
『SUITS/スーツ2』公式サイトより
4月に第2話までを放送して中断した月9ドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)の放送再開が、かなり遅れている。7月に入り、本来4月から放送予定だった連続ドラマがようやくスタートする中、月9枠は7月6日と13日に20年前の名作『やまとなでしこ』を放送するとアナウンス。『SUITS/スーツ2』の撮影は進んでいるのか、第3話はいつ始まるのか? アツコが探りました。
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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!
2020年下半期に入った瞬間、結婚を発表した武田真治さん。いやぁ1994年の『南くんの恋人』(テレビ朝日系)の頃から取材をしてきた身としては「おめでとう!」の一言に尽きるわ。綾瀬はるかちゃんと韓国人俳優のノ・ミヌさんとの交際報道も驚いちゃったわよ。アツは不勉強で彼のことを知らなかったんだけど、何というイケメンだこと。天真爛漫な天然娘・はるかちゃんの熱愛が本当だったら応援しちゃうんだけどなぁ。
またローラさんや神田うのさん、南沢奈央さんほか長年在籍した事務所を退社して独立する人、タピオカ騒動で芸能活動を自粛していた木下優樹菜さんの突然の仕事復帰宣言、お待ちかねのSnowMan・岩本照くんの復活等があってドタバタして。
あげく関東では真夜中に火球が出現しちゃったりで、いつメンたちが「いきなり忙しくなっちゃった」と焦り始めた矢先、東京では1日で新型コロナウイルスの新規感染者が100人超えとのニュース速報が流れ、小池百合子都知事が緊急記者会見を開くことに。
さらに高校生棋士の藤井聡太七段が30歳も年上の木村一基王位に挑んでいる第61期王位戦七番勝負の第一局で藤井七段が見事勝利し、タイトル獲得に向けて大躍進。もう社内はどこもかしこも大忙しで、「猫の手も借りたいぐらいだからアツの手でもいい。貸して」とのぼちぼち失礼なお願いをされて、何だかなぁとブ~ブ~言いながらデスクのお手伝いをしているアツです。するとデスクからこんな質問が。
「新ドラマも少しずつだけどスタートしただろ。そこそこの視聴率だったからあまり手応えないけどさ。大注目の『半沢直樹』(TBS系)もスタート日を発表したけど、始まって2回で中断しちゃった月9の『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)の再開話が聞こえてこないんだけど、一体どうなってんだ?」
あらヤダ、すっかり忘れてたわ。まぁなぜ急に今? とも思ったけど、デスク曰く「織田裕二がゴネちゃってるとか何か面白い話はないのかよ? インタビューしてたんだろ? 雰囲気はどうだったんだよ」とニヤニヤ顔。ホントにこの人たちはどんな時でも揉め事が好きなんだからぁとボヤキつつも、取材当時のボイスレコーダーを聞き直してみました〜。
『SUITS/スーツ2』より『やまとなでしこ』?
織田裕二さん&中島裕翔くんらが出演する『SUITS/スーツ2』は、4月13日から順調にスタートして第2回目の放送を終えた時点で収録が一時中断。今まで豊富な月9作品を流しながら、先日までは大野智くんの『鍵のかかった部屋』の特別編が放送されていたのよね。
その『鍵のかかった部屋』も終了してしまったので、いよいよ7月上旬には第3話から再開か? と思った矢先、7月6日と13日は何と何と松嶋菜々子さん主演の『やまとなでしこ』20周年特別編を放送するとのお知らせが!
アツたちにとっては恋愛バイブル的ドラマで、いつメンたちと「来たよ~、桜子が令和の時代に降臨だ!」と大騒ぎ。当時、記者会見に出席して菜々子さんの美しさにウットリ見とれちゃって、確かMISIAが歌う主題歌『Everything』のCDをいただいて、鬼リピしながら記事を書いた覚えがあるわ。
『やまとなでしこ』は松嶋菜々子さんと堤真一さんのロマンティック・ラブコメディー。菜々子さん演じる桜子は玉の輿を狙うお金が大好きな合コン命のCA、堤さん演じる欧介は数学を研究していたものの実家の魚屋さんを継ぐことに。でも桜子と交際するために医者だとウソをついてしまい、あれこれ物議を醸してしまうというラブストーリー。恋愛マスター・桜子のファッションが素敵で、似合わないのに真似したり、桜子が本物の愛を知るまでを全力で応援したり、他局勤務のテレビウーマンたちも「桜子が幸せになりますように」と祈りつつガン見してたぐらいの伝説の作品なのよ
今回の特別編はアツの周りでは「待ってたよ。懐かしい~。嬉し過ぎる」の声でいっぱい。ただしいつメンはこんな心配も。「このドラマには押尾学が出てたのよね。でも今回は特別編集だから大丈夫ね」とホッと胸をなでおろした模様。
そんなこんなで最近の話題は『やまとなでしこ』オンリー、誰一人として「そう言えば『SUITS/スーツ2』の再開はどうなった?」なんて話題にしてなかったから、取材したこともすっかり忘れていたのが正直な話。ホントごめんなさいね。うっかりしちゃった!
面倒な役者の代表格だった織田裕二も大人に
さて『SUITS/スーツ2』の正式な再開日はまだ発表されていないけど、織田さんと裕翔くんは、シーズン2は2018年に放送された前作より「確実に濃厚に、よりスリリングな展開になっている」と口を揃えていたの。だから気合は十分なはずだったのよ。
織田さん演じる敏腕弁護士の甲斐と、経歴詐称をして弁護士を名乗ってはいるけれど、元々頭脳明晰でハンパない記憶力を持つ裕翔くん演じる大輔の最強バディが複雑な案件に挑んでいくこのドラマ。
女優陣も豪華で鈴木保奈美さんや新木優子ちゃん、中村アンちゃんらが総出演。オシャレな服で登場するので前作でもセレブなマダムから「保奈美さんの衣装はどこのブランドのもの?」と問い合わせが殺到。若いOLさんたちは優子ちゃんやアンちゃんのファッションを参考にしていて、注目を浴びたのよね。
で、今回はそんなファッションもよりゴージャスになっているんだけど、何たって吉田鋼太郎さんが登場して最大の敵として立ち塞がって盛り上げるという話だったから、アツもすんごく期待していたのよ。
鋼太郎さんが演じるのは事務所の共同代表。でもかつて織田さんと保奈美さんに事務所から追い出された身で、満を持して出戻ってきたという設定。「鋼太郎さんが帰ってきたぞ~」というこれからという矢先に中断されてしまったのでモヤモヤは残ってたんだけど、いつの間にかすっかり忘れていたわ(苦笑)。
でね、冒頭でデスクが言ってた「織田さんがゴネたりしてないか?」という問いについて、あちらこちらに聞いてみたんだけど、あるスポーツ紙の記者は「織田さんも保奈美さんも大人だし、今更『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)時代のアレコレをほじくり返したりはしないけど、未だにどこかヒリヒリした空気は漂ってるよ」とニンマリ。
確かにね、少し前の織田さんは、ドラマプロデューサーたちが「面倒くさい俳優ナンバーワンなんだけど、でも何年が経つと『また一緒に作品を』と思っちゃうのが自分でも不思議。それが織田裕二なんだろうな」と言っていて笑っちゃったんだけど、俳優としては唯一無二の人だものね。
先輩記者に聞いても「昔はインタビューも大変だった。新聞はゲラチェックをさせないから取材は受けなかった。雑誌の取材は事前に事務所に質問事項を送って、写真撮影をする為のラフまで事前に見せろと言ってきて、立ったり座ったり笑わせたりするのも一苦労。カッコイイけど、いくら織田裕二でも真顔だけじゃページが持たないし、と言っても写真撮影が苦手らしくて表情の変化は望めないし。編集者たちは事務所と毎回いろいろ揉めてたよ」とのこと。
まぁアツは運良く“大人になった織田さん(!?)”にしかインタビューしてないから、「何でも答えてくれる懐深い優しい人」というイメージで、インタビュー途中にスタッフから巻きのサインが送られてきても、「中途半端な終わり方は出来ないよ。ちゃんと最後まで答えないとお互い気持ち悪いしね」とビジッとおっしゃる“熱い俳優ナンバーワン”って感じだったんだけど。昔はまぁ、それなりになかなか大変だったみたいなの。
でもま、『東京ラブストーリー』放送時にはまだ生まれていなかった裕翔くんは知ってか知らずか、織田さんには「学ぶべきところがたくさんで。撮影中もいろいろ相談させてもらってるし、どんなことにも真剣に答えてくださって」とリスペクトしている様子。それにシーズン2は劇中では対立する間柄だけど、鋼太郎さんという偉大なる最高のムードメーカーが参戦されるしね。スタッフも「現場は確実に一体感が増している」と太鼓判を押すほど。
裕翔くんは「僕なりに頑張っているので、成長具合を見てもらえれば」って言ってたし、あとはもう放送再開を待つだけね。デスクは「つまんねーな。もっとギスギスした話はないのかよっ」なんて言ってブータレてたけど、アツは20年ぶりの『やまとなでしこ』を堪能しながら気長に待つことにするわ。桜子、帰ってきてくれて本当にありがとう。楽しみよ~!