは「配慮を欠いていました」と謝罪。松本も<受け止めてくれてありがとう>と返信し、和解したようだ。
あからさまに性的な目線ではなくとも、他者であるアイドルとの距離感を見誤り、配慮のない無遠慮なメッセージを送るファンは少なくない。乃木坂48の堀未央奈は、身体的特徴を指摘してくるコメントに注意をしたことがある。
昨年11月、「のぎおび SHOWROOM」に出演した堀は、目の下にクマがあるというコメントがいくつか来ていると話し、<生まれつき、遺伝なので気になさらず>と説明。続けて<ちなみに、クマあるよって言われるの私好きじゃないので言わないでください、今後一生>と付け足した。
残念なことに、オンライン上のコミュニケーションだけでなく、握手会でもこうした礼節に欠けた言葉をアイドルに投げかける人はいるようだ。
たとえば2017年、AKB48のメンバー・大家志津香はTwitterに、握手会で胸のサイズについてイジってくるファンがいると言及し話題になった。
<メンバー同士で胸のサイズイジったり
自分の胸のサイズ自虐したりはする事はあるけど
握手会で胸の事イジってくるのとかは
結構キモいよ!!笑>
また同年、元AKB48の指原莉乃もTwitterで自身がプロデュースするアイドルグループ「=LOVE」のファンに向けて、<握手会とかで直接「太ったんじゃなーい?」とかいじる感じでも言わないであげてほしいな>と呼びかけていた。
握手会などの接触イベントや、SNSによって、芸能人との距離感が縮まったと誤解してしまうファンは増えたのかもしれない。だがアイドルとそのファンという関係性が成り立つのは、思いやりあってこそ。アイドル側がファンの傲慢に付き合う義務はない。